薬屋のひとりごと7巻ネタバレ|壬氏が飲む薬と羅漢との将棋勝負

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『薬屋のひとりごと』7巻(ビッグガンガンコミックス・作画:ねこクラゲ)のネタバレあらすじです。本作の漫画には月刊ビッグガンガン連載のこの版と、サンデーGX連載の『猫猫の後宮謎解き手帳』の2系統があり、この記事が扱うのはビッグガンガン版です。7巻の収録は第三十三話から第三十六話までの全4話。6巻の祭事場で起きた事故を猫猫が解きほぐす場面から始まり、羅漢との直接対決で幕を閉じます。

Contents

薬屋のひとりごと7巻の見どころ3つ

ひとつめは、猫猫が明かす事件の全容です。第三十三話は、壬氏の寝台で目を覚ました猫猫が、壬氏・高順・馬閃を前に経緯を説明する回から始まります。浩然の死、小火と祭具の盗難、祭具を管理していた官の食中毒、そして柱を止める金具が彫金細工師の秘伝の割合で混ぜられた金属だったこと。ばらばらに見えていた出来事が一本の線につながります。さらに猫猫は翠苓の棺を開け、中に別人の遺体が納められていたことを確かめます。

ふたつめは、壬氏が飲み続けている薬です。第三十四話の地の文は、壬氏を五年前に宦官となった二十四歳の男として紹介します。ところが同じ回で高順は、馬閃の年齢が壬氏と同じだと告げ、その数字は十九だと言うのです。二十四と十九というこの食い違いは、読み落としではなく原本が仕掛けた矛盾です。壬氏という仮面をかぶると決めて六年、彼は毎日その身を作るための薬を飲み続けている。ただし彼が何者なのかまでは、7巻では明かされません。

みっつめは、羅漢との将棋勝負です。第三十六話で、6巻の終盤に壬氏が知ってしまった羅漢と猫猫の関係が、当人同士の対決という形で表に出ます。青い薔薇を園遊会で愛でたいという難題が羅漢の差し金だと見抜いた猫猫は、その園遊会の席で勝負を持ちかけました。羅漢が勝てば猫猫が羅漢の家の子になり、猫猫が勝てば羅漢が緑青館の妓女をひとり身請けする。五つの杯のうち三つに薬が入り、勝者が選んだ杯を敗者が飲むという条件でした。

7巻の名セリフ2選

1つめは第三十四話、高順が壬氏に向けた「貴方さまと同じ十九です」です。自分の子や孫について語っている場面で、馬閃の年齢を答えただけの何気ない一言にすぎません。しかし同じ回の地の文が壬氏を二十四歳としている以上、この短い返答は公称との矛盾を静かに突きつけることになります。壬氏を誰よりも近くで見てきた高順が、事情を承知したうえで口にしている——そう読める位置に置かれたセリフです。

2つめは第三十六話、猫猫が勝負を申し込んだ場面で羅漢が返す「可愛い娘の頼みを断る理由がないね」です。6巻の第二十九話で壬氏がたどり着いた結論の、そのまま答え合わせにあたる一言といえます。羅漢の側が猫猫をどう思っているかは、この短いセリフではっきりします。ただし猫猫の側がこの関係をどこまで知っているのかは、6巻に続いて7巻でも明記されないままです。

7巻の収録話一覧

・第三十三話 曼荼羅華〈まんだらげ〉(p.003)
・第三十四話 高順〈ガオシュン〉(p.041)
・第三十五話 後宮再び(p.065)
・第三十六話 青薔薇〈あおそうび〉と爪紅〈つまくれない〉(p.121)

全4話は既刊のなかでもっとも少ない話数です。分量は第三十三話が38ページ、第三十四話が24ページ、第三十五話と第三十六話がそれぞれ56ページ。短い導入から一気に長い山場へ向かい、後半2話が同じ長さで並びます。18ページの回と38ページの回が混在していた6巻とは、まったく違う組み立て方です。本編は176ページ、次回予告と奥付を含めて182ページあります。

7巻で名前がわかるキャラクター

・馬閃〈バセン〉……壬氏の部下。高順の子
・鈴麗公主〈リンリーひめ〉……玉葉妃と皇帝の娘
・子昌〈シショウ〉……楼蘭妃の実父

馬閃と高順が親子であると分かることで、壬氏のまわりにいる二人の立ち位置が急に立体的になります。名前の読みでは、李白が7巻にも登場し、ルビは「リハク」です。2巻ではひらがなの「りはく」でしたが、3巻でカタカナに変わって以降は同じ表記が続いています。

アニメではどこまで?

7巻の内容は、テレビアニメ1期の第20話から第23話にあたります。第20話のサブタイトルは漫画の第三十三話と同じ「曼荼羅華」で、巻の始まりとアニメの回の始まりがきれいに一致しています。羅漢との勝負の決着までが第23話に収まり、1期最終話となる第24話は8巻の範囲に入ります。つまり7巻は、映像ですでに全編を追える巻です。

薬屋のひとりごと7巻を読む

7巻は2020年11月25日に初版が出て、2024年11月25日には22刷を数えています。アニメ化をまたいで版を重ね続けている巻です。紙の単行本のほか、電子版でも読めます。

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前後の巻・総まとめ

前巻:薬屋のひとりごと6巻のネタバレ記事

まとめ

7巻は、6巻で積み上がった謎を猫猫がひと息に解きほぐし、そのうえで壬氏と羅漢という二人の輪郭を大きく描き直す巻でした。壬氏が何者なのか、翠苓はどこへ消えたのか、柱を落としたのは誰だったのか。答えの出ていない問いは、そのまま次の巻へ持ち越されます。

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