*青字は独り言
Contents
第193話 俺達の代
8月1日 西東京大会決勝の翌日、増子は寮から出ていく。
沢村と倉持が増子を送り出す。
沢村はまだ敗北を引きずり、暗い表情。倉持は部屋を出ていきながら、戻ってきたとき同じ顔をしていたらぶっ飛ばすという。
試合に負けて帰ってきたよる。祝勝会用に用意された料理にはだれも手をつけず、三年生たちは泣き続けた。
御幸は、一人決勝戦のビデオを見ている。
まだ見なくてもいいじゃないかという倉持に、御幸は、あの頼もしい先輩たちでさえ甲子園に届かなかったんだから、今のままの自分たちでは、甲子園に行くことなんか夢のまた夢だという。
第194話 宣言
部屋に閉じこもっている小湊に、前園はバットを振る気にもなれないのかという。
前園は試合に出ていないが、心の底から悔しい。
しかし、先輩たちがいなくなってこれから自分たちの時代だと思うとわくわくする自分もいるという。
練習は休みだが、多くの選手たちが、自主的にバットを振っている。
グラウンドでたまたま出会った沢村に、ランニング帰りの降谷は、もうあんな思いはしたくない、誰にもマウンドは渡さない、自分がエースになると告げる。
第195話 次期キャプテン
8月2日。
選手たちは、寮でもりもり夕飯を食べている。
次期キャプテンは誰かという話になり、倉持、御幸、前園、白洲の名前が挙がる。
そりゃ、御幸で決まりでしょ。一番活躍してるし。
誰がキャプテンになると思うかと聞かれた沢村は、自分がエースになると頓珍漢な答えをする。
沢村をはじめ、選手たちは元気を取り戻す。
川上だけは、まだ敗戦を引きずっている。
第196話 リスタート
8月3日。新チーム始動の日。
監督は敗戦の悔しさを忘れるなと訓示した後、御幸を新キャプテンとして紹介する。
監督は御幸をキャプテンに決めるに先立ち、前園と倉持の意見を聞いた。
二人は御幸でいいという。
敗戦後、真っ先に将来を見ていたのは御幸だし、野球の知識、発言力が抜きんででていて存在感のあるものは御幸を置いていない。そんな点から二人は御幸を置いてキャプテンにふさわしいものはいないという。
監督は、御幸は打線の主軸だし、捕手として投手をまとめていかなければならないから、今より負担がかかるので、二人に御幸を支えてやってくれという。
一方、監督は辞任願を提出していた。
第197話 責任と使命
辞任願を出した監督は、三年生の進路相談、秋の大会の指揮はやるつもりでいる。
降谷と沢村は、OBが屋根をつけてくれたブルペンで、気合を入れて投球練習をする。
川上は、先輩たちの夏を終わらせてしまったことからか、いまだに元気が出ない。
前園たちは、御幸に、新キャプテンである御幸が川上を立ち直らせろという。
第198話 期待を込めて
夏休み中、監督はチームの基礎作りを徹底してやる。
御幸、倉持、白洲が残り、守備は何とかなりそう。
川上を立ち直らせ刷方法を考えあぐねている御幸は、練習でミスをしてしまい、もっと集中しなければと思う。
新チームの様子を見ていた、結城は、守備の要であり、4番打者である重責を御幸に、になってもらわなければならないという。
なぜなら、稲城実業の原田は、キャッチャーで4番。そのチームに自分たちは負けたから。
第199話 日の当たる場所
8月7日 甲子園開幕。
稲城実業は、完封リレーで初戦突破。
同じ時間に、青道は降谷と沢村の継投で、練習試合の相手を阿完封。
同じ相手のダブルヘッダー。先発川上は、5回もたなかった。
一方、稲城実業は順調に勝ち進み、次の対戦相手は、優勝候補の西邦。
西邦の佐野は、怪物スラッガー。
第200話 本気じゃなきゃ
稲城実業と西邦の対戦。
両校無得点で迎えた8回裏 稲城実業は、4番原田のタイムリーで2得点。
9回表 西邦の攻撃。ツーアウトランナー2塁でバッターは怪物佐野。
成宮は佐野を空振り三振に打ち取り、稲城実業はベスト8進出。
第201話 知らねーよ
稲城実業は決勝進出を決めた。
沢村は、先輩の伊佐敷に稲城実業が決勝に進出したことを告げる。
そして、西東京大会の稲城実業との試合で自分が稲城実業のバッターにビビってしまったという。
そして、甲子園に行くことにはどんな意味があるのかと伊佐敷に尋ねる。
伊佐敷は、自分は言ったことがないから知らねーよ、自分で確かめて来いという。
引退した増子は、前園、御幸、倉持、川上に大声で声をかけ、気合を入れる。
コメントを残す