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からくりサーカス 第41巻
機械仕掛の神~
第63幕 フェイスレスからの放送
フウが作った装置でエレオノールの記憶が調べられる。
調査終了後、エレオノールと公女エリはお互いに自己紹介する。そして、入院患者の世話をすることにする。
患者たちは自動人形への拒否反応が強い。エレオノールは、自動人形のボスだと思われているので、ことさら風当たりが強い。
パンタローネに父親を殺され、自動人形にて体を傷つけられたミンシアのエレオノールへの怒りはすさまじい。
フウの屋敷にフェイスレスからの放送が届く。フェイスレスはクローン技術で顔が変わっている。
第64幕 最終通告
フェイスレスは、サハラ砂漠での総力戦に参加した理由、鳴海を助けた理由を説明する。
総力戦に参加したのは、自動人形達が柔らかい石を発見したときに、人間の味方のふりをしていたほうが、柔らかい石の持ち主に接近しやすいから。
鳴海を助けたのは、白銀と白金の物語を見た男はどんな男か興味があったから。
エレオノールを手に入れられなかったフェスレスは、もうどうでもよくなったで、世界を破滅させることにする。あと2週間で、人類はゾナハ病で死滅する。
ゾナハ病で世界中が苦しんでいるのは、フェイスレスがエレオノールを狙ったからだと知っている病院の人々は、エレオノールにつらく当たる。
エリに相談したエレオノールは、ギターを抱えて歌を歌うことにする。
第65幕 フウの計画
エレオノールの歌に子供たちは心を開く。大人たちはまだ。
仲町サーカスのみんなと鳴海、ミンシア、兵士たち、公女エリ、エレオノールがフウの施設の地下に呼び出される。
そこで、フェイスレスがエレオノールへの失恋の腹いせに、人類を2週間で滅ぼすことにしたことを継げる。エレオノールへの風当たりが、また、強くなる。
フウは、人類滅亡を止める計画を話す。
それは、宇宙ステーションにいるフェイスレスにゾナハ病の止め方を聞きに行くというもの。
宇宙ステーションへは、ゾナハ病原蟲駆除装置を付けたスペースシャトルに乗り鳴海が行く。
スペースシャトルは、シベリア鉄道を機関車が運ぶ。その機関車を仲町サーカスが護衛する。
第66幕 各々の心
フウの計画では、スペースシャトルはロシアのボードヌイ射場から発射する。他の射場は、自動人形に制圧され、ここだけがフウの力で確保できた。
仲町サーカスのみんなは、エレオノールとずっと一緒だったため、エレオノールの呼吸や汗から、生命の水を吸収し、ゾナハ病にかからなくなっている。そのため、護衛役に選ばれた。
三牛とナオタは、エレオノールが行くなら行かないという。エレオノールが、自動人形の仲間だと思っているから。
仲町サーカスの団員(三牛、ナオタ除く。)以外は皆、エレオノールが行くことに反対する。
フウは、エレオノールの記憶を皆に見せ、各自自分で判断させることにする。
エレオノールと鳴海は、エレオノールの記憶を見ずに、二人になる。鳴海は、エレオノールに敵愾心をむき出しにする。
エレオノールは、鳴海に「わたしはあなたのしろがねです。」という。
エリとミンシアもエレオノールの記憶はみない。エリは、ミンシアに鳴海との出会いなどを語る。
エリは、ミンシアの体調がよさそうだという。兵士も体調が良くなっている。エリは、その夜ミンシアに秘密を見せるといいう。
第67幕 しろがねのやったこと
仲町サーカスのみんなが見たエレオノールの記憶は、孤独と戦いのみの記憶だった。
ギイは、三牛とナオタが自動人形のスパイであることを見抜き、窓の外に張り付いたゾナハ蟲に口の振動で情報を伝えるという、方法を聞き出す。
エリは、ミンシアを屋敷の浄水施設に連れていく。
