Contents
第366話 あの頃のように
薬師との決勝戦前夜、3年生たちが青心寮にやってきている。
小湊(兄)は小湊(弟)に、父親から預かってきた木製バットを手渡す。
倉持は、白洲に御幸がクロスプレーでどこか痛めているかもしれないと告げる。
御幸は自分からは言わないので、自分たちが言ってやるしかないという。
明日の試合は降谷をどこで投入するかがポイントだという落合コーチ。
それに対して、片岡監督は、降谷を戦力とは考えないようにしているという。
屋内練習場で、御幸と沢村変化球の練習をする。
クリス、結城達3年生もやってくる。片岡監督もやってくる。
第367話 原点回帰
沢村は、先輩達や監督が見守るなか、カットボール、クロスファイアーなどの練習をする。
チェンジアップを見た先輩たちの反応は、「沢村のくせに生意気だ」。
片岡監督は、選手たちに適切なアドバイスをくれた落合コーチに礼を言う。
しかし、落合コーチはここまで選手たちが成長するとは思っていなかった。選手たちを成長させたのは、片岡監督が言うチーム力だと思っている。
沢村は、ツーシームを投げるが先輩たちの反応は薄い。
驚くほどのものではないということらしい。薬師の轟雷市に通用するかは微妙。
最後にストレートを御幸が受けることになる。
第368話 気温15℃、快晴
明治神宮第2球場。10月24日。秋季東京都大会決勝。
降谷のけがに関する医師の診断は、よくて1回、痛みが出たれすぐにやめさせろというものだった。
沢村は、朝から御幸を呼び出し、投球練習をしている。
昨晩の投球練習の感触がよく、それを忘れないために朝から練習している。
今度のボールは途中で加速するような感じ。
第369話 THE SHOW MUST GO ON
青道と薬師の決勝戦。
両チーム試合前のノック。
薬師の轟はとんでもない送球をする。
観客は、青道のノックを見て動きの良さに感嘆する。
薬師の先発は三島。準決勝戦と同じオーダー。
薬師の監督は、青道の先発川上と聞いて、薬師が苦手とする降谷を温存したと考える。
第370話 突破口
薬師の先発三島は、決勝戦での先発は次期エースへの布石だと思っている。監督は2回持てばいいと思っている。
青道の1番は倉持。
倉持は粘り、ライト前ヒットで出塁。すかさず盗塁成功でノーアウトランナー2塁。
東条が送りバントを決め、ワンアウトランナー3塁で、3番小湊。
小湊はストレートの四球で、ワンアウト1,3塁で、4番御幸。
第371話 ポジティブマインド
御幸は初球アウトローに反応せず。
2球目低めのフォークはボール。
3球目ストライクゾーンに入るフォークをピッチャー返し。
打球はピッチャー三島のグラブに当たり併殺打になる。
青道の先発川上は、初球インコースにストライク。
御幸は2球目 シンカーを要求する。
第372話 大胆にいこう
川上のアウトローへのシンカーを、薬師のバッターが打ち返す。
難しい打球だが、ショート倉持が好守備でアウト。
川上は、2番打者には、最後スライダーで三振に仕留める。
3番三島は、詰まりながらもセンター前ヒットで出塁。
次の打者は4番轟。
川上は2球連続アウトコースにボール。
3球目 インコースを、轟は一塁線にファウル。
第373話 まるで別人
沢村は、市大三高の天久が轟をしとめた、インコースひざ元のスライダーを投げる。
轟は、このボールをライトにはじき返す。
あわや長打かと思われたが、ライト白州のファインプレーで、シングルヒット。
5番真田は、薬師の投打の要。轟よりも注意を要する。
真田は前の試合でストレートに絞っていたので、御幸は初球スライダーを四休する。
しかし、真田はその裏をかき、変化球に絞っていた。
川上の初球スライダーを真田は、ライト方向へはじき返す。
長打コースの打球を、またもや、白洲がファインプレーで捕球し、アウト。
第374話 プレゼント
2回表青道の攻撃は、5番 前園。
前夜の練習で、前園は、先輩の伊佐敷に、自分のスイングを貫くと宣言。
今日の試合でも自分のスイングを貫き、得意のインコースへのボールをフルスイング。
レフト前にポテンヒット。
次のバッター白州がバスターエンドランを決め、ノーアウトランナー1,3塁。
7番 樋笠は、レフトに犠牲フライ。青道1点先取。
コメントを残す