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からくりサーカス 第13巻
幕間~遠い二人
後編
ストローサーカスにいたころのしろがねは、人を寄せ付けない、冷たい感じで嫌われていた。
しろがね自身も、人とは関わりたくなかった。
ストローサーカス時代にパレードに出てくれといわれても、自分は芸人だから、人形のようなことはできないと断っていた。
しかし、仲町サーカスに入ってからは、人ともよく話し、ひょうきんなところもあり、変わってきた。
海の家でのビーチクイーンコンテストも快く参加し、優勝する。
優勝の舞台に仲町サーカスの面々が現れ、コンテストがめちゃめちゃになり、残念ながら優勝は取り消しになる。
サーカス~マサルとしろがねの平穏な日々
第1幕 開幕ベル
夜に小学校のプールで、一人マサルが泳いでいると、一人の少女がプールに入ってくる。驚いた少女は、走って帰っていく。
仲町サーカスでは、みんなのバイト代がたまり、サーカス道具を買おうという話をしている。道具を買うには、道具の修理・管理をする道具方が必要。仲町サーカスに昔いた道具方、生方(うぶかた)がちょうど伊豆にいることを団長は思い出す。
マサルは小学校に、リーゼは中学校に、しろがねは伊豆の高校に入学する。
リーゼとしろがねは、ルックスの良さもありたちまち人気者になる。
マサルのクラスには、先日、プールで逢った少女がいる。
少女の名は、生方涼子。
第2幕 ライバルリョーコ
生方涼子は、勉強はできるし、作文の全国コンクールで金賞をとる優等生。
なぜか、マサルのことをにらみつけ、サーカスでは酢を飲むのかなど言いがかりをつけ、つらく当たる。
仲町団長は、夏祭りでの出し物に綱渡りをやろうとしている。
団長は、綱渡りの器材を元仲町サーカスの道具方 生方法安が持っていることを思い出した。
団長は生方法安の家に器材を借りに行く。生方涼子は、生方法安の孫。
生方法安は、仲町サーカス解散の原因を作った団長のことを怒っている。
第3幕 生方法安
生方法安は、サーカスが大好きだったが、仲町サーカスがつぶれてから、高齢のためどこのサーカスにも雇ってもらえなかった。
サーカスにいる頃は、生方法安は、大きな声だったが、サーカスをやめてからは大きな声が出なくなった。
サーカス器材を借りに来た団長を大きな声で怒鳴りつけ、その振動で、生方法安の部屋においてあった器材が崩れ落ちる。
生方法安をしろがねが、抱きかかえて救出する。いっしょに、生方法安が大切にしていた、からくり人形も救い出す。
翌日、マサルとしろがねが、散らかった部屋を掃除するために生方宅を訪れる。
第4幕 法安対しろがね
散らかった物置をしろがねがひとりでかたずける。
しろがねが片付けている間、法安は、からくり人形の修理をしているが、なおらない。
片付けが終わったしろがねが、からくり人形を触れせてもらう。
あるるかんが入ったスーツケースから、修理道具を取り出し、からくり人形を直す。
しろがねは、法安にもう一度機会を与えてくれと、法安に頼む。
法安は、団長には貸さないが、しろがねには貸すという。
第5幕 一時閉幕
サーカスの悪口を言う涼子をマサルが追っかける。
二人の前に、ガラの悪い中学生3人が現れる。
中学生が赤ん坊の風車を蹴って壊してしまう。
マサルが中学生たちに、風車を直せという、
中学生がまさるに殴りかかる。マサルは、サーカスのみんなに教わった方法で、2人を殴り倒す。3人目に殴られたところで、警官が現れる。
マサルは涼子に、自分は芸はできないが、サーカスで気持ちよく生きるための芸を習っているという。
それを聞いた涼子は、サーカスっていいなぁと、勝に聞こえない声で言う。
一瞬のからくりサーカス~
第1幕 開幕ベル
鳴海がトムから渡された写真に写っている場所は中国の長江沿いの町。真夜中のサーカスは、中国に向かっている。
鳴海、ギイ、ルシールは中国に向かう飛行機に乗る。
一方、仲町サーカス。
人形劇の人形、舞台、綱渡りの器材、バランス芸の椅子などがそろった。
皆で練習しているところに、雨が降り出す。
雨は、来週いっぱい降り続く。テントが必要。
第2幕 興行準備
雨が降り続くので仲町サーカスはトラックに引き上げる。
翌朝、マサルは、法安のところにテントを借りに行く。
法安によれば、既に仲町サーカスのみんながテントを貸してくれと頼みに来ていた。
法安は、マサルにテントを貸すといい、物置に向かう。そこには、昨夜から土下座しているしろがねがいた。
仲町サーカスのみんなは、総出でテントを張る。
法安は、少し離れたところで見ている。自分は手伝わないという。
法安は、最初は小声で指図していたが、やがて、中心になって動き出す。
涼子は、法安の生き生きした姿を見て喜ぶ。
第3幕 PARALLEL-Ⅰ
仲町サーカスのテントの中で、しろがねはヴィルマに鳴海への思いを語る。そして、鳴海は死んだと告げる。
一方、中国へ向かう飛行機の中。自動人形達が、鳴海たちを襲う。
第4幕 PARALLEL-Ⅱ
攻撃してきた自動人形は、切ったり突いたりしたら自爆する「デストリュクシオン」。
それを知らない鳴海が、刺してしまい、自動人形が自爆し、機体に穴が開く。
素手で自動人形を破壊する鳴海に、自動人形達は清海を持ち戦うことになる。
しかし、鳴海が自動人形に攻撃を加えるたびにギイの指がおられることになる。
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嘉月堂のプロフィール
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