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第75話 同じ旗の下
青道対白龍の試合は、3対1で青道の勝ち。
沢村は完投。
降谷以外の投手に負けるとは白龍も意外。
降谷は沢村に「ナイスピッチ」と声をかけ、沢村は「全然満足してねぇぞ」と返す。降谷は「よかった それなら競り合える」ときりかえす。
降谷は「勝ち続けてこそエース 自分は自分の使命を果たす」と考えている。
続く第2試合は、青道対花澤(栃木)。
青道の先発金田がつかまるが、川島がリリーフで抑え、青道打線がコツコツと得点を積み重ねる。
8回2年の高津が走者一掃のタイムリーでダメ押し。
8対6で花澤を下す。
帰りがけに、白龍の美馬が御幸に「LINEやってる?」と声をかける。
第76話 帰路
5月5日 東京都営駒沢球場 薬師対上田(神奈川)
薬師の先発は1年生。よいスライダーを投げる。
薬師の監督は、センバツ後の轟に物足りなさを感じている。他方で、ピッチャーの真田のやる気には感心している。
強くなったら周りからちやほやされて、面倒だと薬師の監督は嫌気がさしている。
群馬での青道練習試合 2日目。対戦相手は赤江(群馬)
青道の先発は降谷。3回までは6連続奪三振だが、4回から突然調子を乱し、2者連続四球。
しかし、野手が好守備をみせ、更に8回からは沢村が登板し、11対2で青道が勝つ。
第2試合は、門脇工(群馬)。先発は川上。シンカーを決め球に5回までランナーを2塁まで進めない完ぺきなピッチング。
7回からは金田ー小野のバッテリー、9回からは川島-由井のバッテリーの完封リレー。
御幸は、美馬から「LINEやってる」と聞かれたが、スマホを持っていないので、メアドを交換した。
美馬から「スカウト何球団来た」ときかれ御幸は「10」とおおめに答える。
第77話 黄金時代
Aチームが遠征から帰ってくる。6戦全勝。
特に、白龍に勝った試合は注目されている。
エース降谷を温存し、沢村でセンバツベスト4の白龍高校を破ったので、降谷、沢村を擁する青道黄金時代の到来とWebの記事で書かれている。
監督、コーチたちは、校長の川上も忘れてはならないといっている。
しかし、降谷の調子には不安が残り、監督は日常生活から立て直す必要があるという。
降谷に同室の小野(キャッチャー)が自分たち3年はそんなに頼りないかと尋ねる。
第78話 The Note
小野に「お前ひとりに野球をやらせるつもりはない」といわれた降谷は、頭を下げ「一人で野球をするつもりはなかった。気をつけます」と謝る。
片岡監督は、投手陣とのミーティングの後、野球ノートを返す。
沢村の野球ノートには、エースになることをあきらめず前を向いてきたから、白龍戦での結果を残せたと書かれている。
そして、千葉の強豪 鳴田工との試合の先発を告げられる。
野球ノートには、地に足をつけて歩んでほしい、次の登板も楽しみにしていると書かれていた。
一方降谷の野球ノートには、降谷が目指す投手像が見えない。
偉大な選手はある日突然そこにたどり着くのではなく、一日一日の積み重ねが偉大な結果になったというっだけに過ぎない。
一日一日をどう過ごすべきか、もう一度よく考えてもらいたいと書いてあった。
第79話 メジャー志向
青道高校の練習には、御幸、降谷を目当てにスカウトが来ている。
バッティング練習では、御幸、前園、沢村がよい当たりを見せている。
練習試合でよい成績を残せなかった金丸は、自分の持ち味である積極的なスイングを生かそうと考えている。
シートノックでは、川上が上級生として、下級生を引っ張っている。
一軍入りした高津は、ショートだけではなく、サードの守備にも就き意欲的に練習に取り組んでいる。
夕食のとき、前園が御幸はどの球団に行きたいか聞くと、御幸は今は「お前らと甲子園に行くことしか考えていない」と答える。
その答えに「いつから優等生になったんだ」とまぜっかえされ、御幸は「どう答えれば正解なんだ」という。
降谷は食堂で、野球ノートに書かれた監督の言葉を考え、頭がショートしている。
第80話 朝活
沢村は朝5時20分に起きる。みんなより早く起きた時間を、何に使おうかと考えているうちに床に寝てしまう。
起きてきた前園に顔を踏みつけられる。
一方、降谷も早朝から起きて、野球ノートを読み返している。
早朝練習でも降谷は考え続け、頭から湯気が出ている。
授業中、沢村も降谷も寝落ち。
シートバッティングでは、降谷が絶好調。アウトコースのストレート限定で、思考がシンプルになったことが幸いしている。
第81話 確固
シートバッティングでの調子を忘れないように、降谷は小野に投球練習に付き合ってもらう。由井もバッターボックスに立つことにする。
前園、倉持、白洲など打撃陣もそれぞれの思いを抱え、練習に取り組んでいる。
沢村はタイヤをひきながら走っている。
それをみて、浅田は、自分もあんな風には知れたら沢村に近づくことができるのかと考えている。
奥村も、沢村のタイヤ引きを見て、思うところがある。
沢村は鳴田工との先発のチャンスを逃してたまるかと考えながら走っている。
降谷の投球は絶好調だったが、巨摩大藤巻の本郷を思い出した途端、調子を崩し、更に背中の痛みを訴える。
第82話 止まんねぇからな
由井は、降谷の異常を監督に報告しに行く。
監督、コーチ、部長が降谷を医者につれていく。
医者の診断は、肩甲骨下部の筋肉を痛めたのだろうというもの。
投球フォームが崩れているのだろうから、このまま投げ続けていたら肘や肩に影響が出ていただろうといい、2週間投球を禁止される。
沢村は降谷に「俺は止まんねぇからな 万全の状態で戻ってこい」と声をかける。
第83話 BLOOM OF YOUTH
5月10日 青道高校 Bグラウンド 千葉の鳴田工との練習試合。
鳴田工は倉持が進学を希望していた高校。悪さがばれて進学できなかった。
倉持がヒットで塁に出て、小湊のヒット。白洲の内野安打で倉持が生還。青道先制。
御幸が四球で、次の前園がポール際へのタイムリーツーベース。
青道はこの回 3得点。
前園は、医者から戻った降谷に、焦らずしっかり治せ、自分たちももっと強くなるから、一人で抱ええ込みすぎるなと声をかけた。
御幸は、前園のように声をかけてやれなかったところが自分に欠けているところなのかと思う。
沢村が登板する。白龍戦に続き、この試合でもよいピッチングができれば本物だろうとみんな思っている。
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