ある女子中学生の物語です。
この女子中学生は部活をやるでも,勉強をやるでもなく毎日だらだらと過ごしていました。
当然成績はよくなく5教科で250点くらいでした。
でも,母親と同じ高校に入りたいと思ってはいました。
中学3年の3者面談で先生から希望の高校より偏差値が低い高校を勧められました。
希望する高校に入るには夏休みに毎日10時間勉強しなければならないと言われたのです。
本人と母親はショックで虚脱状態でした。
驚いた父親は近くの「東大進学会」にいき夏休みから入塾することにしました。
本人は驚いたことに毎日10時間勉強しました。
お陰で夏休み終了時の塾のテストでは成績が伸びた生徒として発表されました。
ところが,これからが試練です。
塾での成績は伸び悩みました。
先生からは実力テストで300点取れなければ希望校には入れないと言われました。
実力テストはなかなか伸びません。
父親がカリキュラムを作り勉強を教えました。
受験勉強と定期テスト勉強で毎日4から5時間くらい勉強しました。
幸い定期テストは400点を毎回超えることができました。
しかし実力テストは伸び悩みました。
そうこうするうちに受験期が来ました。
希望校には普通科,商業科,家政科があります。
一番入りやすい家政科なら何とか入れそうなので志望先にしました。
私立校は2項受験しましたがどちらも合格しました。

2校のうち1校は模試の結果のようなものを出してくれました。
その結果,希望校の普通科の受験者のうち真ん中くらいの成績であることがわかりました。
本人は父親に泣いて普通科に行きたいと頼みました。
父親も私立校が受かっているので落ちてもいいと思い志望先を変更しました。

合格発表の日。母親と本人が見に行きました。
父親に携帯で連絡がありました。「受かった!」

あとで本人から聞いたところでは,自分では自信があったらしく全然緊張しなかったそうです。
高校入学後も父親と毎日勉強をし内申点は4以上でした。
大学は指定校推薦で都内の女子大に通っています。
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