*オレンジ色の字は感想。
Contents
第1話
ボッジ王子はボッス王国の第1王子。亡くなった前王妃の子。
耳が聞こえず口もきけない。剣も持てない非力さ。
耳が聞こえず口もきけないって、ヘレンケラーみたいだね。
王様が病に倒れ、後継者が誰になるかが国民の関心になっている。
第2王子は、現王妃の子で、大人顔負けの剣術で国民の人気も高かった。
ある日、ボッジ王子は異様な生き物「カゲ」をみつけ後をつける。カゲは、文字通り影のようなものだが、独立した生き物。
ボッジ王子はカゲに服を置いて行けといわれ、喜んで服をわたし、パンツ一丁で城に帰っていく。
毎日、毎日ボッジ王子はカゲに服を渡して帰る。
ボッジ王子はカゲに自分は世界一の王様になると不自由な言葉で伝え、カゲは大笑いする。
第2話
カゲはボッジに興味を持ち後をつけていく。
パンツ一丁のボッジに子供が、パンツ一丁の理由を尋ねる。
ボッジは耳が聞こえないから質問がわからないし、質問がわかっても言葉が喋れない。
子供達はみんなボッジを馬鹿にする。
ボッジが城に帰ると、継母であり、第2王子の母である王妃日ヒリングが、パンツ一丁の理由を尋ねる。
追いはぎであったら死刑にするという。
ヒリングは自分の子である第2王子が後継者になればいいと思っているが、ボッジを心配しているからかもしれないね。
ボッジはカゲが死刑になったら大変なので、思いっきり首を振り、自分の一人遊びで、パンツ一丁になったという。
部屋に戻ったボッジは、町や城でバカにされたことを思いだし、涙を流す。
ボッジは、気にしないふりをしていたんだけど、本当は一生懸命我慢していたんだね。えらい。
そんなボッジの姿を見たカゲは、どんな時もボッジの味方になろうと思う。
第3話
ボッジの父親は巨人族のボッス王。
ボッス王は、昔、魔物の群れからムラを単身で救ったヒーロー。
村人たちから慕われ王になり、ボッス王国を作った。
ボッス王は、パンツ一丁で歩き回っているボッジを病床に呼び、剣術の師匠について、もっと強くなるように言う。
何でヒーローの息子がこんなに弱いのか不思議。
ボッジの師匠は、四天王ソードマスターのドーマス。
ドーマスは一日一万回の素振りを欠かさない、剣術の天才。
ボッス王はドーマスをボッジの剣術の指南役に指名した。
しかし、ドーマスはボッジの非力さをみて、情熱を失ってしまった。
ドーマスは可哀そうかもしれないね。
第4話
ドーマスもやる気を見せ、ボッジも真面目に練習したわけだが、全然力がないボッジは健を持つことすらできず、ドーマスは情熱を失う。
耳が聞こえず口も聞こえず、力もないって、可哀そうすぎるが、ボッジはいじけることなく真面目に取り組むところが、読者の心をつかむよね。
普通、なんで自分ばっかりこんな目に合うんだといじけるもんだけどね。
大人顔負けの腕前の第2王子 ダイダがボッジに勝負を挑んでくるんだけど、自分の方が上だってわかっていて挑んでくるあたり性格悪い。
でも自分も子供だったら、自分の腕前を見せつけたくておんなじことしているよね。
俺もお前もみんな性格悪いダイダさ。
ボッジみたいなやつが珍しい。
ドーマスはボッジがかなうはずがないことを知っているので、自分がダイダと試合をする。
ドーマスはボッジの才能に目を見張り、自分の剣を教えたいと思う。
英雄 ボッス王の息子なんだから、ダイダが普通なんだよね。
ドーマスに負けたダイダにボッジは試合を申し込む。
この辺何考えてんだかわからないね。ボッジ。
第5話
ボッジは剣をよける才能があった。
ダイダの剣は全然当たらず、隙を見てボッジが打ち込む。
力はないけど敏捷なんだね。でも敏捷な動きも筋肉の力が必要なんじゃないかって思うんだけど。
試合を見ていた家来たちは、ボッジの戦い方は汚いという。
負けなければいいと思うんだけど。そこは王子同士だからね。負けなければいいってもんじゃないらしい。
勝てば官軍って言葉が日本にはある。それに、歴史上正々堂々と戦って勝つというばかりではなく、諜報や謀略が使われた例が多いと思う。
おっと、漫画にかたいことを言ってしまった。
第6話
