鬼滅の刃【21巻】ネタバレあらすじ|無一郎と玄弥の死と無惨戦開幕

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上弦の壱・黒死牟との死闘に勝利した鬼殺隊。しかしその代償は、あまりにも大きなものでした。『鬼滅の刃』21巻(第179話〜第187話収録)では、時透無一郎と不死川玄弥の死、珠世の薬を解毒して復活した鬼舞辻無惨との決戦開幕、そして炭治郎が走馬灯のようなものの中で見る継国縁壱の記憶が描かれます。物語はいよいよ最終決戦へ。黒死牟戦の余韻も冷めやらぬまま、息をつく間もなく物語は動き続けます。この記事では、21巻のあらすじと見どころをネタバレありで紹介します。

Contents

21巻のあらすじ

21巻には第179話から第187話までの9話が収録されています。ここでは物語の流れを、4つの場面に分けて紹介します。

無一郎と玄弥の死(第179話)

黒死牟との死闘が終わった戦場で、鬼殺隊は勝利と引き換えの、あまりにも大きな犠牲と向き合うことになります。上弦の壱に刃を突き立て、赤く染まった刀で勝機を切り開いた霧柱・時透無一郎は、すでに事切れていました。十四歳という若さで柱に上り詰めた天才剣士の、あまりにも早すぎる死でした。悲鳴嶼行冥は「必ず無惨を倒してそちらに行く 安心して眩れ」と語りかけながら、その目を静かに閉じます。無一郎が残した「一人ぼっちになってから つらいことや苦しいことがたくさんあったけど 仲間ができて 僕は楽しかった また笑顔になれた 幸せだと思う瞬間が数え切れない程あったよ」という言葉は、家族を失い、記憶さえ失って孤独だった少年がたどり着いた答えとして、深く胸に刺さります。一方、呼吸を使えないながらも、鬼の髪や刀を喰らってその力を取り込むという常人には真似のできない戦い方で、血鬼術によって黒死牟の動きを封じ、勝利を支えた不死川玄弥。その体は、崩壊を始めていました。兄・実弥は、崩れゆく弟の体を抱えて泣き叫びます。第179話の表題「兄を想い弟を想い」のとおり、時透兄弟と不死川兄弟、二組の兄弟の想いが折り重なる回です。悲しみに沈む実弥に、行冥は「…不死川 行かねばならぬ 顔を上げろ 無惨を倒すまで終わりではない」と告げ、二人は仲間の死を背負ったまま、無惨の待つ戦場へと歩き出すのでした。

無惨の復活と珠世の死(第180〜181話)

舞台は無限城の奥底へ。鬼の研究を続けてきた珠世が仕込んだ「鬼を人間に戻す薬」に螬まれ、無惨は追い詰められていました。しかし第180話「恢復」で、無惨はついに薬を解毒し、復活を遂げてしまいます。鬼でありながら無惨に反逆し、炭治郎たちに協力して禊豆子の研究にも力を貸してきた珠世は、無惨の手にかかって命を落としました。長い年月を人知れず無惨打倒に捧げてきた珠世の最期は、あまりにも静かで残酷なものです。それでも、珠世が命を懸けて仕込んだ薬が、この先の戦いにどう影響していくのかは注目のポイントといえるでしょう。第181話「大災」では、動き出した無惨の脅威が鬼殺隊本部にも伝わります。父・産屋敷耀哉の後を継いだ幼き当主・輝利哉に動揺が走る中、くいなが「しっかりなさいませお館様!! 早く次の御指示を!! 戦いはまだ終わっていません!!」と叱咱の声を飛ばします。我に返った輝利哉は、鬼殺隊全体への指揮を執り直しました。まだ幼い身で組織全体の命運を背負う輝利哉の姿も、21巻の印象的な場面のひとつです。産屋敷家が代々追い続けてきた鬼の始祖との、千年にわたる因縁。その決着をつける総力戦が、ここに幕を開けるのです。

