「命のビザ」を可能にした陰の巨人——『杉原千畝とスターリン』が描く史実
泣いた。歴史の本を読んで、こんなに泣いたのは久しぶりのことでした。 なぜなら杉原千畝は、命令に逆らってまで人を救うという選択をしたからです。あなたなら、同じ立場でどうしますか? なぜスターリンはユダヤ難民を「通した」のか…
歴史・戦争
泣いた。歴史の本を読んで、こんなに泣いたのは久しぶりのことでした。 なぜなら杉原千畝は、命令に逆らってまで人を救うという選択をしたからです。あなたなら、同じ立場でどうしますか? なぜスターリンはユダヤ難民を「通した」のか…
読書感想
一九四五年九月二日、ミズーリ号の甲板で降伏文書に署名した日本の代表者——その一人が陸軍参謀総長・梅津美治郎大将だ。しかし彼の名前を知る日本人はほとんどいない。本書はこの「無名の大物」の実像に迫る、緻密な調査に基づく伝記的…
読書感想
砂糖は甘い。しかし砂糖の歴史は、苦い血と搾取の歴史だ。川北稔の『砂糖の世界史』は、一粒の砂糖から大西洋奴隷貿易、ヨーロッパ資本主義の勃興、そして現代のグローバル経済までを一本の線で描き出した岩波ジュニア新書のベストセラー…
歴史・戦争
「天皇陛下の聖断で終戦が決まった」——これが日本の標準的な歴史認識だ。しかし鬼塚英昭の『日本のいちばん醜い日』は、この「美談」の裏に何があったかを徹底的に問い直す。1945年8月14日夜から15日未明にかけて起きた「宮城…
読書感想
1940年夏、リトアニアの日本領事館前に数千人のユダヤ人が押し寄せた。ナチス・ドイツの占領から逃れるため、日本経由でアメリカやパレスチナへ脱出しようとした難民たちだ。領事代理・杉原千畝は本国の訓令に反してビザを発給し続け…
読書感想
「ニクソン訪中を成功させた男」として知られるヘンリー・キッシンジャーは、2023年の死去時に100歳だった。その圧倒的な外交キャリアの中でも、対中外交は最も評価が分かれるテーマだ。本書『キッシンジャー回想録 中国』は、彼…
歴史・戦争
1931年の満洲事変から満洲国建国まで、関東軍の「暴走」はいかにして国家の意思へと変貌したのか。加藤聖文『満洲暴走 隠された構造』は、その問いに膨大な一次資料で迫る意欲作だ。軍部の独走を許した背景には、単なる暴力装置とし…
読書感想
「昭和天皇は戦争を望まなかった」——この通説に山田朗は正面から挑んだ。『増補 昭和天皇の戦争』(岩波現代文庫)は、2015年に公開された「昭和天皇実録」を精緻に読み解き、天皇が実際に大元帥として軍を指導した実像を明らかに…
読書感想
この人の本だから読んだ。苫米地英人という著者を信頼しているから。 なぜなら彼はいつも「日本人が知らされていない視点」を躊躇なく語る知識人だからです。あなたは「戦争」について、学校で教わった以上のことを知っていますか? 戦…
読書感想
ようやくわかった。教科書に太字で出てきた「満州事変」が何だったのか、この本を読んで初めて血肉として理解できた。 なぜなら「人口が増えたから植民地が必要」という論理がいかに無茶苦茶だったか、そして国際連盟も不戦条約も機能し…