電撃デイジー5巻ネタバレ|黒崎の回復と照が知る「罪」

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『電撃デイジー』は、最富キョウスケがベツコミで連載した全16巻完結の作品です。この記事では、5巻のネタバレあらすじをまとめます。収録はその20からその24までの5話です。照をかばって倒れた黒崎は、病院で目を覚まします。

偽DAISYの事件は、元教師の新井へと目星がつきます。黒崎は、照が自分の正体に気づいていることを知っていました。そして、ばかなふりをしているように見える保健室の森先生が、事件にどう関わっているのか。

照が「罪」を知る5巻です。

電撃デイジー5巻の見どころ3つ

見どころ① その20「大好きなきみへ」

その20、裏庭。黒崎が頭から血を流して倒れています。照は「DAISY ごめんなさい 私のせいで ごめんなさい──」と謝り続けます。駆けつけた友人に救急車と理子を頼み、照は黒崎のそばを離れません。

そこに届くメール。差出人は「DAISY?」。「おまえのせいだよ(笑)」「これ以上善良な人々を巻き込むな」。

井上総合病院。医師の説明は、脳震盪としては重い。縫った傷は大きくない。意識が戻れば再検査。照は自分を責めます。「私のせいでみんなが巻き込まれる」。清も、自分の親友だったから利用されたのだ、と。

拳で自分を殴る照。理子が驚きます。理事長の安藤は、自分の責任だと焦ります。理子は理事長に、頭を冷やすよう言います。

黒崎が目を覚まします。日付、理子の名前、自分の名前と年齢。記憶は正常。「死ぬかと思ったわ」。照はまた謝ります。ごめん、痛かったでしょ、ごめんなさい。黒崎は照の名を呼んで、言います。

「おまえはなんか隠してもすぐわかる」「おかしくなってるぞ おまえ」。いつもの照なら、こういう時は「助けてくれてありがとう」だろ。頭が間違った方向に頑張っている、と。

照は思い出します。中学のころ、進学をあきらめようとしてDAISYに「ごめんなさい」ばかりのメールを送ったこと。それを見抜いて助けてくれた、優しいDAISY。照は泣きます。「あなたに『ありがとう』も言えないような 間違えかたをしたらいけないんだ」。

黒崎は言います。泣くな、ブサイクな顔で。ごちゃごちゃ考えないでぶっちゃけろ。

照は、偽DAISYからのメールを見せます。黒崎の読みはこうです。脅しが目的なら、最初から照本人ではなく別の誰かを狙う。自分がやられたのは計算外だったはずだ。照は、3年の先輩から渡されたメモを差し出します。

偽DAISYのメール事件に関係があるというサイトのURLとパスワード。理事長は照に礼を言います。「君がくれた情報と君の勇気は無駄にしない」「君と君の大切な人たちを必ず守るよ」。慎重になりすぎて防戦一方だった。

もう少し積極的に動こう。そして理事長は、サイトの調査が手に負えないときは「僕の知人のハッカー」に頼むと言います。気むずかしくて仕事を選ぶ、面倒な人。今はずいぶん機嫌がいいらしい、と。

病室に二人きり。黒崎は命の恩人として、照に命令します。いつも目につくところにいろ。俺か理子がいない日は俺んちに泊まれ。学校からまっすぐ帰れ。メシを作れ、トマト禁止。「当分 俺のそばから離れる権利はないと思え」。

「おまえを好きにしていいのは俺だけだ」。照は笑って、礼を言います。「ありがとね 黒崎」。そばにいてくれて。おかしくなっているのに気づいてくれて。

照は、中学のときの話をします。奨学金が手違いで取れなくなり、進学をあきらめようとした。DAISYが見抜いて励まし、特別奨学生の枠を探してくれた。お礼をしたいと書いたら、DAISYの返信は、照のメールがいつもの照に戻ったことが何より嬉しい、ほかには何も欲しくない、でした。

「こんな人にずっと守ってもらえるなら ほかになんにもなくたってしあわせだと思ったの」「今もそう思ってるの」。やっぱり、そばにいてください。ずっと、そばにいてください。これからも。

二人の顔が近づきます。そこで理子が戻ってきます。照は黒崎の髪をつかんで、理子にコーヒーを買ってこいと叫びます。何があったのかは、はっきりしません。顔が近かっただけ、と照は思います。

理子は、黒崎に聞きます。「何か隠しててもわかる」というのは本当なのか。あの子があんなに必死に隠していることを、あんたは分かっていたのか。

見どころ② その21「初めての…。」

その21、照の朝のメール。「DAISY 照です 私は元気です」。偽DAISYの件はまだ未解決。あわや大怪我という目にもあった。でも、ある人が命がけで守って、おかしくなっていた自分を見抜いて助けてくれた。

