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『電撃デイジー』は、最富キョウスケがベツコミで連載した全16巻完結の作品です。この記事では、7巻のネタバレあらすじをまとめます。収録はその30からその34までの5話です。
黒崎は、自分がDAISYであること、そして照の兄の死に自分が関わっていることを、照に打ち明けようとします。「大事な話がある」と照を遊園地に誘う黒崎。しかし、アキラと名乗る少年と、元養護教諭の森千春=チハルが、二人の邪魔をします。観覧車の中で照の携帯が奪われ、黒崎のもとには、照の名前で偽のメールが届きます。
その30は英語教師の江川との賭け、その31はアキラとの出会いの話です。
電撃デイジー7巻の見どころ3つ
見どころ① その32「迷子の心」
その32、黒崎の夢。昔の奏一朗です。深夜のオフィスで居眠りしていた黒崎に、奏一朗が声をかけます。ハッカー稼業で危ない橋を渡ってきても、まともな仕事で期待されるのはキツかったか。それでいいんだ、正しいよ。これからの経験を大事にしろ。おまえの過去を、ただの後悔にしないためにも。「苦しい記憶は いつか必ず おまえ自身や」「おまえの 大切な人を 守るための」「知恵になる」。
奏一朗は、かわいい妹が待っているから、と帰ります。寝顔にこっそりチュウしたり、問答無用で添い寝したりできる。黒崎は、わー変態、カワイソーだな、あんたの妹、と返します。奏一朗は言います。祐も会ったら同じことすると思う。俺とおまえは似ていると言っただろう。いつかおまえも気づく日が来る。
目を覚ました黒崎に、理子が話します。緑川教授の墓参りで、初対面の男の子とすれ違った。奏一朗に似ている気がした。顔ではなく、雰囲気が。すれ違いざまに声をかけられて、少し顔をのぞき込んだら、凄く嫌な感じがした。「こいつが 「アキラ」だったら どうしよう って 思ったのよ」。新井が残したメモの「アキラ」の特徴は、フードに黒髪の長髪。一応あてはまります。照にキスした奴がもしあいつだったら。黒崎の心の声です。嫌な空気だ。見えないところで何かが動いてる。気配だけがする。
バス停。照は「一日一善」と書いたマスクをして、黒崎にボケ倒します。二度とムリヤリキスなんかされたくない。お兄ちゃんに似てると思って油断したんだ。しかもなんでか、3回もグーゼン会っちゃって、ヘンなの。黒崎は照のマスクを外して言います。必要ねーだろ、今は。「俺がここに いるんだからよ」「心配なら ひっついてろよ」。黒崎の心の声です。おまえが笑うだけで、ほっとするんだ。何かあっても、ここにいれば守ってやれる。誰よりも近くで。そう思うと、覚悟が揺らぐ。全て話すと決めたはずなのに。
公園。黒崎は竹田と会います。照は、竹田の飼い犬の薫子と遊んでいます。アキラについて竹田は、普通すぎる名前だ、偽名じゃないか、そう呼ばれる注意人物に心あたりはない、と言い、「森千春」共々調べてみる、と引き受けます。
黒崎は竹田に聞きます。「もしおまえが 俺だったら 照に話すか?」「隠してること 何もかも」。なんでそんな重いことを俺に聞くんだ、と竹田。黒崎は、おまえだったら優しくしないでズケズケ言ってくれそうだから、と答えます。少し前に話すと決めた。覚悟した。だからもう先のばしにしたくない。「決心が ぐらつく前に 終わらせないと──」。せっかくの覚悟が無駄になる、そう思って焦っているのは俺の勝手なエゴなのかな。話を聞いて傷つくのは、あいつなのに。
黒崎の心の声です。正しいつもりで、自分のことしか考えてなかった。あの時みたいに。何を考えても間違いな気がする。本当はただ、話すのが怖いだけの、自分の卑怯な言い訳に聞こえるんだ。奏一朗、教えてくれよ。どうすれば、あんたみたいにいつも正しくいられるんだ。
そこに照が投げたボールが飛んできて、黒崎の頭に当たります。黒崎は大げさに倒れます。竹田は言います。アホなんだよ。1つ心配しすぎて、目の前の小石で転ぶタイプ。俺もおまえと同じタイプだからな。そういうアホは、誰かに手をひいてもらうしかない。連れてってもらった先が地獄でも文句は言えないけどな。気持ちはよくわかるけど、助けてはやれん。
竹田は続けます。「どうせなら 最愛の女に 手をひかれて」「次の地獄に 行ってこい」。黒崎の心の声です。このまま動けなくなるより、身に余るほどの救いの言葉だ。
