薬屋のひとりごと13巻ネタバレ|壬氏の正体と金剛宮の幽霊

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『薬屋のひとりごと』のビッグガンガンコミックス版(作画:ねこクラゲ)13巻のネタバレあらすじです。本作の漫画版にはビッグガンガン版とサンデーGX版の2系統があり、この記事で扱うのはビッグガンガン版のほうになります。13巻は第六十四話から第六十八話までの全5話。壬氏の本名と素性がついに明かされ、後半は金剛宮に出るという幽霊の謎解きへ——シリーズの転換点となる一冊です。

Contents

薬屋のひとりごと13巻の見どころ3つ

金剛宮に幽霊が出る——里樹妃の相談から始まる怪異の謎解きが本巻後半の読みどころです。帷を衣のように揺らす人影の正体を、猫猫は湯殿の構造と一枚の銅鏡から解き明かしていきます。鍵になるのは湯を抜いたときに立つ湯気と、光を跳ね返して絵を映す「魔鏡」の仕掛け。種明かしの鮮やかさに加え、銅鏡をめぐる里樹妃へのいじめと、それに壬氏が下す裁きまで、一つの事件で人間模様まで見せる構成が光ります。

ついに壬氏の本名が華瑞月〈かずいげつ〉であり、皇弟であることが明かされます。鷹狩からの帰り、壬氏は牛黄を手に猫猫の部屋を訪れ「知っていてもらいたいことがある」と切り出しますが、牛黄に大喜びの猫猫は話を聞かず——読者だけが真実を知るすれ違いが絶妙です。第六十六話で「”返して”ですよ」「この猫猫を」と口にする場面など、壬氏の執着がにじむ描写も必見です。

狩り場で壬氏を狙った飛発の一件は、埋められた銃を掘り起こす犯人を取り押さえながらも、その正体は明かされないまま。物語はより大きな陰謀の気配を残して進みます。後宮側でも、翡翠宮に入った年子の三姉妹・白羽〈ハクウ〉黒羽〈コクウ〉赤羽〈セキウ〉、年季明けが近づく小蘭、なぜか増えた見目のいい宦官たちと、変化の兆しが積み重なります。日常回の顔をした本巻が、次への布石に満ちていることに気づくはずです。

13巻の名セリフ2選

「どうしても」「知っていてもらいたいことがあるんだ」「お前には迷惑をかけるかもしれないが 今回の旅に来てもらったのも全部そのためだ」——第六十四話、鷹狩からの帰りに猫猫の部屋を訪れた壬氏のセリフです。意を決した告白の入り口でしたが、土産の牛黄に夢中の猫猫には届かず。この巻の核心と、二人のすれ違いを象徴する一言です。

「他の侍女にも刺さったみたいだ」「しかしあれは」「幽霊よりもよっぽど怖ぇ」——第六十七話、金剛宮の一件を収めた壬氏の裁きを見届けた猫猫の独白です。幽霊騒動の顛末を締めくくる、猫猫らしい辛口の感想。謎解きの後味を軽やかにする名場面です。

13巻の収録話一覧

・第六十四話 覆面の御方
・第六十五話 湯殿
・第六十六話 赤羽〈セキウ〉
・第六十七話 踊る幽霊
・第六十八話 噂の宦官〈かんがん〉と氷菓〈アイス〉

本編はp.005からp.174までの170ページで、5話構成です。内訳は36/28/28/40/38ページ。最長は第六十七話「踊る幽霊」の40ページで、金剛宮の幽霊騒動が本巻の山場にあたります。冒頭の第六十四話「覆面の御方」36ページで壬氏をめぐる大きな開示があり、前半と後半のそれぞれに読みどころが置かれた配分です。

13巻で名前がわかるキャラクター

・華瑞月〈かずいげつ〉:壬氏の本名(皇弟)
・白羽〈ハクウ〉・黒羽〈コクウ〉・赤羽〈セキウ〉:翡翠宮の新侍女(年子の三姉妹)
・河南〈カナン〉:里樹妃の侍女頭

13巻で名前がわかるのは3組です。華瑞月〈かずいげつ〉は第六十四話で、高順の独白から壬氏の本名として明かされます(p.40)。白羽〈ハクウ〉・黒羽〈コクウ〉・赤羽〈セキウ〉は翡翠宮に入った年子の三姉妹で、末の赤羽は第六十六話の話タイトルにもなっています(p.71)。河南〈カナン〉は里樹妃の現在の侍女頭で、金剛宮の一件に関わる人物です(p.107)。

アニメではどこまで?

13巻はアニメ2期の第36話「華瑞月」の途中から第39話「氷菓」の途中にあたります。第37話「湯殿」・第38話「踊る幽霊」は収録話と同名で、対応をたどりやすい範囲です。第39話は13巻より先の内容まで進むため、続きが気になる方は原作の先読みがおすすめです。

薬屋のひとりごと13巻を読む

13巻は2024年3月に初版が出て、2025年4月には5刷を数えています。壬氏の正体という物語最大の秘密が明かされ、後半では金剛宮の幽霊騒動で猫猫の推理も冴えわたる巻です。シリーズの転換点にあたるため、前後の巻と合わせて読みたくなる一冊でもあります。

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前後の巻・総まとめ

前巻:薬屋のひとりごと12巻のネタバレ記事

次巻:薬屋のひとりごと14巻のネタバレ記事

総まとめ:薬屋のひとりごとネタバレ総まとめ

まとめ

13巻は、壬氏の正体という物語最大の秘密がついに読者へ明かされる、シリーズの転換点となる巻でした。一方の猫猫はそれを知らないまま——この温度差こそが本巻最大の読みどころです。金剛宮の幽霊騒動、翡翠宮の新しい三姉妹、年季明けが近づく小蘭と、後宮の日常にも変化の芽が並びます。続く14巻では、園遊会のかんざしの約束の行方と、動き出した後宮の変化から目が離せません。

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