火ノ丸の象徴でもある技『鬼車』の筆文字をプリントした豪快な一枚
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第143番 夢追い人
副将戦 小関の対戦相手は、ダニエル・ステファノフ。199cm、131㎏。
立ち合い、小関もダニエルも、以前は弱かったが強くなったと話し合う。
ダニエルは日本に来た当初は弱かった。
ダニエルの相撲は大和国にそっくり
小関も大和国にあこがれて相撲を始めた。
二人とも弱くてどん底状態のときに、火ノ丸や久世に出会い変わった。
第144番 似た者同士は弾き合う
ダニエルは栄華大附属高校に入って一年くらいは、弱くて相撲が楽しくなかった。
或る時、中三の久世が栄華大附属高校にやってきた。
ダニエルは久世の姿に大和国を見た。
ダニエルは相撲を生業としようとする久世の姿を見て、自分も久世のようになりたいと思った。
ダニエルは数か月後、一軍の土俵に上がることになった。
小関とダニエルの相撲は、まるで火ノ丸と久世が相撲を取っているように見える。
小関はダニエルの上手投げをこらえ、ダニエルをすくい投げで投げる。
第145番 鬼丸国綱と草薙剣、再び
団体戦決勝は、火ノ丸対久世。
火ノ丸は、チームのみんなに感謝の気持ちを述べながら土俵に上がった。
久世は、天王寺との試合の時のように、勝負に集中し、歓声も耳に入らない。
一方、火ノ丸は会場の歓声を聞きたくて土俵に上がった。
火ノ丸は、相撲の神に見放され、久世のような血統も体格もないが、この完成を聞きたくて土俵に上がっている。
第146番 鬼丸国綱と草薙剣、相克
立ち合いは、火ノ丸の勝ち。
続いて火ノ丸は、下から突き上げ、張り手を繰り出し、久世を土俵際まで追い詰める。
しかし、久世は張り手一発で、火ノ丸を突き放す。火ノ丸はぐらついている。
久世は立った一発の張り手で形勢を逆転した。
第147番 鬼丸国綱と草薙剣、躍動
久世の突きで、火ノ丸の体が浮き上がる。
火ノ丸は逃げずに、頭から久世に突っ込む。
一発目は効かず、もう一度頭から突っ込む。
それでも効かず、もう一度頭から突っ込む。
火ノ丸は下手をとり、久世は上手を取る。
両者必殺の間合い。
第148番 鬼丸国綱と草薙剣、追憶
火ノ丸は三点同時攻撃の型、久世は大和国譲りの右上手。
一瞬でも気を抜けばやられてしまう。
両者互角で動けない。
久世は横綱である父の姿を見て、自然と相撲を始めていた。
横綱である父は、道しるべもなく自分だけを頼りに精進してきた。久世も向かうところ敵がなく、一人で先頭を走っている気でいた。
しかし、横に火ノ丸というライバルが走っていたことに気付いた。
会場では久世の母が試合を見ている。
火ノ丸の祖父母も母の遺影をもって試合を見ている。
第149番 鬼丸国綱と草薙剣、覚醒
体格が劣る火ノ丸は体力の消耗が激しい。
火ノ丸は自分がなぜ相撲をやっているのか思い出す。
母に褒められたかったからか、体格が大きいものを見返すためだったか。
相撲クラブで桐仁に、大和国を見たときのことを話した。
桐仁は火ノ丸に大和国にあこがれたのかと聞いた。
火ノ丸は、憧れたのではなく、横綱をぶん投げたらどんなに気持ちいいだろうと思ったと答える。
久世は必殺の右上絵投げをしかけるが、火ノ丸はこらえる。
火ノ丸は相撲が好きだからここにいると思っている。
第150番 鬼丸国綱と草薙剣、告白
久世は上手投げを残されたとき、左を差しに来る。そのときに上体が伸び一瞬だけスキができる。そこを押すことが必勝法。
この勝ち方は、柴木山親方が現役時代に大和国から金星をとった時の取り方。
火ノ丸も同じ方法で相撲を取る。
しかし、この型を久世も知っていた。久世は下がって対応し、右上手投げを仕掛ける。
火ノ丸はこうなることを予想し、逆方向からの三点同時攻撃を仕掛ける。
投げの打ち合いで、いったん両者は離れ再び組み合う。
火ノ丸は素早く三点同時攻撃。
第151番 鬼丸国綱と草薙剣、尽力
久世は火ノ丸の三点同時攻撃を必死にこらえる。
今まで、これほど追い込まれたことがない久世は、血が沸騰し最高だと感じている。
火ノ丸は久世の上手投げをこらえその反動を利用し田仏壇返しをかけ、更に右下手投げで久世を投げる。
火ノ丸の象徴でもある技『鬼車』の筆文字をプリントした豪快な一枚
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