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第184話 カウントダウン
西東京予選決勝。青道対稲城実業。
9回裏 稲城実業の攻撃。カルロスはインコース封じのためベースに覆いかぶさってくる。
沢村は内角を攻める。初球は低めに外れボール。
2球目が甘く入り、ライト方向に打たれる。わずかにフェアグラウンドから外れファウル。
3球目も内角を攻める。カルロスはレフトにはじき返す。
レフトが猛ダッシュして捕球する。
第185話 咆哮
青道が後アウトひとつとれば甲子園出場が決まる。
稲城実業のバッターは2番 白河。
白河もベースに覆いかぶさってくる。
沢村は厳しく内角を攻める。
沢村が投げたボールは、白河のヘルメットを直撃。
デッドボール。
第186話 余波
白河の代走はカルロス。
呆然とする沢村を、御幸が、最後まで逃げずによく投げた、マジで尊敬すると言葉をかける。
甲子園がかかった最終イニングで、まだ一年の沢村がプレッシャーを感じないはずがない。
青道高校は、沢村に代え、川上をマウンドに送る。
稲城実業のバッターは、3番吉沢。
川上はアウトひとつでも全力を尽くそうと思う。
第187話 別れ道
川上の初球は、アウトコースにストライク。
2球目はスライダー。バッター空振り。
3球目、4球目はボール。カウント2-2。
あとストライクひとつで甲子園。
勝負の5球目はファウル。
川上の投球はボールになり、四球でランナーを出す。
第188話 天王山
9回裏 2死 1,2塁。
バッターは4番 原田。
青道は伝令に丹波を送る。
みんなで丹波のスキンヘッドをさすり気合を入れる。
ヒット一本で同点。長打で逆転。
川上の初球はアウトコース ボール。
第189話 cross
川上の2球目を原田がセンター前に打ち返す。
セカンド小湊が追いつき捕球。
ファーストに投げるも間に合わず、ファーストはセーフ。
その隙に、セカンドランナーカルロスがバックホーム。
第190話 歓喜と
青道のキャッチャー御幸への送球が遅れ、カルロスがホームインし、同点。
青道の監督は、気持ちを切り替えろと気合を入れる。
続く5番成宮の打球は、右中間を抜け、稲城実業が逆転勝ち。
第191話 残響
西東京大会は、昨年に引き続き、稲城実業が優勝。
青道高校は、甲子園出場まであと一つのアウトが取れなかった。
泣き崩れる青道ナインを、キャプテン結城が整列させる。
整列した選手たちに、観客席から拍手が送られる。
青道高校は名門復活をかけたが、予選敗退。
第192話 実感
青道高校ナインは、応援してくれた人たちに、期待に応えられなくて済みませんでしたと頭を下げる。
青道の結城は、稲城実業の原田に、頂点をとって来いよと告げる。
記者たちは、青道の敗因は、一年生までマウンドに上げなければならなかった、投手力の弱さにあると分析している。
青道高校ナインは、帰りのバスの中で、茫然自失し、涙を流す。
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