1 ソ連はまったりしていてよかった?

マルクス経済学の理論の中に、剰余価値学説というものがあります。
労働は本来賃金よりも多くの価値を生み出す。
資本家はその剰余価値を搾取し富むことができるというものです。
今はなきソビエト連邦は、労働者のための国として建国されました。
国家運営の基本的考え方には、マルクス主義経済学があります。
労働者を資本家による搾取の鎖から解放するというものです。
そうすると、国家による労働ノルマというものはあっても、基本必要以上にはたらかない。
佐藤優氏の本だったと思うのですが、旧ソ連では、情報統制とか、いろいろ問題があったが、反面、せかせかと働かなくてもよい、のんびりしたところがあってよかったということが書かれていたように思います。
大西つねき氏の本に書かれている経常黒字349兆円は、私には、搾取された剰余価値のように思えます。
2 あくせく働くのは、利子を払うため。誰かの借金を返すため。

またまた大西つねき氏の「私が総理大臣ならこうする。」
この本の中で、お金は日銀が刷っているのではなく、銀行が借金として生み出される仕組みが解説されています。
通貨総量は100兆円に対し、預貯金総額は1300兆円。
通貨の13倍。
銀行が誰かにお金を貸したときに、通帳にその金額を書き込む。
その書き込まれた金額が新たに生み出されたお金。
お金とは数字。情報に過ぎないんですね。
でも、借金として生み出されるから、利子がつく。
この利子は、時間の経過とともに複利で増えていく。
借金の担保となっているのは、借りた人の労働。

労働時間。つまり、その人の生命時間が複利で削られていく。
だから、現代人は忙しい。
経済成長が続いていればまだいいが、成長が止まると借金する人がいなくなるから、今度は政府が国債を発行して借金をして、お金を作る。
これにも利子がつく。この利子が生活全般に入り込み、人々を労働へと駆り立てる。
これを、きっと本能的に察知して、いやんなってしまうんだろうね。働くことが。

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