夜の街。照と黒崎は、照が兄と昔行ったラーメン屋を探して歩きます。照は道を間違えます。黒崎の心の声です。難しいな、切り出すタイミングが。
照は、兄の話をします。お兄ちゃんは、絶対迷子にはならない人だった。一生懸命選んでるけど、結局は間違えちゃう。ちゃんとまっすぐ目的地に行けたことは一回もない。それでも兄は、こう言っていました。違う道に進んだとしても、そこからまたつながる道を探せばいい。そうすればいつか必ず辿り着ける。「どんなに 間違えても 最後はちゃんと 辿り着くから」「迷子には 絶対ならないの」。完全に方向音痴の理屈でしょ、と照は笑います。
黒崎は大笑いします。心の声です。なんだよ、奏一朗。今あんたが、俺の一番欲しい言葉を。
照は手を差し出し、黒崎の手を引きます。「ほら 行こう」「連れてってあげる」。黒崎の心の声です。──さあ、最愛の女に手をひかれて。歩き出そう。
黒崎は照の頭を抱き寄せて言います。「なあ照 次の日曜日」「二人でどっか 出かけよう」。どこでもおまえの行きたいところ、二人で行こう。「話がある」「とても大事な 話なんだ」。その32は、黒崎の心の声で終わります。地獄へ行きついたとしても、そこから伸びる希望の道があると、信じて。
見どころ② その33「あなたに会える」
その33の冒頭、ハルカが照に言い放ちます。「あんたと私は 仲間だと 思ってたけど」「もう違う」「勝手に行きな どこへでも」「裏切り者」。照の語りです。「まさか こんなことに」。
学校。照は、黒崎に言われたことを友人のレナとハルカに話します。黒崎の言葉は「次の日曜日 二人でどっか 出かけよう」と「大事な話がある」の2つです。照は言います。レナとハルカには、黒崎がDAISYだと言ったでしょ。それだけじゃない。何か重大で苦しい秘密がある。DAISYは、正体を明かす時にその秘密も話すと言っていた。いよいよその時が来たのかな。ごめんね私、ちょっとだけびびってるの。どんな話でも驚かない、受け入れると決めているけど、黒崎が私にどんな返事を期待しているか、ちゃんとわかってあげられるかな。
レナは言います。相手の期待する返事を用意して聞くつもり? そんなの不誠実だし意味がない。考えるだけムダだってこと。それより、この世で一番大事なものはデートだからね。「まずは しっかり 楽しんで きなさいよ」「話は それからでしょ」。照の心の声です。だって、黒崎とのはじめてのデートだもん。
黒崎は、タウン誌の遊園地の記事を見ている照に、本当にどこでもいいんだぞ、と言います。照が砂金掘り体験、こけしの絵付け、お寺での修行体験も挙げると、黒崎は、やっぱ遊園地にしよう、オレ遊園地超大好き、と決めます。そして自分のマフラーを照に巻きます。巻いとけ、今日けっこう寒いから。カゼひいたら行けなくなるぞ。
喫茶「お花畑」。マスターが理子に言います。その話は俺も聞いた、理事長の安藤もだ。昨日あいつがここに来て、次の日曜に照ちゃんと出かけて、その時に、と。照ちゃんもわかってくれると俺は信じてる。時間はかかるかもしれんけどな。おまえがあの二人の幸せを願ってるのも、辛いところがあるのも知ってる。「だから今は 見守ってやれ」。
照はDAISYにメールを送ります。次の日曜日にとっても楽しみな予定があるので、今からワクワク。照の心の声です。私はあなたがどんな人かを知ってるから。あなたが語る秘密がどんなものでも、大丈夫。
体育の時間のあと、男子が清に携帯を渡します。体育館の裏に落ちていた、と。清は、なんでそんなところに落ちているのか、と不思議に思います。
暗い部屋。顔の描かれない長い髪の人物が、タウン誌の遊園地のページを見て言います。そうよ、遊園地。言ったとおりにしなきゃいけないから。「お出かけの 準備するから」「アキラ 見ててらっしゃい」。誰なのかは、ここでは描かれていません。
前日の夜。照は携帯を胸に抱いて、心の中で言います。「私のいちばん 大切なひとだよ」「“DAISY”」「私はやっと あなたに会えるね」。
日曜日、遊園地。お化け屋敷、コーヒーカップと回ります。コーヒーカップでは、黒崎がカップを高速で回転させます。照は、スゴいスゴい、こんなのはじめてだよ、とはしゃぎます。黒崎は照の手を引いて歩きます。「手 離すなよ 絶対」「返事は!!」。照は、あ、ハイ、と答えます。黒崎は聞きます。照、楽しいか。照は、すーっごく、すーっごく楽しいよ、と答えます。そんなら良かった、と黒崎。「あのさ まだ昼だし 気が早いけど」「最後は 観覧車に 乗ろうな」。
