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第130話 罠
日米親善野球の後、成宮と同じ電車に乗った御幸は、成宮のクセについて忠告する。
しかし、成宮は、そのクセは成宮がほかの高校の選手たちにわざと見せていたものだということを告白する。
御幸は、成宮の罠に引っ掛からなくてよかったとホッとする。
青道と西邦の試合は、7回裏 青道が代打攻勢で1点をもぎ取る。
8回表 沢村が明石に1点を取られたところで、川上と由井のバッテリーに交代。
川上は1点を失ったが、最後は振り切り、1点差で強豪西邦に勝った。
青道に帰ってきた御幸は、小野のけが、西守と山邦との試合結果の報告を受ける。
第131話 リロード
日米親善野球を終えた選手たちが各校に帰る。
薬師では真田が試合結果を聞いている。成宮や御幸がいても勝てなかったことに驚いている。
真田は怪我をして調子を崩しているが、夏大会までには間に合わせると宣言する。
片岡監督たちはベンチメンバーをどうするか相談している。けがをした小野の代わりに奥村と小野に練習試合で経験を積んでもらうことは確定。
奥村と御幸が沢村の今日の投球について話している。
ナンバーズが乱れストレート勝負に切り替えた奥村の判断を御幸は褒める。
そこに沢村が現れ、御幸に日米親善試合の事を聞く。とくに、成宮と組んだことに関心がある。
御幸は成宮にはスキがないこと、稲城実業が強い理由が分かったことを話す。
御幸は成宮を俺が打つと力強く沢村に話す。沢村は安心して部屋を出ていく。
降谷は由井に明日からパートナーを組もうという。由井は、どんな球も止めて見せるから降谷の投げやすいところに投げてくれという。
第132話 ボーダーライン
教室での様子。
沢村は夏バテ対策の本を読み、降谷は上司と部下のコミュニケーションの本を読んでいる。
前園たち3年生は、けがをした小野のノートを交代で取ってやることにする。
結城と由井は降谷の球について話している。結城はそんなに止められないものなのかと聞く。由井はあれだけのスピードではねられると難しいという。結城は、バッターとしてはどう打つと尋ね、自分なら3打席でとらえるという。
奥村は、席に座ったまま手を上げて沢村のボールをキャッチする練習をしている。
グラウンドで。
ベンチメンバー発表を前に選手たちは、最後の最後まであがいてやると練習に励んでいる。
週末の練習試合の結果を見て、ベンチメンバーリストに〇、△の印がつけられている。
第133話 20人
6月16日午後 片岡監督はベンチ入りメンバー20人を発表する。
1年から外野手結城、外野手兼捕手由井、捕手奥村が選ばれる。
負傷した小野は3塁コーチャー兼捕手としてベンチに残った。
監督はベンチ入りがかなわなかった3年生はその場に残し、他の部員は練習に行くように言う。
残った3年生にとって、ベンチ入りメンバーから外れたことは事実上の引退勧告。
片岡監督は、残った3年生たちに深々と頭を下げる。
残った3年生たちのなかには、泣き崩れる者もいる。大会が始まる前に彼らの夏は終わった。
第134話 夏合宿
6月17日 夏合宿。
昨日、片岡監督はベンチ入りできなかった3年生に対して「いつまでも俺の誇りであってくれ」と声をかけた。
それを聞いた落合コーチは鳥肌が立つ。
ベンチ入りできなかった3年生たちは、今日も練習に参加している。それをみて、落合コーチはまた鳥肌が立つ。
ベンチ入りできなかった3年生たちは、後輩の指導、チームのサポートをしている。
彼らは、バッティング練習では、結城、奥村、由井にもっと打って俺達を納得させてくれと思っている。
マネージャーたちはおにぎりなどを差し入れる。沢村は夏バテ予防に納豆を食べる。
しかし、納豆は沢村の唯一の苦手。なかなか食べようとせず、食べたら食べたでのみこまない。
第135話 ウサギかカメか
6月19日 夏合宿3日目
沢村たちの投球練習。沢村は投球寸前まで力を抜き、投球の瞬間に指先に力を入れ、ばてないようにする。
軽く投げているように見えるが138キロ出ている。
降谷は降谷で調子を上げ、148キロ出している。
外野の守備練習では、3塁コーチャーが手を回しにくい返球を練習している。麻生が見本を見せている。
全体練習の後、3年生たちは練習を続ける。結城達1年生も合流する。
奥村は夕食を懸命に飲み込む。
土日の試合相手は強豪九重。九重との試合を任されたピッチャーがエースではないかと、浴場で3年生が話している。
それを聞いた沢村はなぜか隠れてしまった。
第136話 交流会
夏合宿3日目の夜 寮の部屋に部員たちが集まりゲームをする。
降谷はなぜか、みんなの飲み物を買ってくることに生きがいを感じている。それをみていた由井が自分も行くというが、降谷には理由がわからない。
6月20日。夏合宿4日目。
1年生の奥村、結城、由井は机に突っ伏して寝ている。
沢村はここで寝たらエースになれないとギンギンに目を開けている、それをみた降谷も目を見開く。
片岡監督は、九重との練習試合の先発に沢村を登板させることにする。
第137話 通い路
合宿最終日。
バッティング練習で倉持は左打席に専念するようになって打率も上がっている。
御幸は部員たちに、成宮のチェンジアップをとらえるのは青道の打線では難しいという。
狙うとしたらストレートかスライダー。
狙いを絞った迷いのないスイングでプレッシャーをかけ続け、甘めの球を確実に仕留めるしかないという。
前園は泥くさいバッティング。御幸は男前なツーベースヒットを放つ。
倉持は小湊と白州に、御幸の前の打順で、相手を揺さぶり、点も取らなければならないという。そうすれば御幸も楽になる。
前園は、4番の後ろには怖い5番がいなければならないという。そうしなければ御幸は簡単に勝負を避けられてしまう。
怖い5番になるために、前園は寝る前にバットを振り込んでいる。
練習している部員たちを見て、片岡監督はまだまだ足りんなといい、ノックを始める。そして「俺についてくる覚悟はあるか」とげきを飛ばす。
第138話 航進
監督のノックは続く。
グランウンドの土が乱れ均さなければならない。
監督は1年生たちを外し3年生相手にノックを続ける。
監督は、ついてきてくれるお前たちがいるから俺も戦えるという。
監督はベスト8じゃ物足りない、このチームならもっと上に行けるという。
沢村と降谷はおたがいに負けるつもりはないという。
翌日 6月21日は抽選会。落合コーチが出席している。
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