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からくりサーカス 第26巻
サーカス~再終幕
第35幕 200体破壊者
ギイは、血みどろの正二から刀を託され、自動人形を追う。
ギイは、自動人形を壊しに壊す。
キャンディスタンプという自動人形が、巨大な釘を発射し、釘がギイを貫く。
ギイは、キャンディスタンプに操りの糸を巻き付け破壊する。
第36幕 井戸の中
ギイは、200体の自動人形を一瞬にして破壊した。
フランシーヌ人形とエレオノールが落ちた井戸に自動人形が集まっている。
ギイが、自動人形を破壊し、井戸をのぞくと、赤ん坊の声が聞こえる。
エレオノールだけが井戸の底で泣いていた。
フランシーヌ人形は、生命の水に溶けてしまった。井戸の壁に穴をあけ、そこから生命の水を流出させ、エレオノールが溺れるのは防いだ。
しかし、エレオノールも生命の水を飲み、しろがねになっていた。
第37幕 そして歴史は現代へ
正二とギイはエレオノールが安全に生きられる計画を練る。
まず、エレオノールは出産の時に死んだことにする。
エレオノールは村の屋敷で4歳まで育てられる。
エレオノールには、白銀の記憶、フランシーヌ人形の記憶、本物のフランシーヌの記憶がある。このままでは、だれの記憶かわからないくなり精神が崩壊してしまう。
ギイが、エレオノールを連れて世界を旅する。エレオノールは、アンジェリーナの娘ではなく、ギイが拾った元ゾナハ病患者ということにする。
15年後(しろがねは5年に1歳しか年を取らない)7歳になった時、エレオノールはキュベロンに入り、しろがねとしての訓練をうけた。
その後15年間訓練を受け10歳の時、ギイと最年少のしろがねとして世界を旅する。
それから22年後、正二がキュベロンに行き、日本へ一番若い女性のしろがねを派遣するよう要請する。
正二は、派遣されたエレオノールを保護する計画だった。
第38幕 影がいる
正二がキュベロンに行く5日目、ギイが、東京の才賀グループを訪れ、正二と会う。
正二と会い、エレオノールが様子がおかしいと告げる。エレオノールは人形になっているという。
キュベロンで、初めて正二に、エレオノールは、「お久しぶり、正二おじい様」という。
そしてまったく無表情に「私は微笑みさえ忘れたかわいそうなお人形」だという。しかも、それは正二がエレオノールに言ったという。
正二とギイは、だれかが何かを企んでいると悟る。
第39幕 影の正体
エレオノールは、日本へは派遣されず、東欧へ派遣される。
キュベロンの者たちは、正二はもう何度も来ているという。人形の仕組みを教えてもらったという。
正二は、誰かが自分に成りすまして、キュベロンを訪れ、エレオノールに自分は人形だと暗示をかけ続けたことを悟る。
正二とギイは、正二に成りすました者は、貞義ではないかと疑う。
貞義は、愛人との間に子供ができていた。子供の名前は、マサル。
第40幕 3年前
3年前、正二と貞義は、軽井沢の別荘で逢う。
そこで、貞義は正二に、黒賀の里を滅ぼす計画を話す。
それは、マサルに貞義の全財産を相続させることで、兄弟にマサルを狙わせる。また、貞義の弟善治に、マサルを養子とする計画を実行させる。兄弟と善治に、黒賀の殺し屋をそれぞれ雇わせ、戦わせ、滅ぼす計画。
その戦いにおいて、糸繰人形も破壊される。
正二はマサルに変なことが起こったら、大きなカバンを持って逃げるように言う。
第41幕 黒賀村1997
貞義から正二に電話が来る。黒賀村にゾナハ病の病原菌をばらまいたと。
正二は、日本刀と大きなカバンをもって黒賀村に向かう。
黒賀村で対面した正二に貞義は恨み言を述べる。その恨み言とは、自分が愛していたアンジェリーナを正二が奪ったというものだった。
第42幕 貞義対正二
キュベロンか派遣された貞義(ディーン)は、アンジェリーナが一時に気の迷いで結婚したのではないかと、気長に待っていた。
アンジェリーナが正二の子を身ごもったと知ると、アンジェリーナへの思いがさめる。
アンジェリーナから柔らかい石を奪うために、出産後を狙って黒賀村を襲った。
貞義(ディーン)は、永遠の命を手に入れるために、柔らかい石を手に入れようとしているという。
貞義は年を取ったら、生命の水から溶けて、その水を若ものに飲ませ記憶を引き継がせる。それを繰り返して、永遠の命を得るという。
第43幕 貞義の計画
貞義(ディーン)は、人間の転送を研究し、自分をマサルに転送することにした。
貞義(ディーン)は、キュベロンでアンジェリーナそっくりのエレオノールを見た。
そして、エレオノールと自分を強く結びつけようと考えた。
貞義(ディーン)は、正二に変装してエレオノールにエレオノールは人形だと暗示をかけた。そして、マサルを守れば人間になれると吹き込んだ。
そして、貞義自身は転送でマサルになる。そうすれば、自分を転送した勝とエレオノールとの強い結びつきを得られるという計画だった。
貞義(ディーン)の気がかりは、どうやって日本にエレオノールを呼ぶかということだった。
貞義(ディーン)は、自分の黒賀村を滅ぼす計画を正二に見せ、マサルを守るためにエレオノールを呼び寄せさせた。
正二は、貞義の思う通りのことを実行した。
第44幕 逆襲
正二は、貞義(ディーン)に、自分を転送できるのに、なぜ、柔らかい石が必要なのかと問う。
貞義(ディーン)は、エレオノールは5年に1歳しか年を取らないから、マサルに転送しても、自分の方がすぐに年寄りになってしまう。長くエレオノールといるためには、やはり、老化を遅らせる柔らない石が必要だという。
正二は、ダウンロードする貞義(ディーン)のデータは燃やしてしまったという。
激怒した貞義(ディーン)は、糸繰人形に正二を殺させ、確かめに行く。
糸繰人形に殺された正二は、正二そっくりの糸繰人形だった。
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