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暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss

主人公(男)のめちゃもてぶりに驚嘆しました。
でも最後は失恋しちゃうところがまたおしゃれな感じです。
大富豪の別荘で起きた殺人事件がメインなのですが、どうしても本筋でないほうに気がとられてしまいます。
犯人の動機などからYの悲劇を連想しました。
動機、トリックなどさらりと流し、主人公とそれを取り巻く女性たちの描写のほうが本筋かなと思わせてしまうところが作者のおしゃれなところなのかなと思います。
スカル・ブレーカ – The Skull Breaker

題名からは想像もつきませんでしたが、時代小説でした。
時代小説といえば江戸時代の人情話が定番で、誰が書いてもおんなじじゃねぇっての多くてお腹いっぱいです。
でも,この本は時代小説でも異色だと思いました。
侍が主人公の時代小説はありますけど、お家がどうのこうの面倒くさい話が多いですよね。
主人公にはそんなしがらみもなく自由で、詩的ってこういうのかなぁと思いました。
(私、詩は全然分かりませんが。ゆやーん、ゆよーん、ゆやゆよーん っていうのが詩的なのか・・・?)
ヴォイド・シェイパ

スカルブレイカーが面白かったので、読みました。順番が逆ですが、これも面白かったです。
生と死について、剣について深遠なことが語られているような気がするのですが、ストーリーが面白いのと、頭が悪いので、その辺はあまり考えずに読みました。
次のシリーズも読んでみようと思います。
ブラッド・スクーパ – The Blood Scooperところで、void shaperとは虚空を形成する者とでも訳すのでしょうか?
ブラッド・スクーパ – The Blood Scooper

ヴォイドシェイパー、スカルブレイカーに比べてエピソードが少なくやや単調な気がしましたが、ミステリー的な観点からは大変面白かったです。
フォグ・ハイダ – The Fog Hider

ゼンって天下無敵なのかと思いきや、上には上がいるもので、ウワテが二人も登場。
でもあっという間にゼンのほうが強くなってしまうのですが。
戦いの場面はなぜこれほどまでに詳しく描写できるのか、筆者は真剣で切りあったことがあるのか?
など、疑問に思いました。
剣豪小説としてではなく、浮世離れしたゼンの成長物語としても面白く読めます。
また、高貴な生まれの人が世間をさまよう物語(貴種流譚でしたっけ)としても面白いです。
親から捨てられたも同然なのに、グレルこともなく気品を保つとは、育ての親剣豪カシュウは、育児も名人。
神様が殺してくれる

一人称ですからねぇ。
当然「あれ」ですよね。
(失礼ながら)謎解きの部分は吹き出しそうになりました。
そうきましたか。
赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE

よく分からなかったです。何故か松鶴家ちとせの漫談が頭からはなれませんでした。
「ヘ、ヘェィ、イェー、俺が昔夕焼けだったころ・・・」ってやつです。
「私が昔赤目姫だったころ,彼は緑目王子で」っていう風に連想したのかな。
嘉月堂のプロフィール

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