ダイヤのエース 第33巻 ネタバレ


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第284話 それだけで十分だ

8回表 鵜久森の攻撃。

先頭バッター梅宮から4連打。ノーアウトランナー1,2塁。

鵜久森の勢いが止まらない。

続くバッターのゲッツーコースのボールは、セカンド小湊の前で、跳ね、セーフ。

鵜久森は、8回2点を返し、3点差。ノーアウト満塁で、チャンスが続く。

降谷と御幸のバッテリーは、三塁ランナーを気にも留めない初球スプリット。強気の投球。

ショートドゴロで、ホームアウト。

降谷は連打を食らい得点を許しても、自分のピッチングを貫いている。

次の青道のバッターは俊足。初球は空振り。

第285話 理屈じゃねぇ

カウント2-2からのヒット性の当たりを小湊が止めた。

小湊がショートにトスするが、俊足のバッターランナーはセーフ。

その隙に3塁走者、2塁走者が生還し、鵜久森は2点追加し、点差は1点。

スタンドは鵜久森の逆転を期待する声援でいっぱいになる。

沢村は、降谷に、エースナンバーを背負っているなら、あとアウトひとつとってベンチに帰って来いと、げきを飛ばす。

第286話 守り抜いた誇り

鵜久森はヒットエンドラン。

バッターは空振り。盗塁は成功。

御幸は投げるそぶりも見せない。バッターをしとめることに狙いを絞った。

降谷は、9回まで投げるつもりでいたが、伝令が伝える監督の指示は、8回は任せるというもの。

降谷は7失点にもかかわらず、全然落ち込んでいない。

バッターを空振り三振に打ち取り、力でねじ伏せた。

球場全体が鵜久森の応援に回っている。

鵜久森は攻める気持ちでしか止められないと片岡監督は言い、9回は沢村で行くという。

第287話 悪者は悪者らしく

8回裏 青道の攻撃。

2アウト、ランナー3塁で、バッターは4番御幸。

御幸の大きなあたりは惜しくもフェンス手前で捕球される。

9回表 青道はマウンドに沢村を送る。

会場全体が鵜久森の声援で沸き、沢村はまるでアウェーのマウントに立っているよう。

御幸はマウンドに行き、沢村に、この声援を黙らせたら気持ちいいだろうなといい、二人でにやつく。

沢村はアウトコースで勝負に臨む。

第288話 対峙

沢村の1球目アウトローはボール、2球目ワンバウンドでボール。

4球目は振り遅れのファウル。

5球目はピッチャー返し。沢村のグラブをはじき、ヒットになる。

次のバッターは4番梅宮。

沢村の初球インコース低めの球はボール。

2球目をアウトコースに投げる。

第289話 内なる敵 目の前の敵

2球目はファウル。

梅宮はファウルで粘る。

会場全体が鵜久森の逆転を期待して異様な雰囲気。

梅宮の闘志がピッチャーの本能を刺激し、無意識に勝負を望んでしまう。

御幸は、沢村に、内角のカットボールを要求する。

第290話 全力少年

内角のカットボール失投すれば、逆転もある。

御幸は、気持ちの強い沢村ならこの雰囲気にも飲まれないし、外れたところでフルカウントだし、最終回の攻撃も残っているから、沢村が納得いくボールを投げて来いと考えている。

沢村は逃げてたまるかと内角にボールを投げ込む。

梅宮の打球はピッチャーゴロ。

沢村はゲッツーに仕留め、試合終了。青道の勝利。

第291話 妥協なき挑戦

青道の試合と同時刻。

太田スタジアムでは、轟の薬師高校が楊の明川にかってベスト8進出。

八王子では市大三高がベスト8進出を決める。

府中では仙泉学園がベスト8進出を決める。

江戸川で青道の試合を観戦していた稲城実業の多田野は、ピッチャーの勝負しようとする本能を後押しした御幸のリードを振り返っている。

鵜久森の選手たちは、青道との試合を振り返り、あと少しの差を縮め、もっと上に行くための夏に向けた覚悟を固めている。

第292話 燻(くすぶ)る火種

試合の夜、青道高校の選手たちは、鵜久森との試合を振り返っている。

御幸が渡辺の取ってくれたデータに助けられたと話す。

ほかの選手がクリンナップがつながり始めたというと、前園は厳しい表情で御幸を見る。

試合中は普通だったが、まだしこりが残っている。

前園は御幸が渡辺に、辞めるとして求めないといったことを許していない。

御幸は自分の考えを変えないという。

監督、コーチ、部長たちは、ピッチャーの育成について意見を交わしている。

片岡監督は沢村が変化球を身に着ければもっと上に行けるし、川上もいるし、降谷も含めた3人で切磋琢磨しあえると考えている。

しかし、落合コーチは、エースナンバーを背負えるのは一人なんだから、沢村を降谷の当て馬にするようなことは残酷だという。


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