その間に、照のバッグに誰かの手が伸びています。
飲食スペース。黒崎は、ピザにはコーラ、と言って自販機に買いに行きます。待っている間に理子にメールしようと携帯を開いた照は、気づきます。「私の 携帯じゃ ない」。画面にはメールが届いています。「てるちゃんへ きみのケータイは ぼくが持ってます かんらん車の前で待ってるよ はやくきてね ひとりできてね アキラ」。
自販機の前。黒崎の携帯に、番号非通知の電話がかかってきます。お久しぶり、黒崎さん。私よ、わかる? 保健室で、こんなこととかあんなこととか。黒崎は言います。どのツラ下げて電話してきやがった。なんでてめえがこの番号を知ってんだ。相手は答えます。教えてもらったのよ、あなたが仲間だと思ってる人にね。あなたが思ってる程、自分が信頼されてるわけじゃない。その証拠に、いいこと教えてあげましょうか。黒崎は名前を呼びます。「森…千春」。「今 ほかの男と 観覧車に 乗ってるわよ」。
観覧車のゴンドラ。照はアキラと二人で乗っています。照は、早く携帯を返してよ、と迫ります。アキラは、観覧車が止まったら返す、と言います。照は言います。「あんたが例の 「アキラ」 だったんだね」。知ってたら絶対気を許したりしなかった。あんたと森先生はどういう関係。なんでしつこくその携帯をほしがるの。アキラは、そーいう質問はめんどくさーい、と答えます。照は、観覧車は止まらない、と言い返します。アキラは笑います。「ひひ 知ってるよ」「でもね ……止まるんだ 今日は」「キミのために」。
ゴンドラが揺れて、観覧車が止まります。場内放送と悲鳴。乗り場では客が騒ぎ、係員が、現在原因を調べています、と繰り返します。黒崎は電話に向かって言います。てめえがやったのか。森千春は答えます。さあねえ、どうかしら。でもこれからどうなるかは、あなた次第ね。DAISYがどうするべきか、照ちゃんが教えてくれるわよ。電話が切れ、黒崎の携帯に、照からのメールが届きます。
照の語りです。「ねえ DAISY」「私 信じてたよ」。今日は楽しい一日になるって。あなたにやっと会えるからって。まさか夢にも、こんなことになるなんて思わなかったよ。
その33の最後のページは、黒崎に届いたメールの画面です。「DAISY 兄を殺した人は ゆるせない 消えてください」。
見どころ③ その34「動き出す真実」
その34、照の語りです。「最後は観覧車に乗ろうな」。黒崎はそう言ったね。あなたがDAISYだってこと、そしてずっと言えずにいた苦しい秘密を、二人きりの小さな空間で話してくれる。そのつもりだったんだよね。私も静かに話を聞ける、素敵な場所だと思っていたよ。それなのに。
止まった観覧車のゴンドラで、アキラが照に話します。チハルもハッカーなんだよ。観覧車の制御コンピュータをいじって止めたみたい。ここのスタッフ程度のレベルじゃ対応できない。今回の仕掛けはパスワードを破らないと直せない。いくら使えるDAISYでも、これを知らなきゃムリ。そのパスワードは、照の携帯の未送信メールに入力してある。あとは送信ボタンを押すだけ。「このメールが DAISYに 届くかどうかは」「キミ次第」。
アキラは言います。「DAISYの 正体を 教えてよ」。結局いつも邪魔するじゃん、DAISYが。キミがアイツを売るってところにイミがあるんだ。「どうせキミは そろそろ DAISYの 過去を知って DAISYを 見限るんだし」。
アキラはカウントダウンを始めます。答えないならメールを消す。あと10秒。巻きぞえになっている人もいるのに。照は、ま、待って、と止めます。DAISYの正体は……。照の心の声です。ごめんねDAISY。私とみんなが助かるためには、こうするしかできないから。「DAISYの 正体はね」。
照はアキラを殴りつけます。「キレーな お花なんだよ!!!」。アキラの手から携帯が飛び、照は床に落ちた携帯に飛びつきます。照の心の声です。私だって守るんだ、大切な人を。何があってもありえないんだ、絶対に。裏切るなんて、大事なあなたを。
照は、自分で送信ボタンを押します。画面に「メール 送信しました」。照は息を切らして言います。私の勝ちだよ。ダマされたほうが悪いんだよ、こーいう場合。もうメール送ったからね、残念でした。
