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第1話 映画に誘わせたい
私立 秀知院学園は、かつて貴族や士族を教育する機関として創立された由緒正しき名門校である。
貴族制が廃止された今も、富豪名家に生まれ、将来国を背負うであろう人材が多く就学している。
そんな彼らをまとめ上げるのが、生徒会長 白銀御行と生徒会副会長 四宮かぐやである。
四宮かぐやは、総資産200兆円 4大財閥の一つ「四宮グループ」の本家総帥・四宮雁庵の長女。
かぐやは、芸事、音楽、武芸いずれの分野でも華々しい功績を残した正真正銘の「天才」である。
そんなかぐやが支える生徒会長 白銀御行は、質実剛健 聡明英知 学園も市は不動の一位。全国模試でも頂点を競う。
御幸とかぐやが付き合っているといううわさが流れる。
御幸は、「四宮がどうしても付き合ってくれっていうなら、考えてやらんこともないがな」と思っている。
かぐやは、「どうすれば私と平民が付き合うなんて発想に至る?向こうがひざまずき身も心も故郷すら捧げるといなら、この私に見合う男にきたえあげなくもないけれど…この私に恋い焦がれない男なんていないわけだし。」と思っている。
半年間、何事もなく過ぎ、二人の思考は、「付き合ってやってもいい」から「いかに相手に告白させるか」にシフトしていた。
ある日、生徒会書記の藤原が映画のペアチケットが、余っているので譲るという。
御幸は、うかつにも、週末に行かないかと言いかけてやめる。
藤原によれば、この映画を男女で見ると結ばれるといいうジンクスがあるらしい。
御幸は、これではまるで告白のようだと思う。御幸もかぐやも、告白したら負けだと思っているので、形勢を逆転したい。
御幸は、自分はそんなジンクス気にしないが、「お前は俺とこの映画を見に行きたいか」とかぐやにいう。
かぐやは、純真無垢を装い、どうしてもこういったジンクスは信じてしまうので、「行くならせめてもっと情熱的に誘ってほしい」と切り返す。
二人が同変激するか頭脳をフル回転させているときに、藤原が「恋愛映画がお嫌いでしたら、とっとり鳥の助の映画がもありますよ」という。
二人の頭脳はパンクしてしまう。
第2話 ババ抜きをさせたい
白銀とかぐやは、仕事が早く片付いたため、トランプをやることにする。
勝者は敗者に何でも一つお願い事ができる。
種目はババ抜き。
かぐやにはお願い事自体を誘導する策略があった。
それは、自分がまけて、その瞬間さりげなく映画のチケットを落とし、映画に誘わせるというもの。
ところが、白銀がその計画を見抜き、かぐやが隠しておいたチケットを自分のポケットに入れておいた。
かぐやが負けた瞬間、白銀がチケットを2枚落とし、1枚もらうことにする。
映画館でばったり出くわすなんてことあるはずないと二人は言っている。
第3話 かぐや様はよく知らない
かぐやは、使用人たちに白銀を見張らせ、偶然を装って、映画館で出くわす。
チケットを二人別々に、招待券と交換する。
座席を選ばなければならないが、白銀が自分の席をペンギンの看板に書いてあった文字をヒントにしてかぐやに伝えたが、カグヤは誤解し、列が違ってしまう。
第4話 白銀御行は答えたい
書記の藤原はクイズが好き。
愛□丘菊の□には何が入るかといったたぐいのクイズ。
かぐやは、クイズが得意で、すぐに答えがわかってしまう。
隣で聞いていた白銀は全く分からない。
プライドが傷ついた白銀は、一週間、特訓をする。
げっそりやつれた、白銀は漸くクイズを一問正解する。
第5話 かぐや様はいただきたい
白銀は自分の弁当を作ってきた。
その弁当をかぐやは食べてみたい。
しかし、かぐやは、カップルの男が「一口くれよ」とカップルの女にねだっているのを見て、「物乞いじゃないんだから。はしたない」と白銀の前で言ってしまったため、しろがねに弁当をくれとは言えない。
かぐやがそんなことを考えていると、藤原がやってきて、白銀の弁当をねだり、ハンバーグを食べる。
かぐやは藤原が妬ましく、心の中で藤原に罵声を浴びせる。
かぐやの目が冷たいので、白銀は哀れまれていると思っている。
翌日、かぐやは伊勢エビなどが入った超豪華な弁当を持ってくる。
かぐやは、白銀が食べさせてくれと言ったら、白銀の弁当と交換するつもりでいる。
白銀は、藤原の分も作ってきた。
白銀と藤原が弁当を食べていると、かぐやが異様な負のオーラを発する。
身の危険を感じた白銀は、さっさと弁当を食べて、会議に行ってしまう。
藤原がかぐやに、一緒に弁当を食べようといってくれて、かぐやの機嫌が直る。
第6話 白銀御行は隠したい
白銀は、男子生徒に恋愛相談を持ち掛けられる。
白銀は、恋愛百戦錬磨だと思われている。
しかし、白銀に恋愛の経験はない。それを言うことは、プライドが許さないので、適当に返事している。
白銀のアドバイスは、立ち聞きしているかぐやは、全く的外れだと思う。
話題がかぐやのことになる。しろがねは、かぐやが立ち聞きしていることに気付き、かぐやを持ち上げる発言をする。
それを聞いたかぐやは、上機嫌になる。
第7話 藤原ちゃんは出かけたい
藤原が夏休みに生徒会のみんなでどこかに行こうと提案する。
泳ぎができない白銀は、山を提案する。
水着で白銀を悩殺しようとしていかぐやは、海を提案する。
かぐやは、山には虫がいるのでいやだという。白銀も虫が大の苦手なので、海へ行こうといいだす。泳ぎは特訓するつもり。
かぐやは、藤原の大きな胸を見て、山に意見を変える。
白銀とかぐやの意見が合わず、藤原に決めてもらうことにする。
藤原は、恐山を提案する。
第8話 かぐや様は当てられたい
白銀のこの一年間で、かぐやのことが分かってきたとの発言を聞いて、かぐやはテストをしようという。
それは、10の質問で、かぐやが思い浮かべたものを充てるというもの。
白銀は、家具屋が思い浮かべたのは、白銀のことだと思う。
質問の中に「かぐやがすきなもの」→YES があったので、白銀は遠回しな告白だと思った。
しかし、かぐやの性格を考え「藤原の飼い犬」と答える。
正解。
第9話 かぐや様は歩きたい
かぐやの登下校送迎用の車のエンジンルームに猫が入ってしまい、かぐやは歩いて登校することになる。
かぐやが歩いていると、小学生の女の子が横断歩道を渡れないでいるのを見かける。
女の子は、いままで、集団登校だったので、ひとりでは学校までいけないという。
かぐやは、学校まで連れて行ってあげる。その途中、かぐやは女の子に友達と待ち合わせて登校することを提案する。女の子に「天才」といわれる。
かぐやは、遅刻を覚悟するが、たまたま白銀が自転車で通りかかる。
自転車に二人のりをして、時間に間に合った。
第10話 生徒会は悪戯したい
白銀は、疲れて、生徒会室の机に突っ伏して寝てしまった。
かぐやは、白銀の夢に介入しようとする。
暗示をかけようとした瞬間に、藤原が部屋に入ってくる。
藤原は、寝ている白銀の額に「果肉入り」と落書きをする。
かぐやが藤原を怒っている声に、白銀が目をさます。
驚いたかぐやと藤原は部屋から逃げ出す。
しかし、白銀は寝たふりをしていたのであった。
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