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響~小説家になる方法~ 第10巻
第79話 提案
高校生文芸コンクールで最優秀賞を受賞した響。授賞式の会場入り口で、猫を邪険に扱った文部科学大臣の加賀美に殴りかかる。
響の素性を知った加賀美は次の総裁選に向けて響を利用しようと考える。
加賀美は控室に響きを呼び出し、今日、芥川賞・直木賞最年少で、史上初の同時受賞をした鮎喰響であることを公表しないかという。公表すれば、全国に高校生の励みになるとか理屈をつけて。
響はそんな高校生の気持ちを背負えないと断る。
加賀美は、録音した響との会話を週刊誌にリークするよう秘書に指示する。
第80話 表彰式
表彰式。
響は賞状を渡そうとする加賀美に、会話の録音データを渡せという。
加賀美はとぼける。
響はあくまでもデータを渡せと迫る。
加賀美は響きの正体がバラれるは時間の問題だという。
加賀美はマイクをもって響の正体をばらそうとする。
響はいきなり鏡の顔面を殴る。
第81話 閉幕
秘書が駆け寄ろうとするのは加賀美は止める。
秘書は録音データをリカに渡す。
加賀美は場を取りつくろう演説を始める。響きの作品をめぐって議論になったことにしたい。
響は加賀美が作品を読んでいないことを見抜き演壇から立ち去る。
大会主催者が響への事情聴取をする。響きはもう帰ってもいいかといい、さっさと帰る。
会場の外で優秀賞を受賞した女子高生に殴られる。「あんたはいったい何がしたいのよ」といわれる。
第82話 騒然
響を殴った女子高生は、昨年まで2年連続で最優秀賞を受賞した。名前は藤代琴子。
今年は、響に最優秀賞をさらわれた。3年連続最優秀賞受賞を狙っていたので悔しくて仕方がない。
響は琴子になぜ殴ったのか尋ねる。
琴子は、自分が大切にしていた授賞式を壊されたからだと答える。
今日の式を大切にしている人がいるとは、響は思いもしなかった。響は、琴子に謝る。
響は琴子に芥川賞・直木賞ダブル受賞の響かと聞かれ、小声で「うん」と答える。
琴子は、ダブル受賞作「お伽の庭大好きです。」と叫び、響の正体が報道陣にばれてしまう。
第83話 勝負
響きが家に帰ると、母親が「お友達が来ている。」という。
響きの部屋には、加賀美と秘書二人で、トランプをしている。
加賀美は、響との約束通り受賞作「11月誰そ彼」の感想を伝えに来た。
加賀美と響はババ抜きをする。
加賀美は「11月誰そ彼」は誰に書いたと尋ねる。
響は、加賀美に、読んでくれたのなら加賀美のために書いたと思ってほしいという。
ババ抜きは響が勝つ。
加賀美はマスコミに対する警備を手配するという。
お礼に響は、この場での会話の録音を何に使ってもよいと答える。
第84話 卒業式
翌日報道陣が響の家に押し掛ける。響は現れない。
学校には、響が1週間休むとの連絡がある。
1週間後は卒業式。
文芸部の3年生も卒業する。
文芸部は部室で卒業パーティーをする。
誰も響の行方を知らない。
第85話 響の行方
加賀美は響と親友だと言い張り、総裁選を勝ち抜く。
リカはフィンランドに旅立ち、タカヤは東京で一人暮らしを始める。
4月になり北瀬戸高校に新入生がやってくる。
響は、北瀬戸高校を退学する。
第86話 新入生
北瀬戸高校の新入生 安達悠音と小池望唯は、文芸部に入部しに行く。
悠音は、不愛想だが中学時代モテモテで図書館王子というあだ名。
好きな作家は、ヘミングウェイ、ヘッセ、ツルゲーネフ、響。
望唯は、兵庫県出身。響にあこがれて入部してきた。
しかし、文芸部員たちは響きが何の連絡もなく退学したことにショックを受けていて、新入部員募集を中止している。
第87話 文芸部
文芸部の前には、多くの入部希望者が集まっている。
涼太郎が、入部する権利があるという入部希望者を追い払う。
新入部員がいないというのも何なので、問題おこさそーなのを一人か二人入れようと話しながら部室から出ると、悠音と望唯がまっている。二人は人畜無害そうなので入部させてもらえる。
ところで、響はリカとフィンランドにいる。
咲希以外には秘密にしていた。
涼太郎との電話で、響は両親に再入学の手続をとるように伝えてもらう。
第87.5話 響と妖精
響は森でシナモンロールを食べている。
妖精と中年男性が現れる。
妖精にパンを食べさせたら消える。「そりゃあ消えるさ妖精だもの」と中年男性が言う。
パンをくれという中年男性の頼みを断る。中年男性が消える。
嘉月堂のプロフィール
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