からくりサーカス 漫画 第9巻 ネタバレ

『からくりサーカス』より、ジップパーカーの登場です。

Contents

からくりサーカス 第9巻

からくり~歯車
第2幕 むかしむかしⅠ

200年前、フランスのクローグ村でルシールは、夫と2人の子どもと暮らしていた。タニアとマリーは同じ年の幼なじみ。

村はずれの屋敷に黒衣の男が住んでいた。男には恐ろしげな噂があった。

ある晩、粉屋の男が、黒衣の男が美しい娘を連れているのを目撃した。その娘は、まばたきをしなかった。

ある晩、ルシールは黒衣の男の屋敷の赤い光に気づき、一人で確かめに行く。

そこで見たものは、井戸から立ち上る赤い光。それに浮かぶ黒衣の男。飛び跳ねる4つの異形。その者たちは、滑稽な音楽や踊りで、中心にいる美女を笑わせようしていた。

しかし、美女は笑うどことか、眉さえも動かさなかった。

黒衣の男は、美女に、今度は村人たちに手伝ってもらって、もっと滑稽で騒々しい出し物をやろうという。

ルシールは恐ろしくなり逃げ帰った。そして、悪夢を見たのだと自分に言い聞かせた。

第3幕 むかしむかしⅡ

クローグ村の「五月の祭り」の日、黒衣の男、4人の道化がゾナハ病を従えてやってきた。

道化は子供達の体を切り刻み、切り取った頭でお手玉をした。

別の道化は、村人たちの死体を集め大きな玉をつくり、そのうえで玉乗りをした。

4人の道化の中心には、黒衣の男が立っていた。無表情に立つフランシーヌと呼ばれる美少女を傍らにして。

道化の楽器から銀色の煙が立ち上り、村人の体内に入っていった。

村人たちは、他の人を笑わせなければ死んでしまうゾナハ病にかかった。

村人たちは、フランシーヌを笑わせるための、命をかけた道化にされた。

第4幕 むかしむかしⅢ

村人たちは教会に逃げ込んだ。

自動人形のアルレッキーノが、教会に火を放ち、村人ごと焼き尽くす。

自動人形のコロンビーヌは、村人の死体で作った綱の上で、綱渡りをする。

ルシールは、娘殺そうとする黒衣の男に農具で襲い掛かり、ねらいがずれてフランシーヌを突きさしてしまう。敗れたフランシーヌの皮膚の下から、歯車が現れる。フランシーヌも自動人形だった。

第5幕 むかしむかしⅣ

ゾナハ病にかかった村人たちは、死ぬことができず、絶え間なく襲う呼吸困難の発作に苦しみながら生き続けていた。

6年目に、道化のような面をつけた男が村を訪れ、ルシールに薬を飲ませ、回復させる。

その男は旅の錬金術師。黒衣の男も錬金術師。錬金術師がしでかした悪行は、錬金術師が責任をとる。

旅の錬金術師は、自分の名を「しろがね」だと告げる。

旅の錬金術師は、「柔らかい石」を井戸に投げ込み万能の霊薬「生命の水」をつくる。これを飲めばゾナハ病が治るが、自動人形との戦いに身を投じなければならなくなる。

旅の錬金術師は、自動人形との戦いに身を投じるか、それとも死に行くか、村人に選択させ、生命の水を飲ませるように、ルシールにつげ、大きな箱を残して立ち去る。

大きな箱にはマリオネットが入っていた。

第6幕 アルレッキーノの到着

井戸の水を飲んだ瞬間、錬金術の知識、マリオネットの操作方法、自動人形の知識、自動人形に対する嫌悪の心などがルシールの頭に流れ込んできた。

生命の水を飲んだ村人たちは全員、旅の錬金術師の心を持つしろがねになった。

200年前のクローグ村の話をする鳴海たちの前に、自動人形アルレッキーノが現れる。ケニス、アノスという2体の自動人形の手下を連れて。

第7幕 柔らかい石

フランシーヌは、生命の水に似せた疑似体液によって、自動人形達に意思を与えた。

自動人形達は、笑いを呼ぶには、相手の真理を知らなければならないと考えた。そのためには、自分たちも人間になりその心理を理解する必要がある。

自動人形達は、フランシーヌを笑わせるためには、人間の心理を知る必要があり、そのために人間になりたいと思い、生命の水を必要としている。

いっぽう、しろがねが持っていた生命の水も、鳴海に飲ませてなくなってしまった。

旅の錬金術師の記憶で生命の水を作ればいいと鳴海は言うが、「柔らかい石」の記憶があいまいで、生命の水を打つ来ることができない。

第8幕 一時閉幕

旅の錬金術師が井戸に投げ込んだ「柔らかい石」を、昔、しろがねたちは、ひきあげた。

「柔らかい石」は、空気に触れると溶けてしまう。人間の体で保管する必要があるが、大人では拒否反応が出てしまうので、子供の体に保管する必要がある。

井戸から引き揚げた「柔らかい石」は、ルシールの娘アンジェリーナの体に保管された。

アンジェリーナは日本で死んだが、「柔らかい石」の行方が分からなくなってしまった。

「柔らかい石」が亡くなった時に、唯一行方を知る者が、「柔らかい石」は、いい笑顔の者に・・・と、いい残した。

幕間~笑顔

勝は、母親と二人っきりで暮らしている時、才賀善治にひきとられたとき、学校に行っている時、あまり笑わなかった。

勝たちは、伊豆の海沿いの町に来ている。

勝は、しろがね(あるるかんを使う銀髪銀眼の美少女)や、仲町サーカスの団長たちと一緒に暮らしている。

勝は、料理を作ったり、サーカスの芸の練習をしたり、あるるかんの操作練習をしたりして、暮らしている。

勝は、腹の底から笑っている。

からくり~ラ プランセス ドゥ マヌカン
第1幕 開幕ベル

鳴海、ギイ、ルシールは、フランスとスイスの国境にある、ローエンシュタイン大公国にやってきた。

ジャン・アダム2世公(大公)の一家が、柔らかい石がなくなったとき、柔らかい石に深くかかわる者と懇意になっていた。ギイは、大公一家の子どもが、柔らかい石を保管しているかもしれないと考えている。

公女の18歳の誕生日を祝うパレードが行われている。そこに、自動人形が現れ、公女をさらう。

鳴海が公女を助けに行く。

第2幕 エリ

公女の名はエリ。

公務にストレスを感じている。自室でクッションを殴りつける。

自動人形にさらわれたエリは、ヘリコプターに連れ去られる。公女を追ってヘリに乗った鳴海は、何人もの男に囲まれる。

男たちをなぎ倒し、鳴海は公女を抱えヘリから飛び出す。

飛行中であることを忘れていた。

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嘉月堂のプロフィール

 

『からくりサーカス』より、ジップパーカーの登場です。

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