炭治郎と柱たちの決死の攻防(第182〜185話)

復活した無惨の前に立ちはだかるのは、炭治郎と水柱・冨岡義勇です。そこへ恋柱・甘露寺蜜璃と蛇柱・伊黒小芭内も駆けつけ、戦いは柱を交えた総力戦へと発展していきます。蜜璃は「恋の呼吸 陸ノ型 猫足恋風」、伊黒は「蛇の呼吸 壱ノ型 委蛇斬り」を繰り出し、柱の技が次々に無惨に殺到。しかし千年以上を生きる鬼の始祖の力は圧倒的で、蜜璃・伊黒・義勇は無惨の攻撃を受けて次々に負傷していきます。攻めても攻めても倒れない無惨を前に、戦況は苦しさを増すばかり。圧倒的な力を振るう鬼の始祖に、果たして勝ち筋はあるのか。先の見えない緊張感が続きます。無限城を操っていた鳴女も、この攻防の中で命を落としました。そして炭治郎は右目を潰される重傷を負い、第184話「戦線離脱」でついに倒れてしまいます。倒れた炭治郎を前に、無惨はその死を口にしました。しかし炭治郎の生死は、はっきりと描かれないまま物語は進んでいきます。仲間が次々に倒れていく絶体絶命の戦場に現れたのは、黒死牟を討ち果たした岩柱・悲鳴嶼行冥と風柱・不死川実弥。第185話「匂いのない世界」で無一郎と玄弥を看取った二人が戦線に加わったことで、鬼殺隊の主力が無惨のもとに集結し、戦いは新たな局面へと突入するのです。

走馬灯の中の縁壱の記憶(第186〜187話)

倒れた炭治郎は、走馬灯のようなものの中で遠い記憶を見ます。それは、先祖・炭吉のもとを訪れていた剣士・継国縁壱の記憶でした。第186話「古の記憶」では、炭吉の家で穏やかな時間を過ごす縁壱の姿が描かれ、炭吉の子・すみれ、縁壱の妻・うたの名前も明かされます。戦いの中に生きてきた縁壱が見せる、静かで優しい時間が印象的です。さらに記憶の中で、縁壱は無惨と遭遇します。縁壱の剣技の型は、その無惨との戦いの中で完成しました。縁壱の口から語られる「赫刀」――その刀は、鬼の始祖にさえ覚面に効いたといいます。縁壱は無惨をどこまで追い詰めたのか。そして、なぜ無惨は今もなお生き延びているのか。何百年もの時を越えて炭治郎に届く縁壱の記憶は、無惨との決戦を左右する鍵を予感させます。第187話「無垢なる人」で縁壱の生涯に触れた炭治郎は、「戦いの最中だというのはわかっている それでも縁壱さんの心が何百年も昔に亡くなっているこの人の心が ほんの少しでも救われることを願わずにはいられなかった」と、遠い昔に生きたひとりの剣士へ心を寄せます。表題の「無垢なる人」は、そんな縁壱の在り方をそのまま表した言葉といえるでしょう。決戦の結末を見せる前に、その因縁の始まりを見せる構成が、無惨との戦いの重みをいっそう引き立てています。激戦の合間に差し込まれるこの静かな回想は、炭治郎に、そして読者に深い余韻を残します。この記憶が決戦の行方をどう変えるのか――続きは22巻で描かれます。

21巻の見どころ

霧柱・時透無一郎と不死川玄弥、二人の若き剣士の最期は、巻21で最も涙を誘う場面です。黒死牟を討つために命を燃やし尽くした二人の死は、行冥の祈りと実弥の慌哭を通して静かに、しかし重く描かれます。第179話の表題「兄を想い弟を想い」が示すとおり、有一郎と無一郎、実弥と玄弥、それぞれの兄弟の想いが交差する構成になっており、勝利の裏にある喪失の重さを、何度読み返しても突きつけられます。

