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からくりサーカス 第25巻
サーカス~再終幕
第25幕 折れる腕
あるるかんとオリンピアの戦い。
オリンピアは4本腕。あるるかんが劣勢。
あるるかんがオリンピアを抑え込む。しかし、オリンピアは空に舞い上がり、あるるかんとアンジェリーナを空から落とす。
オリンピアは、正二とアンジェリーナが作った。アンジェリーナは、オリンピアの心臓に当たる歯車に「必勝を祈って」と書き込んだ。
この必勝とは自動人形に対する必勝。赤子を取り上げようとするギイを必ず裏切ると、アンジェリーナは言う。
13年間自動人形と血みどろの戦いをしてきたアンジェリーナ。あるるかんはオリンピアの腕を折り、刃でオリンピアを引き裂く。
第26幕 抱きしめてあげる
オリンピアは、アンジェリーナに抱き着き、血を吸い出す攻撃に出ようとする。
アンジェリーナに抱き着く瞬間、オリンピアの心臓に当たる部分の歯車が止まり、動きが止まる。
その歯車には、アンジェリーナが自動人形への必勝祈願を書き込んでいた。
オリンピアは、ギイに抱き着き、ギイは血を吸い取られ気を失う。
ギイが気が付くと、アンジェリーナの家に寝かされていた。アンジェリーナは、ギイにおかゆを持ってくるが、ギイは反発してはらいのける。
アンジェリーナが食物を粗末にしてはいけないとギイを叱る。
アンジェリーナは、よかったらギイのお母さんになってあげようかという。
第27幕 フランシーヌ人形 黒賀村へ
ギイは、血を大量に失い、白銀の力の源である生命の水を失った。
そのため、回復に時間がかかり、12月になっていた。
養生する間、ギイは村の子どもたちにキャンディーを与えたりして、なじんでいる。
そしれ、12月31日、正二がフランシーヌ人形を連れて黒賀村にやってくる。
アンジェリーナは、フランシーヌ人形とあう。ちょうどその時、アンジェリーナが産気づく。
第28幕 生まれる日
ギイはフランシーヌ人形を警戒して、対峙する。
産婆さんがぎっくり腰で来られないので、正二がオリンピアを借り、空を飛んで迎えに行く。
アンジェリーナを介抱している村の女の人が、ギイとオリンピアをアンジェリーナの身内と勘違いし、出産の手伝いをさせる。
フランシーヌは出産のことが分からない。医者でもあるギイの説明を目を丸くして聞いている。
正二がなかなか戻らないので、ギイが分娩を手掛ける。
赤ん坊は逆子だった。ギイの手に余る。ギイが、あせる。
第29幕 生まれた日
ギイが頑張るが、赤ん坊がなかなか出て子ない。
アンジェリーナが、ギイに自分の腹を切ってくれという。あせる、ギイ。
その瞬間、正二が産婆さんを連れて戻る。
産婆さんはぎっくり腰なので、正二が赤ん坊を引っ張る。
しかし、正二は目を回してしまう。
今度は、ギイが赤ん坊を引っ張る。産婆さんの指示に従い、あせりながらもギイが引っ張る。
赤ん坊がやっと出てくるが、今度は、泣かない。
フランシーヌが、赤ん坊のおしりをたたくと、元気な声で鳴く。
1910年1月1日 アンジェリーナと正二の子が誕生する。
第30幕 幸福な日々
生まれてきた赤ん坊は女の子。エレオノールと名づけられる。
ギイはいやいやながらも、赤ん坊の面倒を見る。
フランシーヌ人形は、授乳の様子など興味津々で見ている。
アンジェリーナは、ギイに、自分の体内にある柔らかい石をとってよいという。ただし、エレオノールに埋め込むことは許さない。
ギイは、別の方法で柔らかい石をフランスに持ち帰る方法はないかと思案する。
ギイは、フランシーヌ人形を廃屋に呼び出し、分解しようとする。
フランシーヌ人形は、分解されてもいいという。ただ、エレオノールに指を握られた感触が忘れられない。ずっと、エレオノールを見ていたいという。
ギイも、エレオノールにおもちゃを作ってやったり、パウダーをつけてやったりしたことを話す。
ギイとエレオノールが、エレオノール自慢をしている一方で、自動人形達が村に迫ってくる。
第31幕 微笑(前編)
ギイがフランシーヌ人形を尋問し、害意がないようだとおもいとりあえず一安心し、村に帰る。
途中で多くの村人たちと会う。
村人たちが言うには、今夜は、村人全員を生じた招待しおいしいものを食べさせてくれるという。
ギイとフランシーヌ人形が村に帰り、エレオノールの世話をしているが、正二もいる。
ギイとフランシーヌ人形が不審に思い正二に村人たちを招待したことを訪ねると、正二には覚えがないという。
その時、家の外から自動人形達の声が聞こえてくる。
フランシーヌ人形が、自動人形達に帰るように命じるが、彼らは命令を聞かない。それどころか、フランしいーぬ人形が主であるとも思っていない。
アンジェリーナはエレオノールをフランシーヌ人形に託し、自分は戦う。
柔らかい石は、今は、エレオノールの中にあるらしい。
フランシーヌ人形はエレオノールを抱いて逃げる。
第32幕 微笑(後編)
エレオノールを抱いたフランシーヌ人形を、自動人形が襲う。
フランシーヌ人形は誤って、井戸に落ちてしまう。
井戸の水は冷たく、エレオノールの体温を奪う。
しかし、エレオノールの体内にある柔らかい石が水に反応し、生命の水を作る。
エレオノールは生命の水で回復する。生命の水につかっていると溶けてしまう。
フランシーヌ人形は、エレオノールを生命の水につからないよう高く掲げる。
泣き出したエレオノールにアンジェリーナが歌っていた子守唄を歌うと、エレオノールが泣き止む。
泣き止んだエレオノールに、正二のように面白い顔をしてやると、エレオノールが笑う。
エレオノールの笑顔を見て、フランシーヌ人形も微笑むことができた。
第33幕 黒賀村の夜
正二は、刀で自動人形を破壊する。この刀は、しろがねである正二の血液を自動人形に注入する。
しろがねの血液は、自動人形の疑似体液を無効化する。
ギイはオリンピアで、アンジェリーナはあるるかんで自動人形と戦う。
アンジェリーナは、自分に柔らかい石があると叫び、自動人形を引きつける。
しかし、アンジェリーナは出産後体力が低下していた。
自動人形が巨大な釘を発射し、数本の釘がアンジェリーナを貫く。
第34幕 わかったよ ママン
正二が自動人形を引き受けている間に、ギイがアンジェリーナを連れて逃げる。
アンジェリーナは体力が低下し、傷がふさがらない。
ギイは、死ぬ間際のアンジェリーナをママンと呼ぶ。
アンジェリーナは喜び、そして、ギイにエレオノールを託す。
二人を重量級の自動人形が見つけ、天井から襲ってくる。
自動人形を瀕死のアンジェ―リーナがあるるかんを操作し、食い止める。
自動人形達は、アンジェリーナの体内に柔らかい石がないことをさとり、フランシーヌ人形とエレオノールを追う。
ギイは、オリンピアでの戦いを決意する。
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