わたしを離さないで

迫力ありますねー。
この本のテーマ(内容をばらすことになるので敢えて言いませんが)について永六輔さんが「人の死を待つようなことは仏が許さない。」(正確な引用ではないかもしれません。)と言っていたことを思い出しました。
また,アンリ・ベルグソンが「宗教と道徳の二つの源泉」で,人は死ぬことが分かっているにも関わらす生きていけるのは宗教があるためだというようなことをいっていたことを思い出しました。
この作品では述べられていませんが,この作品のテーマは宗教抜きには語れないのではないでしょうか?
わたしたちが孤児だったころ

探偵小説として読めば割と単純なストーリーです。
しかし,この段違いの筆力で単純な探偵小説書くわけがありませんよね。
子供が大人になるときのショックみたいなものを強烈に書いてみたのかなーなんて思ってます。
嘉月堂のプロフィール

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