プリマニアックス ゴールデンカムイ フレグランス 01.杉元佐一
Contents
第151話 ジャコジカたち
【杉元グループ】
アシリパを追って杉元たちは樺太に渡る。
杉元と一緒に行動しているのは、谷垣、月島軍曹、鯉登少尉、チカパシ、エノノカ。
エノノカは、チカパシにホホチリをプレゼントする。
ホホチリとは、小さなガラス球をつなげた三角の飾りで、アイヌの男の子は前髪につける。
そして、一人で獲物を倒せたら切り取るもの。
【アシリパグループ】
アシリパと一緒に行動しているのは、キロランケ、尾形、白石。
アシリパの父ウイルクがたどった樺太の道をなぞることで、 刺青の暗号を解くカギを探っている。
おすの麝香鹿(じゃこうじか)と遭遇し、尾形が銃で仕留める。
キロランケが解体し、漢方薬として高く売れ、また、薄めると異性を引き付ける香水としてつかえる、麝香嚢(じゃこうのう)をとりだす。
麝香鹿は決まった寝床を持たないため、季節労働者を「ジャコジカ」と呼ぶ。
【土方グループ】
土方、牛山、永倉は、刺青囚人 土井新蔵の手がかりをもって、土井が8年前に捕まった釧路にきている。
手がかりは、不思議な形をした小さな物体。
網走監獄の隠し部屋にあった。典獄の犬童によれば、その手がかりは、土井が隠し持っていたものだという。
浜辺で知り合ったアイヌに手がかりを見せると、「エトゥピリカ」と教えてくれた。
エトゥピリカとは、アイヌ語で「くちばしが美しい海鳥」の意味。
手がかりの物体は、繁殖期にエトゥピリカのくちばしの上部に現れるもので、異性を引き付ける飾りみたいなもの。
エトゥピリカは根室の方にしかいない。土井の手がかりがつかめた。
土井新蔵という名は偽名で、「人斬り用一郎」と呼ばれた殺し屋。
第152話 人斬り
人斬り用一郎は、30年前、根室のアイヌのコタン(集落)に流れ着いた。
アイヌの女と結婚し静かに暮らしていたが、8年前、恨みがあるという和人が現れ妻をさらっていった。
用一郎は、妻を取り戻すため和人を殺して、網走監獄に収監された。
妻が病気となり先が短いことを知った用一郎は、脱獄し、妻の最期をみとると、コタンの近くの漁場で働き始めた。
用一郎はもう衰え、海に入って自殺を図る。仲間に助けられる。
用一郎が番屋から出ていくように言われているところに、刺客がやってくる。
用一郎は別人のように強い。刺客を撃退する。自分を殺したい奴はたくさんいるから列に並べという。
土方が現れ、先頭は自分だという。
第153話 京都
土方歳三の出現に、用一郎の意識は京都にいたころを見る。
番屋に来た資格を切り捨てるが、用一郎の意識では、京都の町で天誅を加えていると思っている。
根室の街を抜け、海に面したがけに走っていく。
用一郎の意識では京都の町を抜け、裏切り者の勤皇派の親玉と話している。
実際に目の前にいるのは、鹿。
土方が用一郎を追いかけてくる。
土方を見て、用一郎の意識は正常に戻る。
土方を斬ろうとして返り討ちに会う。
第154話 残り時間
土方は用一郎に手がかりの物体を手渡す。
手がかりの物体は、妻が用一郎に根室を忘れないようにとくれたもの。
用一郎の前に妻が現れる。
【杉元グループ】
杉元たちは樺太の政治・経済・文化の中心地 豊原にきている。
杉元、鯉登少尉、月島軍曹は、岩息舞治の刺青の写しが入った背嚢を盗まれる。
盗んだのは少年。
少年は屋根に立てかけた竹竿を登り屋根に出る。
屋根から屋根に飛び移り、電線を歩き逃げていく。
鯉登少尉も屋根を飛び移り、木の枝に飛び移り、塀に宙返りしておりるなど健闘する。
少年の名は長吉。曲馬団の少年。
曲馬団に戻ったところを、鯉登少尉に追いつかれる。少年は、追いつかれたのは初めてで、びっくりする。
鯉登少尉は銃声で、杉元と月島軍曹に合図する。
曲馬団の名は「ヤマダ一座」。座長は山田。長吉は軽業師。
