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第112話 2人の特性
米国と日本との親善試合。
日本のバッテリーは成宮と御幸。乾のアクシデントでキャッチャーを御幸に交代した。
夏の高校野球大会のライバル校のエース成宮と4番でキャッチャーの御幸のバッテリーは本来なら回避したいところ。
しかし国友監督は日本を代表するチームとして戦う姿勢を示すことを優先した。
成宮を御幸は強気でリードする。ストレートで押しきった後に、悪魔的落差のチェンジアップ。
米国の選手たちは全くタイミングが合わない。
御幸は成宮のチェンジアップを捕球しそこなう。成宮は米国選手に向けてよりも御幸に向けて投球しているよう。
第113話 常勝思考
日米親善野球。日本チームの攻撃。
稲城実業の俊足のカルロスがヒットで出塁。強肩カーライルは座ったままで牽制をする。
しかし俊足カルロスはかまわず盗塁。カーライルの走塁が間に合わず盗塁成功。
次の打者白河のヒットの間に、カルロスがあり得ない走塁をしてホームに生還する。
御幸は内野ゴロ。白川はサードに進塁。次のバッターは外野フライ。
次の打席は稲城実業の山岡。
第114話 ベースボールキッズ
山岡は外野の頭上を越えるヒットを打ち日本チームは同点に追いつく。
御幸は山岡は関東大会でも3発うち、一番成長している男かもしれないという。
成宮は、草野球だろうが、日米親善試合だろうが、自分たちが出た試合は必ず勝つと言い放つ。
コンラッドの周りに野手が集まる。捕手のカーライルは、力と力、技と技の応酬心理的な駆け引き、これがベースボールだという。
その言葉にコンラッドは子供の頃、すごいプレーを見せてくれた選手にあこがれ、それを目指してきた自分を思い出し、気分をリセットする。
コンラッドは次の打者を打ち取り、米国チームは攻撃に向けて士気が上がる。
日本チームも成宮の必ず勝つという、稲実メンタリティーに感化され士気が上がる。
第115話 勝たないかん
青道高校グラウンド。青道対山守の練習試合。
捕手小野がファウルチップを右手に当て治療のため退場。
小野の後を引き継いだ由井が降谷の投球を後逸。その後、四球でランナーを増やしタイムリーで先制を許した。
降谷は5回にも四球から得点を許した。
青道は、倉持がヒットで出塁。続く小湊は、送りバントの構えからヒッティング。左中間を破るタイムリーヒットで倉持がホームイン。
次の打席は白洲。沢村は「サイレントキラー白洲健二郎。暗殺者。気づいたときには打たれている。」と声を出す。
白洲は、期待通りヒットを放ち、ノーアウト1,3塁。
次の打席は前園。顔面が怖い。
第116話 こんなもんじゃねぇ
前園はぼてぼてのゴロ。勢いがないために併殺は免れる。
その間に小湊がホームインし青道は同点に追いつく。
次の打席は降谷。降谷の打球をサードが止め、併殺。
6回裏 山守の攻撃。片岡監督は、降谷と由井を呼び、次の回を二人で抑えて来いと指示を出す。
降谷は速球が決まる。
第117話 フラジャイル
降谷は8球でツーアウトを取る。
落合コーチは、降谷の投球が短調だとみている。ここまでが限界と考えている。
降谷はスライダーなど変化球を投げるがストライクが入らない。
結局次のバッターを四球で歩かせてしまう。
降谷はストライクが先行し、ボール球にも手を出させる型にはまれば天下無双。
しかし、その型が少しでもほころびれば恐ろしくもろい。
次のバッターはライト前にポテンヒット。
片岡監督は、投手を金田に、捕手を奥村に交代する。そして、レフトの結城をベンチに下げ、由井をレフトの守備に就かせる。
第118話 五分五分
6回裏 山守の攻撃。青道の投手は金田。フォークが武器。ランナー3塁。
初球フォーク。キャッチャー奥村がフォークをよく止め、金田の力みが取れた。
フォークを連投し三振に打ち取る。
両チームとも7回まで無得点。8回表青道の攻撃。白洲がツーベースヒット。4番前園が左中間にタイムリーヒットを放ち、青道が1点勝ち越す。
しかし、8回裏神足優斗のヒットをきっかけに山守打線がつながり、逆転を許してしまう。
1点ビハインドで迎えた9回表青道の攻撃。奥村がヒットで出塁。
第119話 支柱
青道は送りバントで奥村を進塁させる。ワンアウトランナー2塁で、打席にはこれまで無安打の由井。
由井は、小柄だが自分はもっと伸びることをプレーで証明しようとよいふりをするが、三振に打ち取られてしまう。
倉持が内野安打でランナー1.¥、3塁にする。続く小湊の良い当たりは無情にも3塁種のミットにおさまりゲームセット。
青道の春からの連勝は19で止まった。
医師の診察を終えた小野がグラウンドに戻ってきた。
由井は小野に力が足りませんでしたと謝る。
第120話 頼んだぞ
小野の指は骨折していた。完治までには5~6週間かかる。
片岡監督は、大会中には間に合うな、しっかり治してこいと声をかける。
次の試合は愛知の雄 西邦。勢いがつくと止められないマシンガン打線。
片岡監督は、スタメンマスクを奥寺にし、後半から由井を起用。内外野も全員入れ替える。
片岡監督は沢村に、「頼んだぞ沢村、お前がチームを引っ張れ」と声をかける。
一方、日米親善試合 2回戦。ピッチャーは鵜久森の梅宮。キャッチャーは御幸。
さらに、青道対西邦の試合。試合開始の前に奥村がマウンドの沢村と配球の打ち合わせをする。
沢村は奥村の硬い表情を見て深呼吸。そして、リードはお前に任せる。お前のミットを信じて投げると伝える。
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