アキラは大笑いします。「まさか自分で 送っちゃうとか」「本気で パスワードとか 信じちゃった?」。なんてメールを送ったか見てみなよ。送信済みのメールの文章は、チハルが打ったものでした。「照ちゃんに なりきって 書いたらしいよ」。こういうことをDAISYに言うだろうって。「DAISY 兄を殺した人は 許せない 消えてください」。アキラは言います。これでハッキリ、DAISYの正体もわかる。今メールを見て絶望している、かわいそうな誰かさんだ。
乗り場。携帯の画面を見つめる黒崎に、キャスケット帽の女性が声をかけます。そこの金髪のおにいさん。フラれたの? それとも迷子? あらやだ、ひどい顔ね、目が死んでる。「私チハルよ 森 千春」「おひさしぶりね “DAISY”」。黒崎は聞きます。整形した? チハルは、髪型とメイクを変えただけよ、と答えます。今、私、“DAISY”って呼んだのよ。うっかりトボけるのを忘れちゃった? ともかくこれでやっと「確定」ね。
黒崎は言います。この事故、やっぱりおまえがやったんだな。“クラック”か。チハルは、場所を変えましょ、色々とあなたにお話がしたいの、と誘います。イヤだと言ったら、と黒崎。チハルは答えます。それじゃ、イヤだと言えないようにお誘いするわ。あなたがまだあの娘を助けたいと思うなら、ついてきて。
ゴンドラ。アキラは照に言います。謝んなくていいよね。騙されたキミが悪いんだよー、だってさっきキミがそう言ったよね。そして、てゆーか別に気にしなくていいんじゃないの、と続けます。「DAISYが キミの兄貴 殺したのは 本当なんだし」。照は殴りかかります。嘘つかないでよ。DAISYが「殺した」とか、見え見えのデタラメだよ。
アキラは言い直します。「殺した」はビミョーに違うのかな。じゃあ、「DAISYのせいでキミのお兄さんが死んでしまいました」かな。DAISYが「ヤバいもの」を作ったせいで、なんかすごいトラブルになって、それにキミのお兄ちゃんが巻き込まれて、力尽きて死んじゃったってさ。大体、殺したのと変わんないじゃん。キミもほんとは「やっぱりね」って思ってるでしょ。だからそんな逆ギレすんだよ。
照の心の声です。そうかもしれない。お兄ちゃんは入院した時、手遅れもいいとこで、たった数週間で亡くなった。だからこそDAISYは、それでもずっと私に言えなくて、あんなに苦しんでて、やっと今日決心して、私に伝えようとして。
アキラは言います。きっとDAISYは、照ちゃんにそれだけは言われませんよーに、と思っていたよね。でもそれ、キミが送ったメールだからね。もう遅いよ。今さら何もできないよ。「もう DAISYは 戻ってこないよ」「あきらめなよ」。照の心の声です。頭の中が真っ白になる。たすけて。
女子トイレ。「清掃中」の立て札の中で、チハルがタバコを吸いながら黒崎と向き合います。とっておきのネタなんだけど。「暗号ウイルス Jack o’ Frost」。あれがまだ生き残ってるって噂を聞いたら、あなたどうする? そう。「あの子の兄 奏一朗の 命をうばった」「DAISYの 罪の 元凶よ」。この「DAISY」には「あなた」のルビがついています。
チハルは、もっと詳しく知りたい? と聞きます。黒崎は、そうだな、是非、どうしたら色々教えてくれる、と答えます。チハルは、前に言ったことを覚えているか、と言います。「別のお姫様に仕えてみない?」って。どうせもう、前のお姫様のところには戻れないでしょ。
黒崎は、チハルの胸ぐらをつかんで壁に叩きつけます。何するかわかんねえって言っただろ。なんのつもりか知らねえが、踊ってほしけりゃ踊ってやる。情報があるならさっさと出せ。それとな、もう一度言っとく。「俺の仕える お姫様は 生涯誓って 一人だけだ」「あいつの元へ 戻れても 戻れなくても」「関係ない」。
ゴンドラでアキラの携帯が鳴ります。チハルからです。チハルは、観覧車がもうすぐ動いてしまう、予定が狂った、と言います。何もかも持っていかれた。DAISYならクラックの仕掛けをあっという間に見破ってしまうから。アキラは聞き返します。え、今DAISYが観覧車を直してんの? なんで、あいつもう……。