ヤマダ一座は、ロシア各地でに巡業を終え、樺太での公演を控えている。
海外では演目「ハラキリ」が大反響だった。
杉元は「不死身の杉元ハラキリショー」に出演し、自分が生きていることをアシリパに知らせることを思いつく。
第155話 ヤマダ曲馬団
団長はハラキリショーをやらせることは、手品のカラクリをあかすことになるからと、渋る。
杉元は出演させなければ、長吉を置き引きで警察に突き出すと脅す。
長吉は、人手が足りないので、鯉登少尉、月島軍曹、谷垣も出演することが条件ならよいのではないかと進言する。
特に、鯉登少尉は曲馬団に向いていると長吉はいう。
長吉の見込み通り、鯉登少尉は抜群の身体能力で、曲持ち(一人が仰向けに寝て足に数個の樽を載せ、別の者がその樽の上で逆立ちをしたり宙返りしたりする)、自転車の曲乗り、綱渡り、馬の曲乗りなどを軽々とこなす。
座長は鯉登少尉はの見事な技に、樺太巡業は鯉登少尉の話題で沸騰すると期待する。
杉元は自分のハラキリショーよりも目立つと、アシリパに自分の生存を伝える本来の目的が果たせなくなるので、鯉登少尉に「もういい、やめろ」という。
鯉登少尉「嫉妬か?見苦しいぞ杉元佐一!!」杉元「いやアホか!!」
谷垣と月島軍曹は曲芸の才能がないので、少女団入り。少女たちと一緒に扇子を持って踊る。
谷垣は踊りが下手で、山田フミエ先生に怒られる。練習後、テントの裏手でしくしくと泣いている。
第156話 不死身の杉元ハラキリショー
杉元は座長からハラキリショーを教えてもらう。
ハラキリショーに使う刀に仕掛けがある。
刀は手元から半分が本物の刃。その先は偽物の刃で、溝があり赤い染料が仕込んである。
まず、刀の本物の刃で紙を切り、本物であることをアピールする。
次に祈り、切る部分を水で清める。
腕、足を染料が詰まった部分でこすると、染料が溶けて血が流れているように見える。
最後に腹に水をかけ、偽物の刃でこすり、染料を溶かし切腹したように見せる。
一方、鯉登少尉は、一本竹上乗芸をしている。
男の団員の肩にのせた竹竿の先端に片足をひっかけ、自分は地面と平行の状態になる。
男前の鯉登少尉が、見物している女子に投げキスをすると、「ぎゃあっ」という歓声が上がる。
杉元が鯉登少尉に「お前は樺太公園に必要ないぞ」というと、鯉登少尉は「実力で私の芸を凌駕すればいいだろ。」「血みどろ腹切り芸に自信がない表れだ。」「その程度の気概で、この街に藤見の杉元の名をとどろかそうとするのは片腹痛いわ」という。
杉本はローラースケートを履いて歌って踊れば受けるのではないかと提案するが、「そんなのバカみたいじゃないですか。」と言われてしまう。
チカパシは、大きなコマの中に入ってぐるぐる回った後に、コマが割れて登場する芸に挑む。
谷垣と月島軍曹は少女たちと踊りの練習をする。
谷垣は相変わらず山田フミエ先生に怒られ、しくしく泣いている。
紅子先輩をはじめとする少女たちに谷垣は慰められる。
第157話 樺太島大サーカス
杉元たちのヤマダ曲馬団 樺太公演が始まる。
鯉登少尉が、40度の傾斜をつけた綱渡り「坂綱」をしていると、鯉登少尉が尊敬する鶴見中尉の写真が置いてある。
その写真が、風に乗って飛んでいく。
鯉登少尉は、写真を追いかける。
写真を追いかけながら、偶然にも、鯉登少尉は、梯子のてっぺんに上ると梯子が崩れる「崩梯子上乗芸」、妖怪「いったんもめん」のような紙の上を渡る「紙渡り」、自転車の曲乗り、馬の曲乗り、空中ブランコの芸を披露することになる。
写真に追いついた鯉登少尉に、大歓声が上がる。
鯉登少尉は、自分の芸を妨害するための杉元の仕業に違いない、許せんと思う。
仕返しに、杉元がハラキリショーでつかう刀を本物とすり替えておいた。
鶴見中尉の写真を置いた犯人はは、月島軍曹。
杉元の生存をアシリパに知らせる本来の目的を果たすため、鯉登少尉の芸を邪魔して、目立たないようにしようとした。
