Contents
あしたの君へ
家裁調査官の話です。
伊坂幸太郎氏の家裁調査官シリーズよりもリアルかなと思います。
多分。上辺からはわからない、真実が隠されていて、それを調査するわけですが、大変だけどやりがいがある仕事だと思います。
それに比べて自分の仕事は・・・。
生まれ変わったら家裁調査官になりたいなと思いました。
5話収録されていますが、どれも興味深く読みました。
蟻の菜園 ―アントガーデンー
児童虐待、無戸籍、人の入れ替わりなどが骨子です。
こんな風に書くと面白くないようですが,とても面白いです。
「早く戸籍確認しろよ」と思いました。
ジャーナリストでは見られないでしょうけど,警察に頼むとかして。
パレートの誤算
生活保護担当の方が大変なご苦労をされているというのが分かってよかったです。
ストーリー展開については、予想通りだったと思います。
貧困ビジネスにしても、犯人にしても。皆さん想像のとおりに物語が展開していきます。
犯人をわざとミスリーディングさせるような記述は、どうかな―とは思いました。
検事の死命
佐方検事のにまつわる物語4話です。
佐方検事の父親の冤罪のお話は結論がわかっているので何も今更書かなくてもと思ってしまいました。
痴漢事件のほうがずっと面白かったです。
痴漢愛好者のサイトって本当にあるのかなーなんて考えてしまいました。
(見ませんけど)どんでん返しがすごく面白かったです。
検事の本懐
5つのお話が収録されています。
若いけど優秀な検事さんが主人公です。
(最後のお話を除き。)すごいなぞというのではありませんが、なんか引き付けられるところがあります。
面白いと思いました。
最後の証人
佐方検事は身内の犯罪を隠ぺいする検察に嫌気(?)がさして弁護士に転身します。
そこで手掛けた事件の裏にも,公安委員の犯罪を隠ぺいする警察の犯罪がありました。
隠ぺいにかかわった警官の証言をする時のセリフが感動的でした。
佐方弁護士にはこれからも活躍してほしいです。
コメントを残す