火ノ丸の象徴でもある技『鬼車』の筆文字をプリントした豪快な一枚
Contents
第54番 仲間
三橋が八艘飛びで、間宮の背後に回ったが、間宮は予測していた。
押し出された三橋に、石神高校の荒木は、スポーツ経験もない奴が勝とうとすることがおこがましいという。
それを聞いた國崎はレスリング部の監督に言われたことを思い出す。
相撲部は三橋でさえ日本一を目指している。そういう仲間に恵まれたことはすごいことなんだと監督は國崎に話す。
國崎は初めて自分以外の者のために勝とうと思った。
第55番 削ぎ落す
國崎の相手は柔道王者の荒木。
試合が始まるが、両者とも組み合わない。
お互いに組み際が一番危険だとわかっているので動けない。
動いたのは國崎。レスリングのタックルを生かしたもろ手刈。
荒木は必殺の内また。
國崎は土俵際で腰投げで返す。
第56番 集中と雑念
荒木は國崎の膝に手をつき空中で切り返す。
荒木は柔道の捨て身技である払い巻き込みをかける。
負けそうだと思いながら、國崎の脳裏に相撲部のことがよみがえる。
火ノ丸を思い出した瞬間、國崎は火ノ丸の得意技 下手投げをかける。
第57番 不愉快な連中
3番手は五條。
対戦相手は金盛。
五條はもろ手突きを早く繰り出すために、体勢を低くしない仕切り、狛犬型の体勢を取る。
しかし、金盛は組み合わずに突っ張る。
金盛は石神高校で不良たちに迷惑をかけられたので、元不良の五條にも協力は突っ張りをあびせる。
土俵際まで追い詰められた五條は、自分がここに来たのは、今まで迷惑をかけた小関や空手の師範に償いをするためであることを思い出し、踏みとどまる。
第58番 やらなきゃいけない事
五條は金盛をいなし、強力に突っ張るが、金盛は額で突っ張りを受け止め形勢を逆転する。
土俵際まで追い詰められた五條は、金盛の左足にけ返しをかける。
五條は金盛の右足に自分の左足を絡めたまま、勢いをつけて突っ張る。
第59番 主将と部長
五條の突っ張りに金盛がぐらつく。
しかし、金盛は五條の腕を抱え込み播磨投げ。
4番手は小関。
土俵を降りる五條に、自分が勝って火ノ丸につなげると語り掛ける。
自分が負ければ大太刀高校の負けが決まる。小関は緊張してしまう。
小関の背を火ノ丸がたたき、大太刀高校相撲部の部長が務まるのは部長しかいないと、みんな言っていると励ます。
小関は力強く四股を踏む。
第60番 ナメてねぇ
石神高校の間宮は、仲間にここにいる誰よりも自分は小関をなめていないといいながら土俵に上がる。
真田が小関が土俵に手をつく前に、突っかける。
真田は小関の実力を認め、駆け引きを仕掛ける。
小関を委縮させ、集中力を途切れさせることが狙い。
しかし、立ち合い、小関は、真田の顔面に強力な張り手をかます。
小関は、俺勝つよ、と思う。
第61番 相撲が好き
真田は小関の上手を腰の動きできる。
真田は小関にのどわ、つぎは、引き、押しては返す怒涛の連続攻撃。
真田は小関が一人で練習している姿をずっと見ていた。
真田の小関を見る目は、同情、軽蔑だったが次第に恐怖にかわっていった。
それは、小関の耐え抜く強さへの恐怖だった。
第62番 信じた道の終着点
小関と真田は土俵中央でひきつけあう。
純粋な力比べ。
前半の一方的は攻めで、真田は息が上がってしまう。
小関は一気に前に出る。
しかし、真田は土俵際打っちゃり。
判定は小関の勝ち。
大太刀高校VS石神高校は、2対2。
決勝は、大将戦へ。
火ノ丸の象徴でもある技『鬼車』の筆文字をプリントした豪快な一枚
コメントを残す