少女たちと一緒に踊りを披露した谷垣は、山田フミエ先生に褒められる。
大ゴマから出てきたチカパシは目が回り、盛大に嘔吐してしまう。
杉元のハラキリショーが始まる。
第158話 大トリ
杉元はまず腕を斬る。
本当に痛い。
舞台のそでで偽物の刀を持っている鯉登少尉と月島軍曹を見て、真剣だと気づく。
ここで偽物と交換しては盛り下がると考え、杉元は真剣でショーを続ける。
杉元が腹を切ろうとしているところへ、怪しいロシア人が3人現れる。
一人は至近距離から杉元に銃を向ける。杉元は刀で銃を握った人差し指から小指までの第2関節を切り落とす。さらにとどめを刺す。
杉元は、もう一人のロシア人の発砲をかわし、刀を投げつける。刀はロシア人の胸を貫く。
3人目のロシア人は月島軍曹に取り押さえられる。
観客は派手な演出と勘違いする。
捕まえたロシア人から、本当の狙いは山田座長だったとききだす。
依頼者はロシア政府。
なぜ山田座長を狙ったかというと、山田座長がスパイだから。
山田座長は元陸軍将校。ロシア各地を巡業し、ロシア各地の情報を陸軍の特務機関に報告していた。
一方、月島は紅子先輩と涙の別れをしていた。紅子先輩は、豊原でもらわれていく。
杉元のハラキリショーは、「不痔身の杉元」と樺太新聞に誤字で紹介された。
山田座長は鯉登少尉に、世界が鯉登の軽業にひれ伏すだろうと、曲馬団入りを進めるが、鯉登少尉は鶴見中尉に叱られてしまうと断る。
杉元たちは、自分たちはアムール川流域の少数民族であるパルチザンを追っているが、何か情報はないかと山田座長に尋ねる。
山田座長は、樺太で最大と言われる「アレクサンドロフスカヤ監獄」に、訂正路氏に対する解放運動で捕まった極東の少数民族たちが、数年前、懲役囚として大勢移送されたと話す。
杉元たちは、キロランケがアレクサンドロフ監獄で仲間と合流するに違いないとにらむ。
第159話 ウィルタ民族
【アシリパグループ】
アシリパたちは、すでにロシアとの国境付近の町 敷香まできている。
アシリパ、白石、キロランケがウィルタ民族の天葬の棺を見ていると、尾形が銃でトナカイを撃つ。
尾形が打ったトナカイは、ウイル他民族が飼っていた飼馴鹿(カイトナカイ)。
馴鹿の飼い主に謝りに行くと、カイトナカイを返してくれ、カイトナカイで返せないなら山ヤマトナカイの狩りを手伝ってくれと言われる。
アシリパたちは、ヤマトナカイを狩りに行く。
第160話 国境
尾形は、ヤマトナカイの群れ全部を一人で仕留める。
アシリパたちは、ウィルタ民族の天幕で、ヤマトナカイの肉、脳みそ、バターなどをごちそうになる。
キロランケは、お返しに縫い針をプレゼントする。
ウィルタ民族の女性にとって、縫い針は貴重品。
赤ん坊が死んでも泣かなかった女性が、針をなくして泣いたという話があるほど。
ウィルタ民族は、国境を自由に行き来することを黙認されている。
キロランケは、ウィルタに変装し、一緒にそりで国境を超えさせてもらうようお願いする。
【鶴見中尉グループ】
鶴見中尉は、1881年、ロシアの首都サンクトペテルブルクで起きた、ロシア皇帝アレクサンドル2世爆殺事件について語る。
実行犯は反体制組織「人民の意思」の党員。
党員たちは逮捕され処刑されたが、いまだに逃亡中の実行犯がいる。
それが、キロランケ。当時は10代半ばの少年。
鶴見中尉は、ロシアに、「近いうちに皇帝殺しの実行犯が南樺太からロシアに蜜入獄する」との情報を伝えておいた。
【アシリパグループ】
アシリパたちがそりで国境を越えたとき、ウィルタが狙撃される。
たまたま三八式銃を持っていたため狙撃された。
本当は尾形を狙った。
かなりの距離から狙撃され、手練れの仕業と思われる。
プリマニアックス ゴールデンカムイ フレグランス 01.杉元佐一
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