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からくりサーカス 第15巻
からくり~白金・白銀
第3幕 到着
中国にいる真夜中のサーカス。
真夜中のサーカスのテントでは、最古の自動人形パンタローネ、ドットーレ、アルレッキーノ、コロンビーヌが鳴海たちを襲う計画を立てている。
パンタローネはチャイナ・ホーをつれて、鳴海たちのところに向かう。
チャイナ・ホーは、敵も味方も関係なく襲う、危険な人形。
鳴海が師父にゾナハ病をうつしたと思っている、兄弟子の王は、鳴海を許せないと戦いを挑む。
鳴海は王の渾身の気を込めた崩拳を受け止める。
鳴海たちが、師父の村につく。鳴海はこの光景に見覚えがある。
第4幕 記憶
師父の村について鳴海は、旅の錬金術師の記憶が鳴海の意識を占める。200年前のルシールを助けている情景を見ている。
旅の錬金術師の名は白銀。中国のカラクリ人形使いの一族の出だった。
我に返った鳴海一行が村に入る。
師父の名は、白剣峰。カラクリ人形使いの一族。
師父は白銀の子孫だった。
鳴海は、自分を白銀兄ちゃんと呼ぶ少年の幻影をみる。少年の名は白金。
村には妖怪が守る不老長寿の泉の伝説がある。不老長寿の泉は山の中にあるという。泉を探しに山に入っていく鳴海たちに、正体不明の生き物が襲い掛かる。
第5幕 薄紅の滝
怪しい生き物に襲われたミンシアとルシールは、崖から落ちる。
鳴海が立ち向かうと生き物は動きを止める。
怪しい生き物は、銀色の体毛、銀色の目を持つ犬だった。鳴海になつく。
銀色の犬を追って鳴海たちが山を登っていくと、薄紅がかった水が流れる小さな滝がある。
滝の上流に行くと、師父が待っていた。
師父は、自分の先祖が「生命の水」をつくり出したという。
第6幕 出会い
鳴海は師父に、自分が生命の水を飲んで白金になったこと、中国に来て白銀の記憶を見るようになったことを語る。
鳴海の話を聞いた師父は、白家の先祖が残した、白銀と白金の物語だった。
その物語を聞いた鳴海の頭の中に、白銀の記憶がよみがえる。
白銀と白金の兄弟は、自分たちが操る人形に生命を吹き込むための研究に打ち込む。
そして、プラハにいる錬金術師アルベルトゥス・マグヌスが自動人形を作ったことを知る。
二人はプラハまで長い旅を続け、アルベルトゥス・マグヌスの弟子になる。
ある日、二人は町で、美しい娘フランシーヌと出会う。
第7幕 フランシーヌ
白銀と白金は一生懸命に勉強する。
白金は、フランシーヌから林檎を買うのが好き。
白銀は、フランシーヌは泥棒だという噂を聞く。
祭りの日、兄弟とフランシーヌは連れ立って見物をする。
開店休業中の人形劇の屋台で、兄弟が人形劇をやり、喝さいを浴びる。
夜になり、白銀はフランシーヌを家に送る。フランシーヌの家は、裏町の貧しい家。兄弟たちがフランシーヌを待っていた。フランシーヌが持ってきたパンやお菓子に大喜び。
白銀は、家の裏手で行水をするフランシーヌを偶然見る。フランシーヌの肩には、泥棒の烙印があった。
第8幕 天使
フランシーヌは持って帰ったパンを近所の老夫婦に与え、自分は空腹で倒れてしまう。
白銀は、パンを返してもらおうと老夫婦の家に行くが、嬉しそうにパンを食べる様子を見て、やめる。
フランシーヌは、フランスから人買いに買われてプラハにきたが、人買いの手を逃れ、身寄りのない子をひきとり育てる天使だという。
お金に困っている時に、子供の一人が肺炎になってしまい、その子のためにたった1個の卵を盗み、泥棒の烙印を押されてしまったという。
その話を聞いてから、白銀は錬金術を何とか民のためにできないかと考えるようになる。アルベルトゥス・マグヌスの講義中もボーっとして身が入らない。
それを見て、白金は白銀がフランシーヌを好きになったのではないかと疑い、自分が先に好きになったのだから、とらないでくれという。
ある日、白銀は、世界中から病気が亡くなりますようにという教会で祈るフランシーヌを見て、プロポーズをする。
第9幕 HEAVEN AND HELL
白銀は、プロポーズを受け入れてくれたフランシーヌと、その教会で直ちに結婚式を挙げる。
それを見ていた白金は、フランシーヌをさらい、姿をくらます。
白銀は、二人を追って旅をする。
9年目にやっと二人を見つける。
第10幕 夢の終わり
二人がいたのはフランスのクローグ村。
白金は、村はずれの館で錬金術を研究していた。
白銀は白金を刺し殺そうと襲い掛かる。
白金は、白銀に何で裏切ったんだという。白銀とフランシーヌが結婚した日、白金も教会にいたということを聞き、白銀のつきものが落ちる。
白金は、フランシーヌを治す薬を作っているという。
フランシーヌは、村はずれのぼろ家の、半地下に足かせをされて閉じ込められている。
第11幕 柔らかい石 誕生
フランシーヌは病気にかかっているらしく、村人から隔離されていた。
白銀は、フランシーヌの病気を治すため、白金の館で研究に打ち込み、柔らかい石を作ることに成功する。
白銀が、柔らかい石をもって、フランシーヌの小屋に行くと、小屋から火の手が上がっている。
第12幕 天使が還る
白銀が、村人に詰め寄ると、村人は火をかけるようなことはしていないという。
フランシーヌは、白金と9年間一緒にいたのだから、白銀とは暮らせないという。自分が神様に結婚を誓ったのは、白銀だから。
フランシーヌは、白銀に感謝しながら、焼け死んでいく。
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嘉月堂のプロフィール
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