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第393話 現場の空気
青道と薬師の秋季東京都大会決勝戦。
5回を終えて3対4。薬師高校が1点をリードし6回へ。
青道の控室では、部長や監督が御幸の負傷の具合を確かめている。
御幸はわき腹を痛めているが精神力で出場している。
この試合に勝たないと選抜も神宮大会にも出られないので、御幸は何とか出場している。
御幸は、プレーできるかどうかは監督の判断に任せている。
沢村も真田も好投し、6回は両チームとも無得点。
第394話 夢の距離
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7回表青道の攻撃は、3番小湊から。
真田のシュートが木製バットをへし折り、内野ゴロでワンアウト。
4番御幸は、サードゴロでツーアウト
5番前園は、三振。
真田は甲子園を意識して、下半身の強化に取り組んできた。
素振りの成果が出ている。
あと2回抑えれば自分たちの勝ちだと考えている。
第395話 倒す男リスト
7回裏薬師の攻撃。
沢村は先頭打者をセカンドゴロに仕留める。
次のバッターは3番三島。
三島は追い込まれてから粘り、レフト前ヒット。
次のバッターは4番轟。
追加点を許せば試合が決まりかねない。
青道バッテリーは敬遠ではなく勝負する。
第396話 パートナーシップ
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左打者へのチェンジアップは甘く入ると危険。
沢村は初球内角低めにチェンジアップを投げる。
轟は、ファースト方向にファウルにする。
試合前、御幸はちゃん時アップが高めに浮けばただの甘い球になるから、それをさけるために、ベースにたたきつけるつもりで腕を振りぬけとアドバイスした。
沢村は二球目を、さらに低めにチェンジアップを投げる。
轟はファウル。沢村は早くも追い込んだ。
沢村は3球目をアウトローに投げる。
轟が空振り。3球三振。
第397話 以心伝心
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薬師の次のバッターは5番真田。
ストレートにめっぽう強い。
初球チェンジアップ ストライク。
2球目 見逃せばボールの球を迷わずうちに来た。ファースト方向ラインから外れファウル。
3球目ストレートをアウトコースに投げる。ボール。
4球目 ストライクゾーンに投げたボールはチェンジアップ。
真田は空振り三振。
第398話 もう1回!
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8回表青道の攻撃。
監督は選手たちを集め、初球から積極的に打ちに行けとげきを飛ばす。
バッターは、6番白洲。
ラインぎりぎりベース近くにより、インコース封じ。
真田はお構いなしにインコースに投げる。初球ストライク。
2球目はファーストライナー。
青道は次の打席 桶笠に代え金丸。
第399話 お祭り男共
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金丸もラインぎりぎりベースよりに立つ。
金丸はインコースに来たボールをサード頭上を越えるツーベースヒットにする。
次のバッター沢村はサードライン際にセーフティバント。
セカンドランナーはサードに進塁し、ファーストはアウト。
ツーアウトランナー3塁で、バッターは9番麻生。
麻生は、ベースから離れて立ち、インコースを誘う。
第400話 濃度
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麻生はインコースに来たボールを1,2塁間に打ち返すが、セカンドの好守備でアウト。
ヘッドスライディングを見せた麻生に、チームのみんなはナイスファイトとほめたたえる。
マウンドに上がる沢村に、片岡監督は、今までのピッチングの集大成を見せてこいと声をかける。
降谷はブルペンで投球練習をしている。
その剛速球はうなりを上げている。
沢村は俺たちが勝つと気合が入ったピッチングをする。
第401話 胸がバクバク
沢村は8回裏も0点に抑え、9回表青道の攻撃。
薬師の監督は選手たちに、鉄片をとってこいとげきを飛ばす。
青道高校のバッターは1番倉持。
倉持が塁に出るか出ないかで試合展開が大きく変わる。
薬師の内野陣は前進守備。
倉持の鋭い当たりはセカンド正面でワンアウト。
次は2番東条。
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