「その人は私の大切な人です」「DAISYと同じくらい大切な人です」。

黒崎はメールを読んで、つぶやきます。なんだ「DAISYと同じくらい」って。よく言うよ。理子の問いが続きます。照は、DAISYの正体が黒崎だと知っている。あんたはいつ気づいたの。どうしてあんたも知らないふりを。

黒崎の答えです。「…しょーがねーだろ あのツラ見たら 黙るしかねーじゃんよ…」。オルゴールが鳴って、ばれたのだろう。「どっち側だよ 守られてんのは」。

学生食堂。照はわざと大声で、黒崎が自分をかばって殺されかけたこと、犯人がウィルスメールと同じ偽DAISYであることを話します。周りの人たちを味方につけて、監視の目になってもらうためです。

理子のサイト調査は空振り。パスワードはすでに変えられていました。

黒崎の家。黒崎は理子に、小さな箱を預けます。ネットで買った安物のネックレス。「DAISYからだって言って」照に渡してほしい、と。黒崎は言います。餞別のつもりで用意したものだ。耐えられなくなる前に、消えるつもりだった。

もらったオルゴールも一緒に返して、DAISYのことなど安い思い出になればいいと思っていた。でも、もうそういうのは必要ない。「俺はあの子が欲しい」。

理子から箱を受け取った照は、声を上げます。デイジーの花のネックレス。かわいい。DAISYが選んだのかな。黒崎は「知るか黙れ 俺に聞くな」。

照は黒崎の家に泊まります。夕食、片付け、洗濯、肩もみ、アイロンがけ、床そうじ。黒崎が気づきます。ネックレスをずっとつけていたのか。照の答えです。「宝物だから」「宝物は基本肌身離さずなの」。

寝る前は枕元に置く。子供のころからの癖。火事や地震が心配で、絵本をどこにでも持ち歩いた、と。

深夜。黒崎はパスワードの解析を走らせたまま仮眠します。ソファーで寝落ちした照の枕元には、ネックレスの箱と携帯。黒崎はその手に自分の手を重ねます。俺も同じだよ。君の肌に触れたい。眠る時は、君を抱いて眠りたい。

だから僕は、君に話さなくてはいけないことがある。

翌朝、照にDAISYからメールが届きます。ネックレスを気に入ってもらえて嬉しい。正体も分からない僕を大切に思ってくれる照に、僕はいつも支えられていた。「僕は正体だけでなく君に沢山の隠しごとをしています」「それを近いうちに君に話そうと思う」。

その時はメールではなく、かならず君の前に姿を見せて話をします。

黒崎の心の声です。僕が自分から正体を告げたら、メールの中の「優しいDAISY」は役目を終える。その時はどうか悲しまないでほしい。僕が犯した罪を話す時、どうかまっすぐに僕を見ていてほしい。

僕が逃げ出すことのないように。「そして僕が君に『許してくれ』と言うことのないように」。校務員室で黒崎は、オルゴールの「Time After Time」を聴いています。

見どころ③ その23「守るため、失うもの」〜その24「側にいて」

その23、照のメール。生徒会長の玲奈が、新井の転居直後の住所と電話番号とメールアドレスを、自分から照に教えてくれました。照はそれをDAISYに送ります。DAISYの返信は、事件はそれほど簡単に解決しない、それでも照が元気だと伝えてくれるのが支えになっている、でした。

照の心の声です。こんな優しいやりとりは、あとどのくらいできるのかな。

新井の件は、学校中の噂になっています。照は遥と玲奈を誘って、駅前のケーキバイキングへ。清も一緒です。黒崎が清に頼んでいました。俺の目が届かない間は、おまえが照を守ってくれ。

玲奈と遥が先に帰り、照と清が残ります。清は照に話します。何をしてもどう言い訳しても、自分の意志で「罪」を犯した事実は変わらない。それでも照もみんなも変わらず接してくれる。その気持ちに応えたい、と。

そこへ保健室の森先生が現れます。お願いしたいことがある。私も脅されている被害者だから。森先生の頼みは、DAISYの正体を教えてほしい、でした。照は知らないと答えます。では、メールアドレスを。照は断ります。教えられません。

森先生は声を荒らげます。私がこんなに怖い目に遭っているのに。たかがメアドを教えるぐらいの人助けもできないのか。清が割って入ります。だったら、どんな理由で脅されたのか教えてください。

森先生は怒って店を出ます。「もし私が襲われたらあなたのせいなんだからね!!」。せめて誠意を見せると、照が追いかけたその先で、悲鳴が上がります。男がいきなり女の人を切りつけて逃げた。

