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第238話 この世代
青道高校初戦は、帝東高校。
帝東のバッテリーは、強肩強打のキャプテン乾と左のサイドスロー向井。
沢村は投球の直前まで微笑んでリラックスする投球でよいボールを投げられるようになる。
沢村の練習を見ていた落合コーチは、(どうせ戦力にならないんだから)サイドスローに転向し、バッティング投手をやってはどうかという。
第239話 躓きながら
落合コーチのアドバイスに素直に従った沢村は、サイドスローでヘロヘロの投球をしている。
それを見たチームメイトは呆然としている。
片岡監督は、沢村にアウトローへのボールを磨いていたのではなかったかと問い、それを貫けという。
大事な戦力がフォームをくずすことの方がチームにとってマイナスだと監督は言う。
沢村は元のフォームで、しかも、リラックスしたほわーっとした表情での投球を始める。
御幸やバッターボックスの小湊は、何をやっているのかと不審に思う。
第240話 別次元
帝東の監督は「バカヤリョオ」と選手と叱咤しながら、燃え上がらせるタイプ。
守備範囲ぎりぎりにうちこむ神ノックで鉄壁の守備陣を作り上げる。
大道のふりゃは順調に仕上がり、監督は降谷に御幸の指示をよく聞くようにアドバイスする。
沢村の気の抜けた表情でのピッチングも好調でアウトコースへのコントロールがさえる。
一方、帝東の向井は、ストライクゾーンを9分割したうえに、それを、ホームベースの形に奥行きを持たせ三次元でストライクゾーンをとらえる。
向井の投球を受けた乾は「別次元」と感じ、雷に打たれたような感じになる。
第241話 それはまるで
青道高校は、向井攻略の方法は、ぎりぎりまでボールを引き付け、低めを見極め効力することを徹底させる。
前園のバッティングを見ていた監督は、ショートの頭を超えることを意識してはどうだとアドバイス。
前園のバッティングが改善される。
向井と同じサイドスローの川上は、向かいにライバル心を燃やし、気合が入っている。
沢村もマウンド上で微笑しリラックスする投球により、球が走り好調。
試合前日、監督はスタメンを発表した後、敵は己の中にある、本来の力を出し切ることが勝利への近道だと訓示する。
第242話 夏を経て
青道と帝東の試合当日は、朝から雨。
1回表 帝東の攻撃。
四球とバントでツーアウトランナー2塁。バッターは4番乾。
降谷は乾を外野フライにうちとる。
乾は降谷のボールに手が震え雷に打たれたような衝撃を受けている。
帝東の監督も降谷を「怪物」だから、調子づかせてはならないという。
帝東の向井は四隅にボールを散らし、最後はスクリューボールで打者を翻弄し、三振に取る。
第243話 キーマン
向井の投球を生かしているのは、キャッチャーの乾。
乾はキャッチャーミットを構えた腕に鉄アレイをぶら下げる特訓をして、キャッチングを鍛えた。
向井はコーナーを広く使うピッチングをして、青道打線をほんろうする。
一方、降谷はストレートのみで、力でねじ伏せようとする。御幸のリードがいつにもまして強気。
第244話 新たな敵
降谷も向井も、好調で得点を許さない。
試合開始から降り続けている雨が強くなっている。
帝東のサーフティバントが、ファウルになるかと思ったが止まってしまい、フェアになる。
降谷は打者を四球で出塁させてしまう。
御幸は、ワンバンなら絶対後ろにそらさないから、思い切って投げろと降谷に告げる。
第245話 冷たい雨
帝東の攻撃は、ノーアウト、ランナー1,2塁。
バントで転がしたボールを降谷が好フィールディングで処理し、サードランナーフォースアウト。
降谷と御幸はパスボールを恐れずに、変化球を投げ、バッターをうち取る。
降谷は己の中にいる敵に負けずに、ストレートでねじ伏せ、ノーアウト1,2塁のピンチを切り抜ける。
第246話 再開後
雨が強くなり、試合は中断。
沢村は、中断中もピッチング練習を続け、目立っている。
降谷の活躍を見て、気持ちが収まらない。
試合再開後の5回裏。
御幸は向井のアウトコースをツーベースヒット。
青道はノーアウト ランナー2塁のチャンス。
バッターは5番降谷。
降谷は、なぜかぼーっとし、サインを見ていない。
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