誰かの指がノートPCのキーを押します。観覧車が再び動き出します。床に落ちていた照の携帯が、DAISYからのメールを受信して震えます。照の心の声です。ああ、メールだ。いつもみたいに、優しいDAISYから。ほら、やっぱりいつもの。
DAISYのメールです。「照 ごめんな」「僕が君の大切な兄さんを 殺したというのは 本当のことです」「決して 許されないことだと 思っています」「君を傷つけたまま いなくなる僕は 卑怯者です」「どうか 憎んでください」。
乗り場の外。黒崎の携帯が鳴り続けます。黒崎は電話に出ないまま、乗り場を離れていきます。
ゴンドラの中。照は泣きながら黒崎に電話をかけ続けます。「黒崎!! 黒崎っ!!!」「おねがい 電話に出て!!!」。あんなメール、嘘なんだよ、私じゃないよ。もっと早く、こうやって伝えてれば。わかったでしょ、どっか行かなくていいんだよ。なんで黒崎が許されないのか、わかんないよ。照はゴンドラの窓を叩きます。観覧車、もっと早く動け。DAISYが行っちゃう。「行かないで DAISY 行かないで!!!」。
メールは続きます。「──僕の正体を 知らないふりしてくれて ありがとう」「いつもそばで 笑っていてくれて ありがとう」「僕の意地悪を かわいく受け止めてくれて ありがとう」「──それから──」。
動き出したゴンドラの中で、アキラはスタンガンで照の気を失わせます。照はシートに突っ伏しています。アキラは言います。なんだよ、DAISYばっかりさ。
7巻の最後のページは、観覧車を見上げる黒崎の後ろ姿と、メールの結びです。「君が大好きだと言った デイジーの花を」「僕もきれいだと思ったけれど」「僕のそばにいる君は」「その花よりも ずっと」「きれいな女の子だと思いました」。開いた携帯の待ち受けには、キャップをかぶって笑う照の写真が映っています。
7巻の名セリフ2選
その33「あなたに会える」、黒崎の言葉「手 離すなよ 絶対」(p.138)です。遊園地で、黒崎が照の手を引いて歩きながら言います。はじめてのデートの、何気ない一言です。この日、黒崎は観覧車の中で、照にすべてを話すつもりでした。
その34「動き出す真実」、DAISYのメール「──僕の正体を 知らないふりしてくれて ありがとう」(p.185)です。照の名前で届いた偽のメールを、黒崎は照の本心と受け取ります。観覧車を動かしたあと、DAISYとして照に送った、別れのメールの一節です。黒崎は照が知らないふりをしていたことを、ずっと知っていました。
7巻の収録話一覧
・その30「私だけが知っている」
・その31「奪われたのは」
・その32「迷子の心」
・その33「あなたに会える」
・その34「動き出す真実」
7巻で名前がわかるキャラクター
・江川賢治:照の学校の英語教師。25歳。黒崎を見下している
・緑川秀雄:コンピュータ暗号の入門書の著者。緑川教授。すでに亡くなっている
アニメではどこまで?
TVアニメ放送開始後に、この巻がアニメのどこまでにあたるかをここに追記します。
電撃デイジー7巻を読む
黒崎が照にすべてを話すと決めて誘った、はじめてのデート。観覧車の中で照の携帯が奪われ、黒崎のもとに照の名前で偽のメールが届く。そしてDAISYからの別れのメール。物語が大きく動く7巻です。電子書籍でそのまま読めます。全16巻で完結している作品なので、1巻から通して追うのもおすすめです。
前後の巻・総まとめ
まとめ
7巻では、黒崎が、自分がDAISYであることと兄の死の経緯を照に話す決心を固め、次の日曜日に二人で出かけようと照を誘います。その前に、照はバス停で、兄に似た雰囲気の少年に定期券を拾われ、キスされます。その少年がアキラでした。
遊園地のデート。照の携帯はすり替えられ、照はアキラと観覧車に乗せられます。チハル(森千春)が観覧車を止め、照の携帯に用意してあった偽のメールを、照は自分で送ってしまいます。「兄を殺した人は許せない 消えてください」。黒崎はそれを照の本心と受け取り、観覧車を動かしたあと、DAISYとして別れのメールを送ります。照は泣きながら電話をかけ続けますが、黒崎は出ません。
チハルが黒崎に持ちかけた「暗号ウイルス Jack o’ Frost」の話、「DAISYの罪の元凶」が何なのかも気になるところです。黒崎と照はどうなるのか。8巻の展開が気になるところです。


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