ドーマスはボッジに、逃げてばかりいるのは王の剣ではないから、打ち合えと手話で伝える。
ダイダは、ボッジの全身の骨を打ち砕く。
ダイダは再起不能にしてやった、自分が予言通り王になるといって喜んでいるが、そんな王ではだめじゃないかと思う。
第7話
ダイダの母である王妃 ヒリングがボッジのところにやってくる。
ヒリングは、まずいマジックポーションを飲みながら、魔法でボッジの傷を治している。
ボッジはなかなかヒリングになつかなかったが、ヒリングが魔法で枯れた花を生き返らせるのを見て、大量の花を生き返らせることをねだった。
ヒリングは魔法を使うとすごく疲れるが、ボッジを頼みを聞いて花を生き返らせた。
それ以降ボッジはヒリングにべったりなつくようになった。
ヒリングはすごくいい人だったんだね。ボッジが戦いに向いていないことを察して、王様にならず安らかな日々を過ごすことを願ったんだね。
第8話
試合から部屋での出来事を見ていたカゲは自分はボッジの味方だと告げる。
ボッジは感激して涙をぼろぼろ流す。
カゲは暗殺一族。それを知っていた、ダイダの剣術指南役 ベビンにカゲは捕まってしまった。
ボッス王が死んだ。死ぬ前に王は跡継ぎをボッジにすると遺言した。
なんでボッジを王に指名したのか全く謎。
第9話
ボッス王は、若い時に魔人と取引をした。
それは、自分の家族の力を奪い、自分が強くなること。
なるほど、それでボッジは耳が聞こえなかったり、力がなかったりするんだ。なぞがとけた。
でもボッス王って、自分のために家族を犠牲にするなんてひどい奴だったんじゃないか。
一方、王の跡継ぎを国民に発表する日。
後継者は、ダイダと発表された。
どうやら、ボッジを心配したヒリングが工作をしたらしい。
第10話
ヒリングは、重臣たちをあつめ、ボッジとダイダとどちらが王にふさわしいか、目をつむって、指を上げさせた。
5対2でダイダと決定。
王冠はダイダにさずけられ、いたたまれなくなったボッジは会場から走り出す。
ボッジは悔しさに転げまわり、叫び声を上げる。
どんなに馬鹿にされても我慢してきたボッジだけど、これは我慢できなかったんだね。
第11話
カゲは暗殺一族の生き残り。
元はポー王国のお抱え暗殺団 影の一族。
なぜか一族皆殺しにされた。どうやら、王国内の陰謀で一族皆殺しにされたらしい。
絵の感じとは似合わない、王国の大人の事情が出てくるところが面白い。
影の一族が皆殺しにされるところ、カゲの母親が自分は切り刻まれながら、カゲ逃げ延びさせてくれた。
第12話
逃げたカゲは、空腹。
リンゴをもらう代わりに自分のおもちゃを置いたが、見つかって袋叩きにある。
残飯をくれた男に拾われ、こき使われ、挙句の果てに盗みに手引きをさせられる。
男は手配書を見て、カゲを密告する。
カゲは捕まる寸前で逃げ出す。
この辺りは全然セリフが書き込まれていない。
自分で絵から場面を読み解かなければならない。
カゲが母親を回想するシーンがあり、どういう展開になっているのか筋を追うのが難しい。改善の余地があると思う。
第13話
男は酒場でけんかし、死んでしまった。
その後、男が盗んだ金貨が発見されたりするが、絵だけでせりふがないのでよくわからない。
話は現在に戻り、ダイダの剣術指南役 ベビンがカゲが暗殺者だと思い捕まていた。
カゲの身の上を聞き、また、カゲがボッジの力になりたいという話を聞いた。
ボッジにカゲと知り合いであることを確かめ、カゲは旅立ち、二度と会えないとベビンはボッジに告げた。
ボッジは、驚き、落胆するが、ベビンの話を不審に思い、ベビンを問い詰めに行く。
この辺も全然セリフがないのでよくわからない。
ボッジが、ベビンの話を不審に思うあたり、ボッジが意外に賢いことをうかがわせる。
彼が生まれた日
若い日のボッス王は魔物と取引をした。
自分の子供の力を奪い取り、自分が強くなるという約束をしたのだ。
ボッスは世界一強い女と結婚し、子供ができた。
夫婦とも巨人だったが、生まれた子は小さかった。
ボッスは子供の力を奪ってしまったのだった。
自分の煩悩のために、子供を苦しめるなんて、ボッスって悪い奴だね。
コメントを残す