鬼滅の刃 第4巻 ネタバレあらすじ【那田蜘蛛山の死闘】

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『鬼滅の刃』4巻は、炭治郎・善逸・伊之助の凸凹トリオが本当の意味で動き出す巻です。喧嘩と頭突きから始まった3人の関係は、束の間の休息を経て、十二鬼月の潜む「那田蜘蛛山」へ。シリーズ屈指の死闘の幕開けを、ネタバレ込みで解説します。

収録話は第26話「素手喧嘩」から第34話「強靭な刃」まで。物語は日常の喧嘩から一転、シリーズ最初の長編バトルへ突入します。

Contents

あらすじ(ネタバレあり)

素手喧嘩——伊之助との「挨拶」

3巻の幕切れそのままに、伊之助は炭治郎に襲いかかります。刀を使えない状況で始まる、まさかの素手の喧嘩です。

決着をつけたのは、炭治郎の規格外の石頭でした。頭突き一発で、あの伊之助が沈黙します。

喧嘩が終わり、猪の被り物を取って素顔を見せたところで、彼は初めて「嘴平伊之助」と名乗ります。凶暴さと不釣り合いな端正な素顔も、読者の度肝を抜くポイントです。

善逸は「知っていて」守った

このやりとりの中で明かされるのが、善逸の行動の意味です。善逸は音の違いから、箱の中身が鬼だと最初から気づいていました。鬼の出す音は、人間の音とは全く違うのです。

それでも体を張って庇ったのは、炭治郎が鬼を連れているのには必ず事情があり、それは自分が納得できるものだと信じていたから。臆病者の株が一気に上がる場面です。

3巻の「守ったよ」の重みが、ここで裏打ちされます。

藤の花の家紋の家で束の間の休息

満身創痍の3人は、藤の花の家紋の家に運ばれ、手厚いもてなしを受けます。ここは、かつて鬼殺隊に命を救われた一族の家です。

助けられた一族が、今度は隊士をもてなして支える。鬼殺隊を陰で支える仕組みの一つが描かれます。

傷を癒し、腹を満たし、それぞれの距離感のまま過ごす3人。嵐の前の、穏やかな時間です。

緊急指令——那田蜘蛛山へ

骨折が癒えた頃、鎹鴉が緊急の任務を告げます。行き先は、那田蜘蛛山。

先行した隊士たちが、次々と消息を絶っている山です。トリオ初の共同任務が、最悪の難易度で始まります。

ところが善逸は、山の入り口で怖気づいて動けません。炭治郎と伊之助は、善逸を置いて先に山へ踏み込みます。

糸に操られる隊士たち

山中で二人が目にしたのは、蜘蛛の糸で操り人形にされた先行隊士たちの姿でした。かろうじて難を逃れていた村田の証言が、状況の異常さを物語ります。

操っているのは「母蜘蛛」。仲間を斬らずに糸だけを断つという難しい戦いを、炭治郎は強いられます。

すでに死んだ隊士まで人形として使う容赦のなさが、この敵の底知れなさを示します。

母蜘蛛の最期——干天の慈雨

追い詰められた母蜘蛛が最後に望んだのは、解放でした。炭治郎は水の呼吸 伍ノ型「干天の慈雨」で、苦しませることなく頸を斬ります。

自ら頸を差し出す者にだけ使われる、慈悲の型。敵にすら向けられる炭治郎の優しさが、技の形になった場面です。

消えゆく母蜘蛛は最期に、この山に「十二鬼月がいる」と告げます。無惨直属の精鋭の存在が、初めて目の前の脅威として立ち上がる瞬間です。

善逸、兄蜘蛛と遭遇

一方、置いていかれた善逸は、山へ入っていく禰豆子の姿を追い、一人で山に踏み込みます。あれほど怯えていた男を動かしたのは、惚れた相手への一途さでした。

そこで遭遇するのが「兄蜘蛛」。人間を蜘蛛に変える毒を操る鬼です。単独行動の中、善逸最大の危機が幕を開けます。

巻末——父蜘蛛の襲撃

巻の終盤、炭治郎と伊之助の前に「父蜘蛛」が現れます。圧倒的な巨体を持つ鬼の襲撃を受けたところで、4巻は幕を閉じます。

山の奥には、この「家族」の中心に立つ少年の鬼・累の姿も。ただしその正体が何者なのかは、この巻ではまだ明かされません。

4巻の見どころ

頭突きから始まる友情

伊之助にとって喧嘩は「挨拶」であり、強さの確認です。理屈の通じない猪頭との距離の詰め方が、炭治郎らしい真っ直ぐさで描かれます。

のちに固い絆で結ばれる3人の出発点が、殴り合いと頭突きだったというのが、この作品らしい味です。

善逸という男の本質

「怖い」と泣きながら、それでも大切なものからは逃げない。箱の中身を知った上で守った事実は、善逸の弱さと芯の強さが同居していることの証明です。

山の入り口で置いていかれた男が、禰豆子のためなら一人で山へ入る。この矛盾こそが善逸という男です。

3巻の霹靂一閃が「能力」の披露なら、4巻は「人間性」の披露と言えます。

鬼の悲哀、再び

怯え、追い詰められ、最期に解放を望んだ母蜘蛛。手鬼・響凱に続く「鬼の悲哀」の系譜が、この山でも描かれます。

敵を倒して終わりではなく、敵の痛みまで描くのがこの作品の真骨頂。母蜘蛛が何にあれほど怯えていたのか——その答えは、山の奥へ進むにつれて明らかになっていきます。

次巻への引き

4巻は、父蜘蛛の襲撃という最悪の局面で終わります。分断された3人それぞれに、限界を超える戦いが待っています。

5巻では、善逸vs兄蜘蛛の決着、そして炭治郎の運命を変える「ヒノカミ神楽」の覚醒へ。シリーズ前半最大の山場は、まだ入り口に過ぎません。

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