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第84話 俺がいる
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青道高校Bグラウンド 青道対鳴田工(千葉)の練習試合。
青道の先発は沢村。鳴田工業は沢村を打ちあぐねている。
沢村の球速は140は出ていないが、テイクバックが全く見えないところから域内球が来るので、鳴田工業の打線は戸惑っている。
青道の攻撃では、沢村がランナーをサードにおいてバントの構えから、ヒッティング。
打球はラインぎりぎりでとまり、5点目が入る。
沢村は「このチームには俺がいるぞ」と思う。
第85話 祝砲
沢村は6回まで無失点。7回に、高めに浮いたストレートを外野に運ばれ1点を失う。次のバッターを渾身のストレートで打ち取り、交代。
次のピッチャーは川上。ストレート、シンカー、スライダーで的を絞らせず、無失点に抑える。
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7対1で鳴田工業を下す。
続く第2試合の対戦相手は、浅利高校(埼玉)
青道の先発は、金田。両チームの投手が好投を見せ、4回まで無失点。
5回には、ショートで入った高津が口火を切り、ライトで入った由井がヒットを打ち、3年の山口、三村がホームに返し3得点。
しかし、6回に金田がつかまり、3対3の同点。
青道は、金田に代え、東条をマウンドに送る。
東条は、中学時代はピッチャー。ほかのポジションを守っていたが、バッティング投手を買って出て、制球力を磨いてきた。この日、その力をいかんなく発揮した。
東条の投手復帰を祝うかのような、6番金村の勝ち越しツーランで試合が決まった。
第86話 祝砲2
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5月11日 青道高校Aグラウンド 青道対間宮東(神奈川)。
先発は川上。沢村はレフト。守備からマウンドへ行く起用に備え準備しておく。
青道は打線が爆発し6回までに2桁安打8得点。
8回からは沢村が登板。立ち上がりナンバーズがばらけるが、その後落ち着いた投球を見せ、得点を許さない。
御幸のダメ押しホームランで、11対2。青道の勝ち。
続く第2試合の対戦相手は、児玉(埼玉)
先発は川島。序盤から激しい打ち合いになる。1年生のレフト結城とライト由井が打撃で活躍を見せる。
川島 金田 東条の投手リレー。11対7で勝つ。
同時刻 Bグラウンドでは、青道2軍対前田(東東京)
瀬戸の走塁と奥村のバッティングが目立つ。
第87話 誓いのようなもの
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奥村と浅田は、沢村のタイヤ引きランニングを取り入れる。
奥村賀はしていると沢村他後ろから猛烈なスピードで追いこす。
沢村に見どころのあるやつだといわれた奥村はむかつく。
監督は、沢村の球を受けるように奥村に言うが、沢村は断る。
1軍に上がるまでは沢村の球を受けないと誓いを立てているからだ。
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監督は御幸が東京センバツで抜けた後、奥村を1軍に上げるつもりだがそれでも受けないかと尋ねる。
奥村は、その時が来れば受けるが、自分は1軍に上がってもキャッチャーしかやらないと宣言する。
1軍でキャッチャーではなくライトに入っている由井は、奥村の言葉を聞いて考えるところがある。
第88話 セブンティーンズ
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奥村が寮の部屋に帰ってくると、御幸と沢村がいた。
御幸は、沢村の球を受けてみろという監督の指示を断るなんて相当な変わり者だと奥村に言う。
奥村は、自分は1軍に上がるだけではなく、レギュラーポジションを奪い取るつもりだという。
御幸は面白いと返す。
監督は、降谷をサードで起用することを考えている。
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降谷が寮の外でバットを振っていると、由井が投手以外のポジションを守ることをどう考えているかと尋ねる。
降谷は、野手で試合に出るからには、下手でも全力でやるしかないと答える。
降谷の答えを聞いた由井は、捕手以外のポジションを守ることは自分で決めたことだから、全力でやるという。
第89話 ナビゲーター
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5月17日 青道Bグラウンド
降谷は2軍の練習試合にサードとして参加している。
奥村は肝の据わったバッティングで、ヒットを打つ。
御幸にレギュラーポジションを奪うと宣言したが、御幸に早くしないと夏の予選始まっちゃうよ、引退しちゃうよ俺といわれ、返す言葉がなかった。
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Aグラウンドでは、青道1軍対久米(千葉)の試合。
沢村は好投し1失点に抑えている。青道は6得点。
降谷は、1軍の試合を見ながら、監督が野球ノートに書いてくれた言葉を思い出している。
監督は、当たり前のことを毎日コツコツと積み重ねられるものが本物になるという。そして、お前の言う日本一の投手とはどんな投手だと、今一度問いかける。
第90話 富士の麓
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5月18日 春季関東大会2回戦 山日YBS球場(山梨) 市大三(西東京)-千大戸松
市大三の天久は、切れキレキレの投球で5回まで無失点。
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富士北麓野球場 関東大会2回戦 薬師(西東京)-浦島学院(埼玉)
薬師は轟のホームランを皮切りに打線が爆発、真田が好投を見せ浦島打線を押させ、4回までに9点差をつけ、あわやコールドに迫る。
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薬師は、けが人続出のチーム事情などにより1年生を大量投入。これが裏目に出て、サヨナラ負けを喫する。
対照的に、市大三は投手照井をはじめ起用した1年生が大活躍し、塗抹を下し3回戦進出。
5月19日 関東大会3回戦 稲城実業(西東京)-北進学院(栃木)
稲城実業はエース成宮を温存し、平野が先発。
稲城実業は6回に1年生の赤松晋二をマウンドに送る。この日、赤松の名が関東中に知れ渡る。
第91話 復帰間近
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赤松は6回ワンアウトから6者連続三振。去年の降谷と同じ記録。
長身から投げ下ろすドロップカーブが独特の変化をするようで、北進学院のバッターたちが驚いていた。
5月20日 山日YBS球場(山梨) 市大三ー北龍
市大三は天久降板後、逆転負けを喫する。
降谷は背中が回復してきた。土曜日の2軍の試合で先発する。捕手は奥村。
第92話 渇望
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5月21日 関東大会決勝戦 山日YBS球場(山梨) 白龍ー稲城実業
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9回表2点を追う白龍高校。稲城実業のピッチャーは成宮。打席は美馬総一郎。
成宮は、大きく沈むチェンジアップを投げる。美馬は空振り三振。
5対3で稲城実業が優勝。稲城実業は、都大会に続き関東大会も制した。
御幸は美馬に準優勝おめでとうメールを送る。
美馬は全然うれしくないと返信。それより、御幸たちは、成宮、天久を打てるのかと心配している。
第93話 それぞれの
5月24日 青道(西東京)-火野(西東京)
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青道の先発は降谷。インとアウトに精度の高いストレートを投げ、変化球を生かす。
無駄のない投球で相手を追い込む。強い相手と戦うたび、投球が磨かれている。
一方、降谷は2軍で久しぶりの実戦登板。奥村とバッテリーを組む。
奥村は、立ち上がりど真ん中でいいので、ブルペンの時のような、これぞ降谷暁という球をください、必ず力になって見せますと降谷に言う。
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