*オレンジ色の字は感想。
Contents
第181話 アムールトラ
亜港監獄の塀の外にいた虎がソフィアの襲い掛かった。
ソフィアは虎の首に鎖を巻き付け、虎の背にまたがった。
ソフィアをのせた虎が監獄の屋根に上る。ソフィアは振り落とされ、虎は逃げた。
監獄の外でソフィアとアシリパが出会った。
ソフィアはアシリパに、アシリパの父ウイルクの面影を見る。ソフィアとアシリパは一目見てお互いに名前を呼び合う。
本当かいな。そんなにわかるもんかね。都合よすぎじゃね。
ソフィアは、キロランケの頬にびんたをくらわせる。
第182話 私の知らない父のこと
ソフィアは、アシリパの父ウイルクのことを話して聞かせた。
ウイルクは昔、北海道や樺太の少数民族とその文化が消滅しないよう、極東連邦国家を作ろうと考えていた。若いころのソフィアにも同じようなことを話し仲間にしたらしい。
ソフィアはいいところの子で、裕福に育ったのになぜテロリストになったのかね。
ソフィアたちはニブフ民族の漁師たちに紛れて逃げた。
そのあと、亜港監獄に杉元たちがやってきた。
杉元たちは犬のリュウに残された担当のにおいをかげ、リュウの案内でアシリパたちの後を追う。
第183話 狼に追いつく
「狼に追いつく」というのはアシリパの父 ウイルクの別名。
ウイルクというのはポーランド語で狼の意味。
ウイルクは生き残るために仲間をも殺す狼の合理性にあこがれて狼の皮をかぶって走り回っていた。
こういうところにあこがれる子供って、かなり変わってるよね。
そこからポーランド人の父親がウイルクと名付けた。
その話を後年妻でありアシリパの母に話したところ、アイヌ語で「狼に追いつく」という名前を付けてくれた。
それは「ホロケウオシコニ」
どうやらこれが刺青人皮の謎を解くカギのようだ。
しかし、なんて発音すればいいのか。「おしっこ」?
第184話 流氷原
杉元たちは流氷の上を渡ってアシリパたちを追おうとする。
流氷が割れて白石だけが別行動をとる。
白石が乗っている流氷が傾きあわや海に沈むかというところで、杉元が現れ白石を助ける。
杉元の顔に白石の鼻水が垂れている。杉元は笑っているがむかついてるよね。
いっぽう、「ホロケウオシコニ」という言葉を思い出したときのアシリパ様子を見ていた尾形は、アシリパが重大なことを思い出したことに気付く。
そして、流木を探しにアシリパを連れ出す。
第185話 再会
杉元は、網走監獄で、キロランケと尾形が示し合わせて、自分とウイルクを襲ったことを白石に明かす。
アシリパを連れ出した尾形は刺青人皮の謎を解くカギを教えてくれとアシリパに頼む。アシリパはキロランケたちと別のところで聞き出そうとする尾形を不審に思って教えない。
鯉登、月島、谷垣は杉元を追っている。
月島は、以前燈台で会った老夫婦の娘スヴェトラーナを見つけた。スヴェトラーナは吹雪を避けるため、氷を積み上げた中にうずくまっていた。
月島はスヴェトラーナに生きていることぐらい伝えたらどうだと叱る。スヴェトラーナは退屈な島を抜け出したかったとか、男と強盗をして捕まっていることを知られたくなかったとかいう。それを聞いて月島は大きくため息をつく。
月島は何でスヴェトラーナに親切なんだろうね。老夫婦がかわいそうだと思ったのかな。
鯉登と谷垣は、ロシア風の鎌を持った男に襲われる。強盗らしい。
突然強盗が出てきて読者はついてこれないんじゃないか。少なくとも私は戸惑った。スヴェトラーナの仲間かな。
第186話 忘れ物
杉元と白石とリュウが乗った流氷が小さく割れ流れ出した。
尾形は杉元が近づいていることに気付き、アシリパに暗号を早く聞き出そうとする。網走監獄で杉元とウイルクが撃たれたとき、キロランケがどこかに合図をしていたと話す。
自分が撃ったくせにね。アシリパを安心させ自分の味方にしようと思ってウソをついている。
鯉登と谷垣は、強盗を片付けた。
強盗も相手を見て襲えばよかったのにね。
鯉登が月島を探しに離れたとき、キロランケが谷垣の前に突然現れた。
キロランケとソフィアは氷を積み上げ吹雪をよけていたが、銃声を聞いてキロランケがアシリパを探しに来た。
キロランケと谷垣の殴り合い。銃の持つところ(銃把)でキロランケが谷垣の頭を殴りつけ、キロランケが勝ったかに見えた。しかし、谷垣はキロランケのアイヌナイフでキロランケの腹部を深く刺していた。
第187話 罪穢れ(けがれ)
焦る尾形は、杉元に頼まれたといって暗号を聞き出そうとする。
それは、死んだ杉元の親友の嫁に金塊を渡し、目の手術を受けさせることだという。
アシリパは杉元は死ぬ間際何を食べたいといったかと聞く。
尾形は「アンコウ鍋」と答える。アシリパは嘘だと見抜く。
アシリパは尾形なら「干し柿」といったはずだという。
そんなに干し柿好きだっけ。
ウソがばれた尾形はアシリパに銃を向け。自分がウイルクを殺したことを告げる。
尾形は気づいていないが、尾形の背後にものすごい形相をした杉元が近づいている。
第188話 生きる
「尾形ぁ」という杉元の叫び声。それを聞いたアシリパは、ビックっとして構えていた弓を話してしまい、矢が尾形の右目を貫く。
このまま尾形が死ぬとアシリパが人殺しになってしまう。
杉元は尾形の目をくりぬき、毒を吸い出し応急手当てをする。
杉元に抱き着いたアシリパのまぶたが杉元の服の金ボタンに凍ってくっついてしまった。無理にはがそうとするとまぶたが取れてしまう。
しかたなく、白石のおしっこをかけてまぶたを溶かす。
なんか嫌。仕方ないんだろうけど。
第189話 血痕
鯉登と月島は、キロランケとの戦いで倒れている谷垣を発見する。
鯉登と月島はキロランケを追跡。キロランケの仕掛けバクダンの爆風に月島が倒れる。
良かった鯉登は単身、キロランケを追う。
キロランケの血痕が消滅しているところを鯉登が調べていると背後にキロランケが迫っていた。
キロランケが発砲しようとする瞬間、あざらしが顔を出し、キロランケが気を取られた。
ここであざらし。都合よすぎでしょ。
その瞬間、鯉登が刀で銃を弾き返し、二人の戦いが始まる。
キロランケのナイフを鯉登が腕で受け、キロランケの腹に刺さっていたナイフを鯉登が引き抜きキロランケの首に刺す。
激闘だね。
杉元はキロランケがウイルクを殺した理由をアシリパに話す。
その理由は、ウイルクが変わってしまったからだという。金塊の情報を昔の仲間に伝えなかったようなことらしい。
第190話 明日のために
流氷に一人残されたソフィアは、氷に穴をあけ、自分の顔を入れている。
何してるか意味不明。
キロランケは鯉との上に乗り、ナイフで鯉登の心臓を刺そうとしている。
谷垣と月島がキロランケを銃撃。キロランケが手りゅう弾のピンを抜き爆発させようとする。鯉登が手りゅう弾を剣で弾き飛ばす。鯉登が月島に「撃て」と命ずる。
しかし、アシリパがキロランケに聞くことがあるといってとめる。
アシリパのキロランケがウイルクを殺したとの問いには答えず、キロランケは息を引き取った。
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