1 ミヒャエル・エンデ モモ

ミヒャエル・エンデのモモというお話があります。
時間泥棒というものが出てきます。
灰色の男たちです。
ずーっと前に読んだ時には、忙しい現代人へのアンチテーゼくらいにしか思っていませんでした。
モモはゆったりと町の人と一緒に生きていましたが、時間泥棒の灰色の男たちが、やってきて、人々はせかせかと忙しくするようになります。
忙しく動き回らずに、もっとゆったり生きようぜくらいの意味かと思っていましたが違いました。
効率性ばかり追い求めると、心を失うよ。忙しいっていう字は、りっしんべんに亡くすって書くからね。
くらいに思っていましたが、もっと深刻な意味があったのです。
2 大西つねき氏の指摘 時間泥棒とは利子のこと

もっと深刻な意味とは、利子の事です。
何回か前に書きましたが大西つねき氏の「私が総理大臣ならこうする」には、灰色の男たち すなわち時間泥棒とは、利子の事だとキッパリと書かれています。
しかも、モモの作者 エンデもそれを肯定している。
自分の不明を恥じいります。
何にもわかっていなかったんだよね。
小学生向けの本の意図もわからなかったなんて。
目が曇っているというか、ま、気を取り直して頑張りましょうかねと思っています。
というわけで、人々が忙しく働いている原因は、利子にあるわけですね。
英語のことわざにもあります。「タイム イズ マネー」 時は金なり。

そうなんです。利子は何もしなくても増えていきますからね。
でも、これはお金持ちのための制度ですね。お金をたくさん持っていれば、何もしなくても利子がつく。これはもう不労所得。
不動産とか、と一緒。
何もしなくてもお金持ちの皆さんに利子を払わなければいけないから、1秒たりとも無駄にせずに、追い立てられるように働かなければならないという世界を描いたのが、モモだったわけです。

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