Contents
からくりサーカス 第16巻
からくり~白金・白銀
第13幕 自動人形急襲
山の中を歩いていくルシールとミンシアの前に、パンタローネと自動人形 チャイナ・ドールが現れる。
パンタローネはルシールに200年前のクローグ村の虐殺を語る。
少し動揺したルシールをミンシアが拳法で助ける。
一方、梁師父、鳴海たちは白銀と白金の物語を読む。
クローグ村でフランシーヌが死んだあと、白銀は去り、白金はフランシーヌそっくりの人形に生命の水を注射し、人形が生命を得る。
第14幕 復讐連鎖
白銀は、フランシーヌから笑いを奪ったクローグ村の人々を虐殺し、復讐した。
自動人形の音を聞きつけた王と鳴海がミンシアを助けに向かう。
ミンシアがパンタローネのズボンを流行おくれだといってからかう。パンタローネは、自分の造物主である自動人形ルシールがくれた衣装をからかわれたことに怒り、ミンシアを殴り飛ばす。
ルシールたちとパンタローネの戦いの場に、鳴海、王、いぬのしろがね、自動人形のチャイナ・ホーが現れる。
第15幕 あの御方
王が自動人形達と戦う。鳴海は、白銀の記憶に意識を乗っ取られ、心ここにあらず。
チャイナ・ホーは、圧倒的な力の差で、王を追いつめる。
200年前のクローグ村でルシールに生命の水を飲ませた旅の錬金術師は、白銀だった。
鳴海は、白銀の記憶を回想している。鳴海は、ルシールに白銀が言ったセリフをしゃべりだす。
第16幕 生命の泉へ
白銀の記憶に乗っ取られた鳴海は、チャイナ・ホーに尋ねる。200年前の虐殺は、白銀の弟 白金が本当に望んだことなのかと。
白銀は、自動人形を作り、間違った復讐を村人にした弟の後始末をせねばならぬと誓う。
白銀は、自動人形を破壊するためにクローグ村の生き残りを利用しようと考える。
そのために、柔らかい石を井戸に投げ込み命の水を作り、自分は井戸に身を投げる。
自動人形達は、本来風のように素早く行動できる。
しかし、クローグ村の人間を恐怖させるために作られたため、
観客としての人間、つまり、武器を持たぬ人間の前では素早く動けなく設計されている。
それが、自動人形の弱点であるが、生命の水を飲めば克服できる。
白銀と白金の物語を読んだパンタローネは、生命の水が、戦っている現場から近くにあることを悟る。
第17幕 師父撃拳
白金は、200年前クローグ村を滅ぼした後、故郷である中国の村に帰り、生命の水を作り、自分をそれに溶かして死のうとした。
その生命の水が、泉になっている。
その泉の生命の水をパンタローネ達が飲むことを阻止しようと、ルシールたちは急ぐが、既に遅く、チャイナ・ホーは既にたらふく飲んでいた。
生命の水を飲んだチャイナ・ホーの動きは早く、しろがねでも歯が立たない。
生命の水を飲もうとするパンタローネに梁師父が「ダメだ」という。
梁師父の動きは速く、パンタローネ、チャイナ・ホーを寄せ付けない。
師父は、鳴海に子供の頃の修行を思い出させる。鳴海は、自分の意識を取り戻す。
第18幕 一時閉幕
梁師父もゾナハ病にかかっている。
生命の水を飲めば治る。しかし、自動人形破壊の宿命を負うことになる。
自然の理を外れたことを、師父は嫌う。
襲いかかるパンタローネもろとも、師父は爆死する。
幕間Ⅰ~最後の頁
爆発によりくずれた土砂に、生命の水の泉は埋もれてしまう。
生命の水の泉ができたわけが、白銀と白金の物語に書いてある。
白金は、クローグ村の人々を虐殺しても笑わなかった自動人形のフランシーヌは、本物のフランシーヌではないと絶望し、放浪する。
やがて故郷の村に帰り、生命の水に溶けえ死んでしまおうと思った。
しかし、何かを思いつき、死ななかった。
幕間Ⅱ~ギイ イン ザ ナカマチ・サーカス
仲町サーカスにいる勝は最近機嫌がよくない。
それは、ギイが飛行機事故により仲町サーカスに来たためらしい。
ギイは、しろがねの小さいころからの先生。
思いがけず再会し、ギイとしろがねは抱き合う。
それを見た勝は大きく目を見開き、顔が引きつり、油汗を流す。
幕間Ⅲ~〈しろがねピンチ〉イン ザ ナカマチ・サーカス
勝はしろがねにそっけない態度をとる。
しろがねは、自分は何か大失態をしてしまったのではないかと思う。
リーゼは、勝の知らないしろがねが、ギイの出現によりどんどん出てきて、さみしくなったのではないかという。
ノリは勝にしろがねを許してやれという。勝は「しろがねをとられたのは僕じゃないから、いやだ」という。
勝には、別に気になることがある。それは、あるるかんがいつも握っている腕は、オリンピアの腕ではないかということだった。
あるるかんが握っている腕を、オリンピアの腕があった部分にあててみるとぴったり合う。
勝は、しろがねとギイは、昔、敵だったのではないかと疑う。
幕間Ⅳ~そしてまた閉幕ベル
しろがねは、ギイはいつも自分を守ってくれ、敵だったことはないという。
あるるかんとオリンピアに何か因縁があるようだが、それは、しろがねが生まれる前のことだという。
しろがねは、自分に対して何か不満があるなら言ってほしいと勝にいう。
勝は、滂沱と涙を流しながら、しろがねに何も不満があるわけではなく、しろがねが鳴海のことを忘れるのが嫌なんだという。
それを聞いた、しろがねは勝に自分の心臓の鼓動を聞かせる。
そして、ギイは好きだが、鳴海を好きというのとは違うという。
からくりサーカス 第17巻へ
嘉月堂のプロフィール
コメントを残す