Contents
探偵が早すぎる 第1巻
プロローグ
主人公は十川一華。17歳。女子高校生。
両親は死亡し、身の回りの世話をする橋田という女性と暮らしている。
最近命を狙われ、車いすに乗っている。
一華が父親から相続した財産は5兆円。日本の1年間の防衛予算くらいの額。
この財産を狙っているのが、一華の父の異母兄弟たち7人。
一華の父は愛人の子で、本妻の子である7兄弟は事あるごとに父の事業を妨害してきた。
一華の祖父であり7兄弟の父が病身ながら健在であるため、一華が死亡すると、一華の財産を祖父が相続し、祖父が死亡すれば、最終的に財産が7兄弟の手に入る。
一華は7兄弟たちに父の財産を1円も渡したくない。防衛策を橋田に相談する。橋田は7兄弟に一華を襲わせ、証拠をつかみ相続人の結核自由で相続人から永久排除することを提案する。
この計画を橋田の古い友人の探偵に依頼する。性別はたぶん、女性。
第1話 ヘビースモーカー
最初の暗殺者は7兄弟の長女朱鳥の娘マユリ。
暗殺計画は、まず、一華を車いすに座っている間に小麦入りの石鹸でアレルギーにする。次に、一華が部活動(水泳部)を再開したときに、急激な運動により、運動誘発アナフィラキシーショックにより死亡させるというもの。
探偵は、計画を事前に察知し、未然に防ぐ。
探偵は、計画を立てた秀英に報復する。それは、秀英の首に貼ったニコチンパッチにより、喫煙をする秀英にアナフィラキシーショックを起こさせる。
探偵は秀英に、学生時代に女性を妊娠させたことを婚約者にばらされたくなかったら、殺人予備罪の法定で証言することを約束させる。
第2話 毒蜘蛛
第2話の暗殺者は、7兄弟の次男 六強。
会社をリストラされ、娘を大学に行かせられない男に暗殺を実行させようとする。
計画は、男のアルバイト先の同僚で虫マニアの男が飼っている、シドニージョウゴグモを使う。
シドニージョウゴグモは、蜘蛛の中でも三指に入る猛毒を持つ。しかも、日本には血清が少ない。
男はアルバイト先のコンビニで、一華が、くじをよく引くのを知っていた。しかも、他の客は見向きもしない。このくじの箱にシドニージョウゴグモを潜ませ、一華の手をかませ、死亡させる計画。
男は虫マニアの部屋に忍び込みシドニージョウゴグモを盗み出す。
男が自分の部屋に帰って、風呂から出ると、テーブルに新品の靴が置いてある。男は、てっきり娘からのプレゼントと思い手に取る。男の手が蜘蛛に噛まれる。
探偵は蜘蛛がシドニージョウゴグモをだと脅す。実際は、セアカゴケグモ。
第3話 カボチャと魔女
第3話の暗殺者は、長女朱鳥のもう一人の娘、メルリ。
暗殺計画は、地域のハロウィーンイベント会場を舞台に、施設から逃げてきた幼い兄妹を使うもの。
兄妹の兄にボランティアとしてハロウィーンに参加している一華の胸を、おもちゃの剣で刺せば10万円やると約束して実行させようとする。
兄が一華の胸を剣で刺している時に、頭に被っているかぼちゃの中に仕掛けた爆弾を爆発させ、兄妹もろとも一華を爆死させようとする計画。
探偵が爆弾を解除し計画は未遂に終わる。
幼い子供もろとも爆死させるむごい計画に怒った探偵は、メルリの車に致死量以下の爆弾を仕掛け爆破させる。メルリは片目を失う。
嘉月堂のプロフィール
コメントを残す