森先生が腕から血を流し、痛いと泣いています。傷は深くない。それでも照の心の中で、言葉が途中で止まります。「──ああ これが……」。この言葉の続きが、帰り道で見つかります。

黒崎の車で帰る道。黒崎は、おまえが悪いわけじゃない、と言います。照は笑って答えます。「ちょっと言い訳できないね」。家に着くまで、二人とも何も話しませんでした。照は、清の言葉を考えていました。

目を伏せて話した「罪」のことを。森先生の頼みを自分の意志で断り、その直後に森先生は刺されました。自分の意志で選んだことが、人を傷つける結果につながる。それが、照がこの日に知った「罪」です。店の前で止まった言葉の続きは、これでした。「──DAISY 私は「罪」を知りました」。そして照は、運転する黒崎の横顔を盗み見ます。DAISYが隠しているものの名前も、同じ「罪」ではないか。照はそう気づきかけます。

その24、黒崎の回想。病室のベッドに、点滴につながれた奏一朗。奏一朗は黒崎に言いました。「俺の妹に近づく度に その苦痛を」「“DAISY”が犯した罪を思い出せ」。祐、苦しいか。それでいい、もっと苦しめ。

理子は怒ります。祐は会社の奴らに利用されただけだ。今さら祐が償うことじゃない。奏一朗は続けます。おまえは、犯した罪を忘れたいと願い、罪を許してやるという言葉を信じて心を売った。それがおまえの犯した、ほんとうの罪だ。

その罪と苦しみを、絶対に忘れるな。これから出会う大切なものを守るために。おまえがこの先を生きてゆくために。

現在。森先生を刺した犯人はまだ捕まっていません。黒崎は理子に言います。照は今、自分が「罪」を犯したと思っている。元気ですという、いい子ふうのメールをDAISYに送ることもできないくらい。

現に、照からDAISY宛てのメールが来ていません。黒崎は理子に、森先生をどう思うか聞きます。理子の答えは、ただのおバカさん。

保健室。体育でけがをした照が、手当てに来ています。森先生は照に、腕が心因性で動かなくなったと言います。一歩間違えたら私は死んでいた。あなたは結果的に人殺しに協力したようなものだ。まともな神経なら、自分を許せないよね。そして森先生は照に持ちかけます。

森先生の提案です。犯人の逮捕に協力しよう。一緒に警察に知らせに行こう。そうすればあなたは、善良な情報提供者として許される。

照が口を開きかけたとき、黒崎が現れて照を叩きます。新井先生が犯人というのは、ただの噂でしょう?「ウソつくと森先生がまた迷惑するぞ」「おまえは犯人が誰かなんて知らねえだろ」。黒崎は森先生に告げます。「この子は俺の専属の下僕ですから」。利用する時は、俺の許可を取ってくださいね。

カウンセリングルーム。黒崎は照に問い詰めます。新井の名前を出すつもりだったのか。こっちはまだ犯人と断定していない。それでも照は、DAISYが調べたのだから間違いない、と言い返します。理子が照に聞きます。DAISYがどうやって調べたか知っているよね。ハッキングです。黒崎は続けます。それでDAISYが捕まったら、おまえはへこむだろ。調査を指揮した理事長も責められる。新井が犯人でなかったら、新井の立場は。でっちあげたおまえの責任は。何も考えていなかったろ。「おまえはただ許されて 自分が楽になることだけしか考えてなかった」。

それは自分のことも、自分を信じてくれる人も裏切る、とてもとても愚かな罪だ。

黒崎は微笑んで言います。「おまえはそんなことをするな」。頬をぶたれるよりも、怒鳴られるよりも、その笑顔が照に思い知らせます。

理子は照を紅茶に誘います。私がよく知っていた、ある二人の男の話よ。上司と部下。部下は会社の信用を失う重大な過失を犯したが、それは別の部署の裏仕事に巻き込まれた結果だった。上司は使える手段をすべて使って、部下を助けた。

そして最後の仕事を指示したあとで、部下にこう言った。「苦しいか?それでいい もっと苦しめ」「自分の罪を忘れるな」。

名前は出せない約束。照は質問を変えます。その人は今も苦しんでいますか。理子は答えます。ええ、とても苦しんでいる。幸せになる資格もないと思うくらいに。理子は言います。今回の事件で、照が自分を責める必要はどこにもないと思う。でも、あなたがそれでも自分の何かを罪だと思うなら、その苦しみと向き合うことにはきっと大きな意味がある。