そこでは、エレオノールが自分の全身をナイフで突き刺し、生命の水が溶け込んだ自分の血液を浄水に流し込んでいた。
エレオノールは、生命の水の原料である柔らかい石が、エレオノールの体内で心臓と一体化し分離できないため、自分の血液を皆に飲ませている。
第68幕 出発前日
出発前日、ギイはエレオノールとオリンピアの整備をしている。
そこに、平馬と涼子が走りこんでくる。涼子は自分たちも列車で連れて行ってくれという。平馬は、自分たちには射場に先回りして守る役割があると諭す。
平馬は兄の英良から、やくざの出入りでも全員鉄砲玉ではなくそれぞれ役割があると諭された。そして、ロシアで一緒に人形繰りでもやるかといわれ、発射場に行く気になっている。
ミンシアは、エリから、鳴海も実はエレオノールのことが好きだということを聞かされている。勝ち目がないと落ち込む。
ギイは、鳴海に、本気でエレオノールを殺す気かと聞く。鳴海はそのつもりだと答えると、ギイは鳴海に決闘を申し込む。
ギイの服が破れ、鳴海は、ギイの腹部が石化しているのを見る。
第69幕 出発前夜
ギイは、鳴海に、仲間の復讐とかそういったことは置いておいて、ひとりの男としてエレオノールをどう思っているのかと尋ねる。
鳴海は返答しないが、ギイは鳴海の目を見て「君は、分かりやすい」という。
一方、フランス東部では、マサルがあるるかんとジャック・オー・ランターンのトランクを引きずりながらローエンシュタイン大公国に向かって歩いている。
何日も食べていないマサルは倒れてしまう。
マサルは、旅の女の人に助けてもらう。
この女の人は、フランスのカルナックで自動人形に殺されたが、鳴海の血を飲んで生き返った。そのため、ゾナハ病にかからずに済んでいる。
マサルは、鳴海が生きていることを知って大喜びをする。ジャック・オー・ランターンに乗って、ローエンシュタイン大公国に飛び立つ。
第70幕 出発
ロシアに向けて列車が出発する。皆それぞれに別れの挨拶をする。
ヴィルマと阿紫花は、夫婦になる約束をする。
三牛とナオタはギイに、自分たちが自動人形のスパイであることをなぜ、ばらさないのか尋ねる。
ギイは、昔、自分がアンジェリーナの体内から柔らかい石を取り出し、赤ん坊のエレオノールに移し、フランスに持ち帰ろうとしたことを話す。そんな自分には、二人の糾弾する資格などないと答える。
ミンシアは、エレオノールに気を打ち込む。気の攻撃に耐えたエレオノールを見て大丈夫と判断する。エレオノールに鳴海を守ってくれと頼む。
ギイは、一人、エリ公女の屋敷に残る。総攻撃してくる自動人形に一人で立ち向かう。
第71幕 Pieta
ギイは一人で3000体の自動人形と戦う。
体力の限界が近づき、自爆して自動人形達を破壊するためのスイッチを入れようとした瞬間に、ジャック・オー・ランターンに乗ったマサルが現れる。
ギイは、人はそれぞれ命を懸けて、自分の舞台を踏むという。ここはギイの舞台。マサルの舞台はエレオノールを守ること。
ギイは、マサルをエレオノールのもとへ送り出す。
ギイはオリンピアに抱かれて旅立つ。
第72幕 追撃の序章
ギイが起こした爆発から生き残った自動人形が列車を追う。
列車の中では、それぞれの持ち場を決める。
先頭は、鳴海とエレオノール。その次は、パンタローネとアルレッキーノ。
長いトンネルを飛んでいるジャック・オー・ランターンに乗ったマサルは、自動人形に追いつかれる。
マサルは、一体を破壊するが、自動人形ジェーンは先に行く。
最後尾にいたヴィルマは、サーカスの面々を逃がす。自分は、列車を追ってきたジェーンに立ち向かう。
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嘉月堂のプロフィール
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