二つ目の見どころは、珠世の薬を解毒して復活した無惨と鬼殺隊の総力戦の開幕です。炭治郎と義勇に加え、蜜璃の「恋の呼吸 陸ノ型 猫足恋風」、伊黒の「蛇の呼吸 壱ノ型 委蛇斬り」など柱の技が次々に繰り出されますが、鬼の始祖の圧倒的な力の前に、炭治郎たちは苦境に立たされます。倒れる仲間、駆けつける行冥と実弥。絶望と希望が目まぐるしく入れ替わる緊迫の攻防に、ページをめくる手が止まらなくなります。

三つ目は、意識を失った炭治郎が走馬灯のようなものの中で見る、継国縁壱の記憶です。先祖・炭吉の家での穏やかな日々、無惨との戦いの中で完成する縁壱の剣技の型、そして縁壱の口から語られる「赫刀」。第186話「古の記憶」から第187話「無垢なる人」へと続く回想は、激戦の合間に強い余韻を残すとともに、最終決戦への重要な布石となっており、22巻以降の展開への期待を大きく高めてくれます。

印象に残った名セリフ

第179話、無一郎が残した「一人ぼっちになってから つらいことや苦しいことがたくさんあったけど 仲間ができて 僕は楽しかった また笑顔になれた 幸せだと思う瞬間が数え切れない程あったよ」という言葉。孤独だった少年が仲間とともに生きた日々を丸ごと肯定する、シリーズ屈指の名セリフです。第179話の兄弟の描写とあわせて読むと、その重みはいっそう増します。

第187話、炭治郎の「戦いの最中だというのはわかっている それでも縁壱さんの心が何百年も昔に亡くなっているこの人の心が ほんの少しでも救われることを願わずにはいられなかった」という独白。敵味方や時代さえも越えて他者へ心を寄せる、炭治郎という主人公の本質が凝縮された一節です。倒れてなお誰かの心の救いを願う姿が、静かに胸を打ちます。

21巻の収録話一覧

『鬼滅の刃』21巻には、第179話から第187話までの9話が収録されています。

・第179話「兄を想い弟を想い」:無一郎と玄弥の最期
・第180話「恢復」:無惨が薬を解毒し復活、珠世の死
・第181話「大災」:輝利哉が指揮を立て直す
・第182話「激怒」:無惨との戦闘が激化
・第183話「鮩ぎ合い」:無惨を巡る攻防が続く
・第184話「戦線離脱」:炭治郎が倒れ、無惨がその死を口にする
・第185話「匂いのない世界」:行冥・実弥が参戦
・第186話「古の記憶」:炭治郎が縁壱の記憶を見る
・第187話「無垢なる人」:縁壱の生涯と炭治郎の願い

この巻で名前が判明したキャラクター

21巻で新たに名前が判明したキャラクターは、次の3名です。

・竹内(第183話のおまけページ)
・すみれ(第186話):炭吉の子
・うた(第186話):縁壱の妻

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黒死牟戦の決着を描いた前巻は鬼滅の刃[20巻]ネタバレあらすじでご覧ください。無惨との決戦の続きはこちらから読めます。全巻の流れは鬼滅の刃 全23巻 完結ネタバレまとめでまとめています。

まとめ

『鬼滅の刃』21巻は、黒死牟戦の大きすぎる代償と、鬼舞辻無惨との最終決戦の開幕を描く巻でした。無一郎と玄弥の死、珠世の薬を解毒して復活した無惨、柱たちの決死の攻防、そして走馬灯の中で炭治郎に届く縁壱の記憶と、縁壱が語る赫刀。別れの涙、総力戦の迫力、遠い過去の余韻という異なる読み味が1冊に詰め込まれており、喪失の悲しみと決戦の緊張が織り重なりながら、物語は結末へ向けて一気に加速していきます。倒れた炭治郎の運命、そして無惨との戦いの行方は――続きは鬼滅の刃22巻のネタバレあらすじでどうぞ。

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