「あなたがこの先 大切な人の救いになるために──」。

屋外。森先生が黒崎に近づき、腕が動かなくて困っていると甘えてみせます。黒崎は、それに乗ったふりをします。俺もあんたに興味があった、いい女だし。ネイルもいつもきれいだね、自分で塗っているの。森先生は答えます。そうだよ、上手でしょ。黒崎はたたみかけます。「こっち側の指はどうやって塗ってんの?」。昨日とネイルの色が違うけど。

動かないはずの腕で、ネイルを塗り替えている。黒崎は森先生の腕をつかみます。「良かったじゃん ちゃんと腕動くようになって」。快気祝いに忠告してやる。「うちのお姫様に傷つけたら」「忠実な下僕が何するかわかんねえぞ」。

あんた、人が言うほどバカじゃないよな。なんで俺がキレているのか分かるだろ。

黒崎の家。照が待っていました。照は黒崎に言います。気持ちを整理するために、一回だけ全部ぶっちゃけたい。そして聞きます。私が森先生にDAISYのことを教えなかったのは、なぜか分かる?黒崎は答えます。DAISYに迷惑がかかると思ったんだろ。いい子ちゃんのおまえらしい。

照は言います。違う、そうじゃない。「メアドぐらい教えたらDAISYがすぐ対処してくれる そのぐらいはわかってた」。でも、教えて当然という態度でヘラヘラ笑って、自分のことしか考えていないあの人が許せなかった。

だから教えなかった。まさかすぐ刺されるとは思わなかった。「あんな女 殺されてもいいと思ったから」。

照は、ずっといい子であろうとしてきました。いつも清く正しく、DAISYが自分を誇らしく思ってくれるように。でも今は、人が殺されてもいいと思った自分がいます。全部なかったことにして、いい子に戻りたい。それはできない。ちゃんと認めないといけない。照の声が震えます。

黒崎は言います。「ちゃんと泣け」「泣けば少しは楽になる」「わめいても叫んでもいい そばにいてやる」「今がいちばん苦しいとこだ」。照は泣きます。自分の中にあった醜い気持ちを認めた、その苦しさで。「……うん…苦しい」。心の中でDAISYに告げます。優しいDAISY、私は罪を犯しました。

だけど、そばにいてください。守ってもらう資格はないなんて、いい子ぶったきれいごとは言わない。照はつぶやきます。「苦しいね…」。この罪から逃げないことを誓います。5巻は、ここで終わります。

5巻の名セリフ2選

その23「守るため、失うもの」、照の言葉「──DAISY 私は「罪」を知りました」(p.151)です。森先生が切りつけられた日の帰り道、黒崎の車の中で、清の「罪」の話を思い返した照が、心の中でDAISYに向ける一文です。

その24「側にいて」、黒崎の言葉「わめいても叫んでもいい そばにいてやる」(p.190)です。森先生にDAISYのことを教えなかった本当の理由を打ち明けて、いい子に戻りたいと泣く照に、黒崎がかける言葉です。

5巻の収録話一覧

・その20「大好きなきみへ」
・その21「初めての…。」
・その22「それぞれの痛み」
・その23「守るため、失うもの」
・その24「側にいて」

5巻で名前がわかるキャラクター

・増田〈ますだ〉:マスター。照の兄のチームの一員
・新井哲也:照の学校の元教師。生徒会の前顧問で、裏帳簿事件で学校をクビになった

アニメではどこまで?

TVアニメ放送開始後に、この巻がアニメのどこまでにあたるかをここに追記します。

電撃デイジー5巻を読む

目を覚ました黒崎の命令と、DAISYからのネックレス。そして照が知る「罪」。関係が一段深くなる5巻です。電子書籍でそのまま読めます。全16巻で完結している作品なので、1巻から通して追うのもおすすめです。

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前後の巻・総まとめ

前巻:電撃デイジー4巻のネタバレ記事

まとめ

5巻では、照をかばって倒れた黒崎が目を覚まし、照に「そばから離れる権利はない」と命じます。黒崎は、照が自分の正体に気づいて知らないふりをしていることを分かっていました。DAISYはデイジーの花のネックレスを贈り、近いうちに隠しごとを話すとメールで伝えます。

事件は元教師の新井へと目星がつき、生徒会長の玲奈が新井の連絡先を照に明かします。DAISYの正体を聞き出そうとした森先生は、照に断られた直後に切りつけられます。照は、森先生にDAISYのことを教えなかった本当の理由を黒崎に打ち明け、「罪」から逃げないと誓います。

動かないはずの腕でネイルを塗っていた森先生に、黒崎が忠告する場面も見逃せません。DAISYが照に話す「隠しごと」とは何か。6巻の展開が気になるところです。

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