ラストナイト

ヒョウ柄の入れ墨をした片桐が引き起こした事件を何人もの視点で書かれています。
構成は斬新かなと思いましたが,結論は僭越ながら陳腐かなと思いました。
誓約
最後の10ページでまとめて登場人物再紹介みたいな展開です。
もうちょっと展開を考えた方がよろしいと思います。
神の子 上

主人公博史は驚異的に高い知能指数を持つ青年です。
薬物中毒の母親から犬猫のように扱われ,母親の男から暴行を受けて逃げ出します。
出生届を出していないので戸籍もありません。
もちろん義務教育も受けていません。
犬猫のように扱われてよく死ななかったよなー?と、設定に若干疑問は残ります。
本を読むのが異常に速く、しかも理解し記憶してしまう。
うらやましい。逃げ出した公園で知り合った知的障害稔とだけ、心を通わせているようです。
悪の組織の親玉(なんかショッカーみたい?)ムロイが博史を仲間に引き入れようと策略をめぐらします。
神の子 下

驚異的な知能を持つ博史は変人繁村が発明した合成樹脂を使って仲間たちと会社を立ち上げ成功し,自分は身を引く。
社長となった為井は親から認められずに鬱屈していたが,親の会社を継いだ弟に一矢報いた。
しかし,悪の組織は仲間たちの中に自分の手下を潜り込ませ,博史が作った会社を窮地に陥れる。
ところが博史も策略を薄々気づいており対抗策をとる。
悪の組織は,親から捨てられた知能指数が高いもので構成されているようです。
友罪

面白かったです。
それぞれに暗い過去を持つ者の苦しみが描かれていました。
当事者ではないから簡単に考えてしまうのでしょうけど,「そんなに自分のことを責めなくてもいいのに」「まわりの人もそんな簡単に人のことを非難できるほど偉いのか。」「マスコミってろくなもんじゃねーナ」って感想を持ちました。
自分の子供が殺されたりしたらこんな暢気なことはいってられないんでしょうけど,素人は軽々に論じられない,重い問題だと思います。
天使のナイフ
おなじみの少年法がテーマですが、面白く読みました。
興味が持続し,最後のほうで人物の正体アカシの手法がまた出てきました。
今回は成功だと思いました。
いつもこの手法が使われているのか興味のあるところです。
気弱な中学生のキャラ設定が少々気になりましたかね。
いじめられっ子の中学生がそんな計画建てるほど肝っ玉座ってるかなぁ。
嘉月堂のプロフィール

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